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2006年10月31日

流行語大賞候補

サイレントマジョリティ。

記事

ふー、びっくりした
この秋に2度、韓国に取材旅行にいった。日本と韓国を舞台にした恋愛小説を来年
書くためだ。訪れたのは、ソウルとプサン。どちらの街も元気で勢いがある。それは
たのしい取材旅行だった。ソウルは高層ビルの建築ラッシュで、プサンは国際映画祭
の真っ最中。とても華やかだった。たべものはおいしいし、女の子はかわいい。男性
は徴兵制のせいか、みなたくましくスーツがよく似あう。ついでにいえば、現地では
誰に会っても、おかしな反日感情などなかった。

うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。だって、中国と韓国はおとなりの国だものね。
これからもずっとつきあっていかなければならないのだ。この質問のこたえなんて考える
までもない。けれど、最近の東アジア情勢を、みんながどんなふうに感じているのか、
それが探りたくてこのテーマにしたのだ。

するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反韓国・反中国のメールばかりだった。
なぜなのかしらん? というわけで、今回は多数を占める「しなくていい」派からいって
みよう。

「近隣国と友好関係をつくるのは『望ましい』ことであって、『なすべき』ことではない」
(住所不明・匿名さん)。「都合のよいときだけ、新時代にむけて新しい関係をといい
ながら、なにか起きると過去の清算だ、教科書問題だという国となぜつきあわなけ
ればならないのか?」(大阪市都島区・嫌人さん)。「隣国とは仲良くしたほうがいいに
決まっているが、日本側から頭をさげてまで仲良くする必要はない」(海外在住・匿名
さん)。「友情ごっこのような関係ならいらない。中国・韓国とは必要があれば協力し、
なければ距離をおくくらいでちょうどいい」(北海道旭川市・優子さん)。

ふー、びっくりした。でも、反対派の意見はほぼ一点に集中している。中国や韓国は
反日だから、仲良くする必要はないというもの。それ、ほんとなのかなあ。賛成派の
メールを読んでみよう。

「3年ほど中国東北部で働いています。日本でおおきく報道されている『反日』は、こちら
では報道ほどひどくはありません。一般人のなかには、単なる反日よりも、冷静に日本
との上手なつきあいかたを模索している人のほうが多いように感じます」(東京都世田谷区
・モモトン)。「実家のまわりには在日韓国人が多く住んでいて、それがあたりまえでした。
結婚して住んだ場所には中国人が多く、小学校の運動会では中国語のアナウンスがつく
ほど。どちらの国の人とも、近くにいることが自然。人間なんだから、仲良くしたほうがいい
と考えるのが当然だと思います」(神戸市垂水区・匿名さん)。「当然、仲良くすべきです。
隣国の中国や韓国と仲良くしないで、遠くの国とばかりの外交では、成功なんてありえない
のでは?」(千葉市花見川区・匿名さん)。

ぼくはつぎの10年間で、現在の日米関係と同じくらい日中関係・日韓関係は重要になる
と思う。すでに対中貿易は日本経済のおおきな柱のひとつなのだ。仲良くしなくていい、
無視すればいいというのは一見強そうだし簡単だ。でもそうすれば、すぐとなりに住む
たくさんの人たちがいなくなるのだろうか。

今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、応募しなかった
多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。中国・韓国とは仲良く
したほうがいい。

あたりまえの話だよね。メールをくれた「多数派」はあまり反日報道やネットの情報に踊らされ
ないほうがいいのではないかな。では、最後にシンプルなメールをひとつ。

「夢みたいなことだとはわかっているけど、中国・韓国というよりは、すべての国と仲良くなって
くれたらいいなと思ってます」(東京都練馬区・匿名さん)。別に夢なんかじゃないよ。ぼくだって、
ジョン・レノンだって、それにその他大勢の地球人がそう願っているのだから。
 
 
 
 
 
>今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、
>応募しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
>中国・韓国とは仲良くしたほうがいい。

 
( ゚д゚)・・・。

ふー、びっくりした。どこかと思ったら毎日新聞のアンケートじゃないか。100人が100人、同じところにツッコミをいれそうだな。
 
 
 
アンケートの意味無ぇよ。

投稿者 ひなみ : 2006年10月31日 23:03

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