その2:一人ツッコミ道中記
当初の予定とは反対方向にだいぶ歩いてきたので、そろそろ道を引き返す。
とりあえず目指すはそれなりに有名な古刹「愛染堂勝鬘院」だ。
てなわけで歩いていたら、こんなんもありましたょ
いくら大光寺だからって、そんなに大 大 大 大と連発せんでも・・・。
わかったよ。しつこいよ。
生きているうち働けるうち日のくれぬうち、
今のうちにいくらでもそうやってアピールしまくっていればいいさ。
こうやって普通に歩いてもネタに当たる。
そんな所でうっかり路地を覗けば・・・
バァ〜
おじゃる丸!?
いや、なんか微妙に違う。
バカ殿のようなダッコちゃんのような・・・
・・・
・・・ふぅ(ため息)。
なんか知らんが、頭が重たくなってきた。
普通ならしっとり落ち着いたイメージなはずの寺町にあって、このクラクラするほどの路上観察物の嵐。
そう、ここは大阪。コテコテの都。
道行くサラリーマンが普通に「バシッ!」と同僚にツッコミを入れる町なのだ。
いや、べつにこれ単なる比喩の類じゃないんだよ。実話なんですよ、奥さん!(←みのもんた風)
なにしろ、今回の旅行で初めて大阪市内の駅に降り立った矢先、私がこの目でしかと見たんだから。
バシッ!と、不意打ちに相手の体がよろめく。そのくらい思いっきり、バシッ!
でも、二人とも楽しそうに笑っている。ということは、明らかに喧嘩じゃない。
同じ日本国内にあってこれほどのカルチャーショックがありうるだろうか。
そもそも到着早々からそんな調子なんだから、これしきでビビってる場合か!?
さぁ、心していこう!前を見て!胸張って!!負けずにバシッと!(微妙に弱気)
というわけで、周辺案内板で現在位置を確認だ。
それは芝生のある開けた場所に立っていた。
どうやらここは、「四天王寺別院 真光院」の前庭らしい。
芝生の向こうに、かなり目立つ山門がみえる。
なんか竜宮城みたいで派手派手。
それでいて建物自体の規模はちょっと立派な日本家屋の門構え程度と小さくて、
どうにも中途半端なミニチュア感を醸し出しているもんだから、全体にキッチュな印象だ。
他の地区も歩いていれば気付くことだが、大阪市内にある小さな寺の山門って大体こんな感じの所が多い。
朱塗りを基調に一部緑色が入り、屋根には奈良時代以前の建築の特徴「鴟尾(しび)」を無理矢理のせる。
あとで気付いたんだけど、これってフェイク四天王寺仕様みたいなんだよね。
なんとはなしにトホホな気分になりつつ案内板の足元に目を落とす。
「 すべての勝運を大江神社の狛虎に!
大江神社(境内奥北側)狛虎(タイガースファンのメッカ)
タイガースファンなら年に一度は大江の狛虎! 」
「 大江神社狛虎
古来より毘沙門天を護る虎の狛が明治の神仏分離令によって吽形が他へ移された由来を持つ。
戦勝と財運の神としてタイガースファンのメッカである。 」
やけに写真が歪んでて読みにくいのは、あまりに地面スレスレの低い位置にあったから。
それほど目立たないというのに、我ながら、よく気付いたよなコレ。
再び顔を上げて、案内板で大江神社の位置を確認。
すると、なんのことない、ちょうどこれから向かう先・愛染堂勝鬘院の隣ではないか。
はからずも、これで目的地がひとつ増えてしまった(嬉しいような、トホホなような・・・)。
せっかくだから目的地に向かう前に、例のフェイク四天王寺仕様な山門をくぐってみよう。
するとイキナリ見慣れないものが登場。
ガラスケース入りの屋外型地蔵(木製)というのも不思議な感じだが、
その仏前に供えられた妙な光り方してるお皿は一体・・・!?
近づいて、中身を見てみる。すると、
お皿の底には小さな小判がびっしり。
そこに腐りかけた細かい枯葉なども混ざって、よどんだ雨水が溜め込まれている。
ところで、よく大きなお寺の門前にある土産屋さんって、
地名のシールを張り替えたどこの観光地にでも売ってるキーホルダーと同じノリで
小さい小判に「○○寺 御守」って書いたやつをつけた縁起物の根付を売ってるじゃないですか。
ここにあるのは、そういうやつに付いてる小さい小判と同じ大きさだ。さすがにヒモを通す穴はついてなかったけど。
見ると、これが「願掛け小判 一袋6枚入り 300円」として無人で売られているではないか。
説明書きの立て札には、こうある。
「 小判(六地蔵さまへの御供)
一袋に六枚の小判が入っております
地蔵菩薩の御誓に託して、一枚、一枚祈念して蓮の葉の中に捧げて入れて下さい。
信深ければ必ず、感応して下さいましょう 」
って、ちょっと待てーーい!
コレ

蓮の葉デスカ???
まぁ、気持ちの問題と言われればそれまでだけどさ・・・。
そういわれてみれば、緑色っぽいところとか、そうみえなくもないけど(どちらかといえば水色)。
そういわれてみれば、八角形の対角線が葉脈にみえなくもないけど(でも丸じゃなくて八角形)。
いずれにせよ、もし説明がなかったら絶対にそうは見えないっての!!(断言)
そんなこんなで、新手の体感参拝アトラクションを後にし、さらに境内の奥へと進んでみた。

・・・な〜む〜(T人T)
続く!