Windows2000レビュー

 
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Windows2000とは? Windows2000の特徴
インストール作業 使ってみた感想 結論?
 
1.Windows2000とは?
 Windows2000はMicrosoft社が作っているOperating System(以下OS)の1つで、現在企業向けなどにβ版が配布されています(一般向けβ版は9月から募集開始)。実際に製品が発売されるのは????年になる模様です

 OSのカーネルはWindowsNT(以下NT)をベースに作られており、そこにWindows9xで培われたDirectXなどの技術を取り込んで、ゲーム用途にも使えるWindows9xに代わるOSとなっています。NTカーネルなので堅牢性や安定性は高くなっています。Microsoft社では今後NTカーネルのOSを前面に押し出していくつもりのようで、Windows98などのMS-DOSベースのOSは開発をほぼ終了しています。
 
2.Windows2000の特徴
 Windows2000の目立った特徴は、Windows98と比較すると

・NTカーネルによる完全32bitのマルチタスクOSである。そのため、ひとつのプロセスがハングアップしても、他のプロセスに影響を与えることが少ない。
・マルチユーザーOSであり、ユーザーごとに違った設定を使うことができるのはもちろん、他人に勝手にプライベートフォルダを覗かれることがない。
・IE5がユーザーインターフェースとしてOSに統合されている
・Windows9x、NT、MS-DOSの各OSととマルチブート環境を作れる
・DirectX7を標準搭載
・IME2000を標準搭載
・Roland社のVSC-88相当のソフトウェアMIDIを標準搭載
・ファイルシステムはFAT、FAT32、NTFSが使用可能

といったところでしょうか。
 
3.Windows2000のインストール作業
 Windows2000β3のインストールはそれほど難しくありません。Windows9xかNTを使っているのであれば、インストールCDを入れて自動起動でセットアップが立ち上がりますし、CD自体がブータブルCDなので、CDをドライブに入れてパソコンを立ち上げるだけでインストールが始まります。また、CD内に起動FDイメージがあるので、セットアップ起動ディスクを作ってインストールすることも可能です(この場合4枚のフロッピーディスクが必要です)。

 Windowsの自動起動でセットアップを開始した場合、「アップグレード」と「新規インストール」を選ぶ画面が出ます。「新規インストール」を選ぶといきなりファイルのコピーが始まります。
 「アップグレード」を選ぶと、ハードウェアの構成やドライバ等について、アップグレードに際して不具合が起きる可能性があるかどうかレポートを作成してくれます。レポート作成が終わって、「次へ」を押さない限りWindowsのシステム設定を変更されたりはしないので、一度はレポート見ておくといいと思います

 基本的には、画面に表示されるメッセージにしたがっていけば、簡単にインストールが終了します。ハードウェアの構成のプロファイルを作ったりしているので、長時間ディスクが止まってしまうことがありますが、画面のインジケーターバーが動いていれば大丈夫です。インストールには600MB程度の空き容量が必要です。

 自作機では、BIOS設定によっては途中でインストールが止まってしまうことがあります。この時は、周期的にCDにアクセスしに行こうとしており、インジケーターバーがまったく進まなくなってます。この症状はどうもACPI関連が原因らしく、BIOS上でACPI機能をDisabledにしたらインストールできました。(少なくとも私のマシンではそうでした)

 ドライバ関連は心配することはないと思います。ほとんどの場合、標準ドライバが用意されており、グラフィックカード、サウンドカード、ネットワークカード、SCSIボードなどのほとんどのドライバが用意されています。用意されてない場合でも、WDMに準拠したドライバが使用できるので、メーカーのWebサイトなどでチェックして見ましょう。
 しかし、一部のカードでは標準ドライバが用意されておらず、さらにメーカーがサポートドライバを出していないということになると、当然ですが使用できなくなります。(私の場合はWAVIO SE-70が使えなくなりました。また、S3 Virgeシリーズのドライバも入ってないと言う噂です)
 
4.使ってみた感想
 とりあえず動作が軽いですね。Windows98に戻れなくなりそうなくらいに。ウィンドウの切り替えとかの動作が特に軽く感じます。タスクマネージャーを見ると、メモリがかなり空いている(128MB中70MBくらい空き)ので軽いのでしょう。

 ドライバ類が標準ドライバのためか、ベンチマーク結果はあまり伸びませんでした。純粋にハード依存の演算性能やHDD転送速度はあまり変わらなかったのですが、ビデオ性能は落ちました、たぶんメーカー製のNT用のドライバを入れればまともに動くと思うのですが、特に不満があるほど悪い訳ではないのでそのままにしてあります。(というかメーカーのサイトが重いので行ってない)

 見た目では標準アイコン類が変わってますね。マイコンピュータやごみ箱のデザインが丸みを帯びたやわらかいものに変わりました。

ちょっと面白いかもしれない発見
・スタートメニューにマイコンピュータ
 スタートメニューに「マイコンピュータへのショートカット」を作ろうと思ってマイコンピュータをスタートメニューにDrug&Dropしたところ、「マイコンピュータ」そのものが入ってスタートメニューからフォルダを辿ることができるようになりました。便利なようなうざったいような…。
 マイコンピュータを立ち上げるには、ショートカットを作ってから入れないとダメなようです。
 
5.Windows2000は買いか?
 OFFICEなどを使う分には、Windows98よりも安定しており、お勧めできる環境です。ATOKや一太郎も問題なく動いているようです。

 仕事で使う分にはWindows2000は十分魅力あるOSだと思います。

 ゲームがメインの場合はちょっとまだ不具合が多いです。ゲーム自体がNTに対応しているものはともかく、それ以外の場合は動かないこともあるようです。それでも、DirectXが入ったことでNTよりは動くものが多いと思います。

 というわけで、ゲーマーな方にはまだあまりお勧めできません。Windows2000が発売されれば対応ゲームが増えるとは思いますが、過去のゲームには動かないものもあります。まぁ、デュアルブート環境にしておけば大丈夫なんですけどね。

 
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