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2006年07月18日

かの国101

朝日新聞が、朝鮮日報日本支部の略だというネタがあるが、それは大変失礼だ。もちろん朝鮮日報に対しての話である。朝鮮日報は反日部分を除けば至極真っ当な記事を書く。少なくともこんな妄言を書いたりはしない。

記事

週刊アジア 食在遠近

辛くて濃厚、ジャガイモ鍋 カムジャタン(韓国)
2006年07月18日

カムジャはジャガイモ。タンは汁もの。つまり「ジャガ鍋」。

思い出がある。ソウルで留学していた5年前、会話のテストで女性の先生から「好きな食べ物は?」と聞かれて
「カムジャタン」と答えたら、先生は「ああ、それは男同士が酒を飲んで食べるもの。私は食べたことがないから
味を知らない」。気まずい沈黙が訪れた。

当時は確かに男っぽい印象があったが、今は、はしで挟めないほど大きな豚骨のすき間の肉に女性もしゃぶり
つく。赤いスープは辛くて濃厚。残った汁を白飯といためれば最高だ。1000年以上前に南部で生まれたとされ、
全国どこにでもある。

町工場が連なるソウル市城東区の「豊味(プンミ)カムジャタン」は安さと味が評判で、ベトナムや中国の労働者も
多い。趙善衍(チョ・ソンヨン)さん(43)が、夫が交通事故でけがをして退職したのを機に4年前、夫婦で始めた。
「得意な1品で味を究めたくて。特徴は牛でとるダシと軟らかい豚肉、国産野菜へのこだわりかな」

昨年までは1人前2900ウォン(約350円)。カウンターに助け合い募金箱を置いた。客はおつりの100ウォンを
入れてくれた。豚肉の高騰でやむなく3500ウォンに値上げしたが、今度は下町の得意客は500ウォン玉を入れ
てくれるようになった。(市川速水)

【作り方】(5人分)豚の脊椎(せきつい)骨2キロ、ジャガイモ8個、ニンニク3〜4個、長ネギ、タマネギ。血抜きした
肉とネギ類を水から約1時間煮る。ミソや粉唐辛子、コチュジャンを混ぜたタレとイモを加え弱〜中火で1時間。エ
ゴマの葉やエノキなども。
 
 
 
>辛くて濃厚、ジャガイモ鍋 カムジャタン
>1000年以上前に南部で生まれた

ソースがwikiで申し訳ないが、少なくとも朝日新聞よりは真実味がある。そこにはこう書いてある。

>南米アンデス山脈の高地が原産といわれる。16世紀、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。
>日本には、1600年ごろにオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。
>当時は、観賞用として栽培されたという。

ヨーロッパに渡ったのが16世紀。日本に渡ったのが1600年ごろで、まだ食用ではなかった。日本ですら400年前にようやく伝わったのが、朝鮮半島に1000年以上前にあるだろうか? …ヨーロッパ経由でなく、中国から渡ったのか? 答えはNO。

>「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名もよく用いられる。これは中国での呼び名と(漢字が)同じである。
>18世紀に日本人の小野蘭山が命名したといわれている

中国から伝わったのは、おおよそ18世紀ごろ。ヨーロッパ経由から約100年以上後の話である。

…ジャガイモの伝来の時期が記事の内容と異なってくると、次にこう言うのだろうか。
 
 
 
『ジャガイモの起源は朝鮮半島ニダ』
 
 
 
お得意のウリナラ起源だが、wikiであるように南米アンデス山脈の高地が原産とされている。しかも、朝鮮半島にジャガイモが渡った時期が載った資料もある。そこにはこう書いてある。

>朝鮮へのジャガイモ伝来と普及
>朝鮮にジャガイモが入ったのはサツマイモより60年も後のことで、
>純祖24,5年頃(1824〜1825)北方から豆満江(ロシヤと中国の国境や
>朝鮮の北をながれている大きな川)を越えてきたとされています。
>(朴容九著『朝鮮食料品史』)

韓国人が記した資料で、朝鮮にジャガイモが入ったのは1824年ごろと記述している。ついでにサツマイモも、その60年前になっているが?
 
 
 
『朝日新聞はインテリが購読する新聞』などという話があるが、時代考証が出来なさそうなので、過去の戦争やそれに関わる妄言(南京大虐殺)の話はアテにならないのがよく解る。


参考資料
ジャガイモwiki
ジャガイモ博物館(朴容九著『朝鮮食料品史』)

投稿者 ひなみ : 2006年07月18日 21:59

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