雑感 12

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 集中力

たいした仕事をしてなのに、このところなんとなく忙しい。これはおれだけではなく、皆がそうだという。デジタル化により、仕事の内容が変わったためだ。
「そっちは、いいよなあ。こっちは、これから仕事だぜ」などと、以前はライターから言われたものだ。取材が終われば、写真屋の仕事は終わり。「さて、ビールでも飲むか」と、手を振って別れたものだ。現像所に行ったり、納品したりという雑務はあるけど、そんものはさほどの手間ではない。
また仕上がったフィルムを見て多少の不満があっても、「ああ、マズイなあ」と言うしかない。ポジフィルムの修正などというものは、一般的にはやらないからだ。再撮影しない場合は、そのまま納品である。考えてみると、ポジフィルムでの撮影はある意味楽だったのかも。

デジタルカメラの利点は、撮ったその場で映像を確認できること。これは画期的なことで、もう大助かりなんたけど、ニコンD100のは場合、モニタのサイズは小さな1.8型。老眼鏡で覗いても、露出も色もよくわからない。ニコンのモニタって、けっこう青いんだよね。わかっていながら、いつもだまされてしまう。ピントにいたっては、モニタでチェックすることは不可能だ。また、モニタ視野率は100%というけれど、スクロールしての話だ。まあ結局のところ、モニタの画面をあまり信用するなということだ。

デジタルの場合、戻ってからが一仕事。CFカードのデータをPCに取り込み、そいつをさらに外付HDにも記憶させる。そして、写真を1枚1枚画像処理するのである。画像処理といっても、汚れを取ったり、明るさや色調を変えたり、トーンカーブをいじくったりするだけで、まあ特別むずかしいことはしないんだけど‥。それでもけっこうな時間がかかってしまう。

仕事部屋でひとりPCに向かっていると、集中力のかけらもないおれはすぐにあきてしまう。10分やっては、IEのアイコンをダブルクリック。あっちのサイト、こっちのサイト、いかがわしいサイト、新しいサイトなどを一巡り。そして、また仕事。音楽がないと寂しいんで、CDの棚をゴソゴソやりだす。口も寂しいんで、コーヒー豆を挽いたりする。そして、また一仕事。う〜ん、はかどらない。ここは、ちょっと気分でも変えようか。ということで、いそいそと外に出たりする。そうこうしているうちに、「子供を迎えに行く時間よ」とか「スーパーに行って、おかめ納豆を買ってきて」などと女房に命令されたりする。かくしてダラダラと仕事をすることになるのだ。
「たいした仕事をしてないのに、なんとなく忙しい」のは、デジタル化の問題というより、単におれの性格の問題か。

2004.9



 同級会

中学校時代の同級会があった。男10人女11人、恩師を含めて22人が出席。クラス人員は忘れたが、かなりいい出席率だ。昨年もやっているで特別の感慨はないが、20年ぶりとか37年ぶりという人もいた。
今回は、PCとつないだプロジェクタによる映写が目玉。M君が中学時代の古い写真をCDに焼いてくれたのだ。遠足や修学旅行の写真を壁のスクリーンに映すと、「あれはだれだ」「みっともない」「あいつ、なにしてるんだ」などと大騒ぎ。写真は、ほとんどがモノクロ。時代を感じるなあ。

M子「わたし、2度結婚したの」
おれ「おれだって、そうさ」
M子「でもわたし、2度離婚したの」
おれ「う〜ん‥」
そんなもん張り合ってどうするんだよ。と、だれかにつっこまれそう。まったく自慢にもならねえぜ。われながら困ったもんだ。

来年の再会を約束して散会。
まっ、たまにはいいさ。こうやって飲むのも。

2004.9



 アオダイショウ

わが家の庭で今年一番の大事件といえば、大きなアオダイショウの出現だろうか。朝の8時過ぎのこと。キャッーー!!という女の悲鳴が玄関先から聞こえてきた。なにごとかと、びっくり。外に飛び出ると、女房が固まっていた。
指さすほうを見れば、なんと大きなアオダイショウが‥。体長は約1.3 m。まあ、これには驚いた。なんでお前がこんなところに。ミスキャストもいいとこだぜ!
視力の弱い女房は、大きな棒が落ちていると思ったとか。

すぐ部屋に戻り、カメラを用意する。感度などを設定しながらヘビを探すと、その姿はどこにもない。う〜ん、マズイ。どこに消えた?わが家の庭はやぶになっいるので、見つけるがやっかいだ。竹棒であちこちをつっついてヘビを探す。いた!ヘビは、ハシバミの根元の草陰にいた。ファインダーを覗くが、なんせやぶの中。どうしてもシャッターが切れない。また竹棒でヘビをチョンチョンとこずく。さっきまで開けた場所にいたのに、なかなか明るいほうに出ない。いやもう、苦労してしまった。

昔、畦道を歩いているとき、目の前を大きな大きなアオダイショウがスルスルと横切った。おお、でけえなあ!ところがだ。そのアオダイショウの長いこと長いこと。いつまでたってもしっぽが出てこないだから。ヘビを見慣れた林少年も、これには驚いた。2mくらいあったんじゃないかな。
豊野町の鳥居川付近でもやたらでかいやつを見たことがある。このアオダイショウは、目が白く濁っていた。年を取りすぎて、目がダメになったに違いない。
アオダイショウは、やっぱヘビの王様だ。名前からして、そうだもんなあ。

ここに住み始めて丸5年。家でヘビを見たのは、これが2度目である。最初に見たのは、約20cmのヤマカガシの子供。子供のヘビにびっくりしたんだから、このアオダイショウには超びっくり。
おれは、ヘビやトカゲ類は嫌いじゃない。どちらかというと、好きなほうだ。だから驚いたといっても、「よくぞ来てくれた」と喜んでいるんだけど‥。
家で見たアオダイショウは、多分犀川の河川敷にいたやつだ。土手を越えて、この住宅地にやって来たのだろう。それにしても、5年で2度か‥。う〜ん、ひょっとしたら、家でヘビを見るのはこれが最後かもしれない。そんな気がする。
ヘビって、どこか滅び行くものの哀感があるんだよねえ。そう感じるのは、おれだけだろうか。

2004.9



 最近見た映画

といっても、ほとんどビデオだけど。
「夫婦50割引」なるサービスができ、今年の7月からどの映画館も夫婦で2000円で入れるようになった。おれも今年で51歳。中年というよりは、中高年という部類かな。
夫婦ふたりで映画なんて、仲良しでしょ。ここだけの話、本当は違う女性と行きたいんだよなあ。暗い映画館の中でそっと手を伸ばし、彼女の手を優しくスリスリ。最初はおそるおそるね。そしたら彼女はおれの耳元で「いけません」とかなんとか叱るんだよね。いいなあ。あははははははは。もちろんこれは冗談。本当に冗談。あまり弁解すると、しらじらしいかな。でも、近所の手前があるんで、ここは多少弁解しておかないと。

「キル・ビル Vol.2」ちょっとクセのある復讐物。日本が舞台で日本刀を振り回すんだから、内容にかかわらず必見。まあ、おもしろいんだけど、イマイチかな。あんまり女性向きじゃないな。

「天切り松 闇がたり」映画ではなく、これはテレビドラマ。年を取ると涙もろくなり、こういうクサイ人情ばなしについつい吸い込まれてしまう。
栄治兄ィ(椎名桔平)は、実にカッコイイんだなあ。少年時代の松蔵もよかった。巾着切りのおこん姐さんも、粋だったねえ。でも、なんたって、説教寅こと寅弥にしびれた。寅弥は六平直政が演じたんだけど、これがもうはまり役。ヨッ、男の中の男!なんて、声をかけてしまった。いなせな江戸弁は、まさに「声に出して読みたい日本語」のよう。

「名犬ラッシー」子供向けの軽い映画。見終わってから、「あんな風に新しいお母さんが来たらどうする?」と、女房が子供たちに聞いていた。子供たちは、もちろん困った顔。おれはというと、新しい家庭を想像してひとりニヤニヤ。女房はあきれ顔だった。

「インファナル・アフェア」冒頭がわかりにくかったので、ビデオを2度見た。う〜ん、いいんだけど、個人的にはイマイチ。でも、評判はピカイチなんだよね。女房は感激していた。ハリウッドでリメイクされるらしいが、こちらも興味津々。主演は、ブラッド・ビッドとか。

「スコルピオンの恋まじない」この手の映画は大好き。40年代のセットや衣装がいい。セリフ(やたら長い)がどれも気が利いていて、感心してしまう。ウディ・アレンは年齢的にこういう役は限界かな。

「ミニミニ大作戦」ミニミニといっても、おねえちゃんの太ももパンチラ物ではない。昔の「黄金の7人」のような泥棒物。この手の映画はたいていつまらないんだけど、「ミニミニ大作戦」はいいぞ。なんてったってハッピーエンドだもんね。

「ラスト サムライ」映画館で見るまでもないな。ということで、今ごろになってビデオ観賞。まあ、見ていておもしろいんだけど、数日後はほとんど印象にない。でもだ。日本を舞台にした映画だもの。見ないわけにはいかない。「壬生義士伝」もそうだけど、あれだけの集中砲火でも主人公は即死じゃないんだよね。まっ、いいか。映画だもん。

「座頭市」カンヌかベネチアでの受賞作。期待したんだけど、あまりおもしろくなかった。ストーリーも平坦で、ラストも月並み。なんだよね。
勝新の作品(題名は覚えていない)で、強烈なラストシーンがあった。これがすごい。何人かの座頭が一列になって街道を歩いている。目が見えないんで、左手は杖に右手は前の人の右肩。皆「め○らでござい。め○らでござい」と声をそろえて、たよりなげに行進。市の横を通り過ぎるんだけど、そのとき市の表情はとても複雑だった。個人的には、無頼は無頼なんだけど、ああいう切なさもほしいよね。

「ウォルター少年と、夏休み」これは大好き。ラストのオチもなかなかいい。
「ビッグ・フィッシュ」と「ニュー・シネマ・パラダイス」と共通点があるような作品。女性にはあまり受けないかも。アフリカでの活躍をもっと見たかった。今年見たナンバーワン。

「グッバイ、レーニン」旧東ドイツの崩壊前後の話。世の中、変わっていくんだよね。最高じゃないけど、かなりいい映画だった。題材もおもしろい。

「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」三部作を見事に完結させただけでも拍手。やっぱこの手の作品は、映画館で見なくちゃね。映像も音も、迫力が違うわさ。

「HERO」映像はきれいなんだけど、う〜ん、なんかイマイチなんだよね。ストーリーも弱いし‥。ワイヤーアクションてんこ盛りなんだけど、剣にワザがないんだよね。必殺の剣も、なんか弱そう。

ほかにもたくさん見たんだけど、これじゃあキリがない。今回はこれまで。

2004.8



 ブラックバスとオオカミ

諏訪湖のエビ(スジエビ、ヌマエビ、テナガエビ)が激減したという。外来魚のブラックバスの増加が一因らしい。おれはバス釣りが嫌いなので、バスにはなんの愛着もない。捕獲して抹殺しろという意見に、どちらかというと賛成である。ブラックバスは、まだ市民権を得ていない。と、おれは思うんだ。でも、反対意見も多いんだろうなあ。
バスを簡単に釣りたいという理由だけで、家の近くの湖や池にブラックバスをこっそり放流するのは、こりゃ悪質な自然破壊だぜ。フィッシャーもハンターも、そして自然と関わって生活する人は、みなこう思っているはずだ。数千年、数万年という長い時間を経て形成した自然のバランスを崩してはいけないと。

とはいっても、帰化動植物のすべてがいけないとは思わない。ここがむずかしいんだなあ。アレチウリ、セイタカアワダチソウ、ムシトリナデシコは悪者。これは一般的な意見。じゃあ、オオマツヨイグサ、オオイヌノフグリなんかはどうだろうか。同じ帰化植物でも、意見が分かれるところだろう。帰化植物帰化動物は悪者というのは総論では賛成なのが、ひとつひとつ例を挙げていくと、白黒つけにくい。たいていがグレー。それも白に近いグレーから黒に近いグレーまで実にいろいろ。困ってしまう。

バスは外来種だが、イワナやヤマメはどうだ。長野県の場合、ほとんどの河川でヤマメやニジマスやイワナの稚魚をいいかげんに放流している。本来はヤマメの生息域なのにアマゴが泳いでいたりすることも珍しくない。もっといえば、同じヤマメでも、遺伝子レベルから見れば水系ごとに微妙に違うはずなのだが‥。イワナやヤマメの地域性というのは、全国レベルでほとんど失われているんじゃないかな。

外来種が入り込み、食物連鎖の生態系のすき間を埋めることもあるけど、同じような生活スタイルの在来種の生存を脅かし、さらには在来種を駆逐することもある。たとえば、本州四国九州にはホンドイタチが広く分布していたが、今は西日本のほとんどが外来種のチョウセンイタに制圧された。北海道では、在来種のイイズナ、エゾオコジョ、エゾクロテンに加えて本土産のホンドイタチとホンドテン、さらに北米産のミンクが加わり、合計6種が生存競争をしている。

日本ではシカやイノシシなどが増えすぎ、大きな社会問題になっている。北海道では、シカによる被害額は年間50億円とか。都民の森という名で親しまれている
檜原村は、シカに食害で森林破壊が進んでいて、その被害額は数千万円だという。
シカやイノシシの増加原因にはいろいろあるだろうが、天敵がいないことも一因だろう。日本では食物連鎖の頂点にいたオオカミが、明治時代に絶滅してしまった。そして、生態系が狂ってしまったのだろう。実現はゼロに近いが、外国にいる近縁種のオオカミを日本の山に放とうという計画があるという。この計画にはびっくり。
ヨーロッパの河川や湖沼の岸辺には、かつてヨーロッパビーバーがたくさん生息していたが、開発などによりあちこちで激減。イギリス、ハンガリー、オランダでは完全に絶滅してしまった。現在、絶滅したビーバーを呼び戻そうという環境保護活動が行われ、確実に成果が上がっているという。それを考えると、オオカミを再びという計画も、馬鹿にしたものではないかも。

小学生の時「オオカミ王ロボ」という映画を見てから、オオカミが大好きになった。多摩や秩父の神社を回り、大口真神のお札を集めたりもした。北海道大学では、はく製のエゾオオカミの写真を撮った。ニホンオオカミは、国立科学博物館で撮った。その写真を見て、うっとりしたものだ。ブラックバスやブルーギルの泳ぐ姿は見たくはないけど、オオカミ大好き人間としては、日本の山野を駆け巡るオオカミを1度でいいから見たいものだ。
ブラックバスはダメで、オオカミならOK。これって、やっぱ変かな?

2004.7



 軽井沢

♪ウラワ〜ウラワ〜 ウラウラワ〜 浦和は7つの駅がある
というのは、山本リンダのなんとかいう曲の替え歌。軽井沢も、負けてはいない。旧軽井沢に中軽井沢に新軽井沢、東軽井沢に西軽井沢に北軽井沢に南軽井沢、奥軽井沢というのもある。このうち西軽井沢は軽井沢町ではなく、隣の御代田町である。北軽井沢と奥軽井沢にいたっては、峠の向こうの群馬県にあるらしい。どうなっているんだろう。

きょう撮影した現場は、旧軽井沢の一等地。バブルのころは、1坪ウン百万円もしたところである。土地の広さは、3000坪弱。ゲートから建物まで、やたら長い。敷地内には、テニスコートまであった。
お れ「ワアッ〜、すげえ!」
案内人「‥‥」
お れ「この建物は?」
案内人「車庫。2階は、運転手の部屋。お手伝いさんの部屋は、もちろん母家にあるんだ」
お れ「‥‥」
庭には直径1.5mほどのハルニレや樹齢50年以上のカラマツが何本も茂っていた。う〜ん、さすが旧軽井沢。そのへんの別荘地とは、ちょいと違うなあ。

軽井沢という土地も、ピンからキリ。建物も、ピンからキリ。
ここのオーナーは、昔からのオーナー。バブルのころに購入したものではない。建物も、バブル以前である。今回は、一部改修の竣工写真。一部改修といっても、数千万円の工事である。
あるところには、あるんだなあ。

2004.6



 もう倒れそう

年に何度のことだが、このところやたら忙しい。いろいろな仕事が重なり、身動きがとれない。スケジュール表を見ては、ため息ばかり。仕事が遅れて、あちこちに迷惑をかけている。

昨日は、塩尻での仕事。比較的早く終わったので、帰りに園芸店に寄った。丸ナス7本、ミニトマト2本、シシトウ2本、トウガラシ1本、パセリ1株を購入。
久々の畑仕事。まずは、タマネギ、ラッキョウ、アサツキなどを掘り起こし、袋詰めをする。つぎに苦土石灰、堆肥、化成肥料、油かすを適当に撒き、スコップで土を深く耕す。これが、なかなかの重労働。すぐに腰が痛くなる。年齢のせいだろう。土をならしたら、マルチシートを畝にかぶせる。このビニールシートは、土の乾燥化と雑草の発芽を防ぐのに有効だ。
本来ならば、1週間ぐらいしてから苗を植えるところだが、おれの場合は、直後に苗を植えてしまう。もちろん邪道なんだけど、なんせ時間がないもので‥。狭い菜園ながら、奮闘すること3時間半。気がつくと、あたりは真っ暗になっていた。玄関で服を脱ぎ、浴室へ。缶ビールを開け、ホッと一安心。ああ、とにかく疲れた!でも、5月中に畑仕事ができて、本当に良かった。

今朝は、5時半に起床し、実家へ。6時から地区の一斉清掃があるためだ。実家は、おふくろがひとり住まい。この手の仕事は、おれの役目だ。ゴミなんか落ちていないが、近所の手前、ゴミ袋片手に家の回りをウロウロする。ああ、疲れた。
8時ころ、帰宅。軽い朝食をとり、20分ほど仮眠。午前9時、機材を車に積み込み、フラフラしながら出発。日曜なのだが、今日も仕事。疲れがたまり、もう倒れそうだった。過労という言葉を、しみじみと実感。

2004.5



 トキワイカリソウ

我が家の庭を見ると、ウメ(豊後)とヒュウガミズキが散り始め、ソルダムが満開になった。スモモとプルーンは二分咲き。来週には、ジューンベリー、ブルーベリー、ナツグミ、ラフランスなどがいっせいに咲きそうだ。

草物を見ると、ほとんどのものが芽を出し、どんどん大きくなっている。スミレ類、トキワイカリソウ、シュンランなどは開花。
玄関前のワラビは、枕木の間からたくさん顔を出している。今年もそこそこ収穫できそうだ。ゼンマイも2株あるが、これはもったいなくて、とても食べる気にはならない。

畑で収穫しているものは、ホウレンソウ、エシャロット、長ネギ、ニラなど。ホウレンソウは特に出来がよく、「市場に出したら」と近所に人に言われたほど。毎日毎日食べているが、とても食べきれない。そろそろ薹が立つのでは、と心配している。
今日、女房が家の回りと菜園の草取りをしていた。ホトケノザ、スズメノカタビラ、タンポポ、スギナなどの強者である。ちょいと目を離すと、すぐに大きくなる。実にしぶとい。でも、なにもしなくても大地が緑に覆われるというのは、世界的に見れば、それだけ自然が豊かということだろうか。

春は、どの花も楽しみだ。中でも、トキワイカリソウは格別。その姿は、上品で美しい。赤紫色のものもあるが、やはり白だ。ギンリョウソウのような透明感のある白花は、実に幽玄。まるで吸い込まれそうだ。花の形も、とても不思議。船の錨が語源とのこと。風が吹くと、ツリフネソウのようにそよそよと揺れそうだ。
長野市周辺の山には普通のイカリソウだけで、トキワイカリソウはない。この花を初めて見たのは、新潟県の山中。ユキツバキ、キクザキイチゲなどと一緒に咲いていた。その美しいこと美しいこと。一目ぼれしてしまった。
庭のトキワイカリソウは、福井県産。撮影に行ったお宅の裏山にあったもの。「なんでも好きなものを、好きなだけ持って行け」ということで、このトキワイカリソウとヤブコウジを数株持ち帰った。毎年、きれいな花を咲かせている。

山野草が好きだ。これは小学生の頃からで、チューリップ、ヒヤシンス、ダリア、ヒマワリなどにはまったく興味がなかった。畦道に咲くニガナ、ヘビイチゴ、サギゴケ、スミレなどが好きで、それらを家の回りにせっせと植えたものだ。今もそうだが、外国産に限らず園芸品種というのは、花が大きすぎたり、鮮やかすぎたりで、どうしても好きになれない。頭が固いのだろうか。

2004.4



 戸隠で雪上トレッキング

家族4人で戸隠に出かけた。車をキャンプ場入口近くに置き、コーヒーとおやつを入れたザックを背負い、軽い気持で出発。下界は春でも、さすがに標高1200m。ときおり雪が舞う天候だった。気温は、多分0度前後。積雪は、約1.5m。まだまだ雪深い。
この森は、シラカバ、ダケカンバ、ミズキ、カエデ類に混じって、ミズナラ、ブナ、ハルニレ、トチなどの大木が点在する。明るくてとてもいい森だ。写真ではわからないが、この森はササで覆われている。雪のない時期、このササをかきわけて歩くのは容易ではない。また、あちこちに沢があり、なかなか思い通りに歩けない。しかし冬になれば、すべてが雪に埋もれてしまう。スキーやスノーシューをはけば、思い通りのコースを自由に歩ける。そして春が近いこの時期、雪が固く固くしまる。スキーもスノーシューも不要。普通の靴や長靴で自由に歩けるのだ。お手軽簡単な雪上散策である。

アカゲラ、コゲラ、エナガなどを見ながら、ゆっくりと歩く。休憩時にはポットの暖かいコーヒーを飲み、せんべいをバリバリ。ミズナラの大木の樹上にある熊棚(くまだな)を見つけ、子供たちに説明する。そのすぐあと、トチの大木の根元に新しい糞を発見。サルの糞なのだが、クマのものと勘違いした子供たちは大騒ぎ。「早く帰ろうよ」と、本気で心配していた。

昼頃車に戻り、野尻湖に向かう。対岸の菅川部落に車を止め、待望の昼食。稲荷寿司、卵焼き、ゆでたアスパラなどなど、とても豪華だった。冷たい風が吹いているので、外で食べることはできなかったが、午後のひとときを車の中でのんびり。子供が一緒でなければ、昼寝をするところなのだが‥。
3時過ぎに無事帰宅。この冬最後の雪遊びだった。

2004.4


イワナがいそうな渓流


根元が曲がったブナの大木


ハルニレとツルアジサイ


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