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| 新しいケータイ 新しいケータイを買った。preminiというやたら小さい(70g弱)機種で、カメラ機能はない。ケータイは、これで7台目かな。このpremini、操作ボタンがやたら小さい。まあそれはいいんだけど、ディスプレーが小さくて文字がよく読めない。老眼のおれには、ちょっとつらい。 どうしてpreminiにしたかというと、ドコモショップのオネエチャンがすすめてくれたからだ。実際のところ、ケータイはかかってきたものに出るくらいで、こちらからはあまり電話はしない。それに、iモードはほとんど使わない。おれの場合、携帯性最優先でいいんだと思う。 ケータイとのつきあいは、93年の春からだ。契約したのはドコモではなくIDOで、なんだかんだと9万円以上も支払ったと思う。機種はモトローラ社製。バッテリーは、SMLの3種類があった。もちろん通話時間の長いLを買ったのだが、あまりにでかくて厚いもんだからポケットに入らなかったほど。でも、この分厚いLタイプでも電池がすぐ切れてしまった。なもんで、当時は予備のバッテリーを必ず持ち歩いたものだ。 通話エリアも順次拡大し、通話料金も少しずつ値下がりした。当初遠距離通話(400km?以上だったかな。忘れた)なるものがあって、「遠距離のため、030ではなく060(?)でおかけ直し下さい」という案内が流れたものだ。通話料金が一律じゃなかったんだね。 愛車ビッグホーンの走行距離が、最近目標の30万Kmを越した。あちこちガタがきたが、エンジンは絶好調。まだまだいけそうだ。とはいっても、遠くに行くときはなんとなく心細い。遠くで故障するとミジメだもんね。 外で仕事をする者には、ケータイはとてもありがたい。急を要する連絡がたびたびあるからだ。家にケータイを忘れてきたりすると、もう不安で不安で落ち着かない。やはり、なにはなくてもケータイだ。今週の後半は、富山と福井に出張する。天気と無事を祈ろう。 ※それにしても、「ケータイ」という言葉はすごいよね。いつごろから使われたんだろう。
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| 今年の桜 世間では、桜、桜、桜と大騒ぎし過ぎるのでは‥。ニュースを見ながら、いつもそう思う。ところがいざ満開の桜を見上げると、「やはり、桜はいいなあ」と思う。なんか変だね。でも、そうなんだよね。 長野市にも、「巡礼桜」とか「神代桜」と呼ばれる桜の名木がある。考えれば、樹木に固有名詞がつくなんてすごいことだ。 桜に限らず、樹木は年を経たものがいい。神社の大きな樹木はご神木としてしめ縄で飾られるが、御神木に限らず、場所に限らず、樹種に限らず、樹齢数百年という大木は、もうそれだけで神々しい。信仰心ゼロのおれでも、つい手を広げて抱きたくなる。幹に頬を寄せ、「お前、すごいなあ」と、つい語りかけたくなる。 長野でも、気の早い桜が咲き始めた。ほんとうに春だねえ。 ふと思った。あと何回、この桜が見れるんだろうか。今までこんなことを思ったことは、一度もないんだけどね。どうしたんだろう。やはり桜の魔力かな。それとも年かな。しょうもない飲んだくれのおれが、なんとなく感傷的になってしまった。柄にもないんで、自分で自分を笑ってしまう。
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| ニコンD2X 外から自分の仕事部屋に戻ると、とにかくホッとする。 夕方であれば、すぐビールだ。椅子に座り、静かな曲を聴く。たとえば、キース・ジャレットの「The Melody At Night, With You 」かな。スタンダードのソロピアノで、なかなかの名盤だ。どの曲もテンポが似ているため、まるで全体がひとつの曲のよう。澄んだ音色が、乾いた心にしみてくるんだなあ。 このアルバムは、自宅のスタジオで妻ひとりを前にして録音したものだという。タイトルからしてそうだけど、こういう曲はやはり愛する人と、あるいは愛する人のことを静かに想いながら聴くのがいいんだろうなあ。もちろんグラス片手にね。 このところ悩んでいるのが、ニコンD2Xの購入のタイミング。ニコンの新しいデジカメである。発売日は今年の2月、メーカー希望小売価格は60万円。当初は品不足でなかなか手に入らなかったが、3月の終わり頃から少しずつ店頭に並ぶようになった。さてこのD2X、少しずつ少しずつ値段が下がっている。45万円前後したものが、今では43万円台。安いところでは、42万円くらいで買えるらしい。まだ発売から1カ月半なのにねえ。連休後には40万円を切りそうだ。 フルサイズの高級機ニコンF6Dが来春に、ニコンD90が今秋に、ニコンD70SとD50が夏前に発売される。そういう噂が流れたが、これはどうもガセらしい。でも、ニコンのライバルであるキャノンも新機種投入となれば、D2Xの値下がりに拍車がかかるのでは。 過去の例からいうと、デジカメは値下がり続け、しまいには半値以下になるようだ。でもだ。半値になるころには、優秀な後継機が出るんだよね。さてさて、D2Xをいつ買おうかな。それが問題だ。
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| 今年は杉花粉の当たり年 今日、長野市の若穂地区の山林で山火事騒ぎあった。山のあちこちから煙が出ているという通報で、消防車が出動。地区では、一時騒然となったらしい。ところがだ‥。消防士、曰く。現場近くで見ると、煙の色が黄色なんですね。それに、煙の発生場所が広範囲でしたので、どうも変だと思いました。確認したところ、やはり風にあおられた杉花粉でした。これにはびっくりしました。こういう経験は、今までにないことです。 出動した消防士は5名。そのうちの4名が花粉症とのこと。笑ってしまう。 おれも、花粉症だ。この時期は鼻水がタラタラ。夜は夜で鼻詰まり。目はショボショボで、その痒いこと痒いこと。ときどき我慢できずに目をこすってしまう。そのせいで目は充血して真っ赤。先日、とうとう目薬を買った。そいつをちょこちょこ使っているのだが、まったく効果がない。並んでいる中でいちばん安いもの(480円のロート点眼薬アルガード)を選んだのがいけなかったのか。きのうは反省し、佐藤製薬のノアールアレジー(1344円)を購入。「クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン剤のマレイン酸クロルフェニラミンの配合」ということで、こいつは効くかもと期待したが、ちっとも効果なし。やっぱ、そんなもんだよなあ。 たかが花粉症。でもこんなんじゃ、とてもとてもまっとうな生活ができない。対抗策としてゴーグルやマスクをしたり、家に入る前に衣服や髪や持ち物についた花粉をはらったりするといいんだけど、おれのだらしない性格からいって、そういうメンドウなことはしないのである。とにかく、ひたすら耐えるのみ。われながらバカみたい。 でもほかの人に聞いても、やはり花粉症対策の決め手はないようだ。花粉症が一発で治る薬を開発したら、きっと大もうけできるだろうなあ。
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| 大麻雑感 先日、小泉首相が東京大手町のオフィスビル内の「地下農場」を視察した。発光ダイオードなどを 人工照明に使って、稲やトマトなどを栽培している施設である。なんのためにどのように視察したかわからないが、最後に同施設の野菜で作ったサラダを試食したという。 このニュースの「地下農場」で連想したのが、大麻の押し入れ栽培キット。実際に押し入れかどうかわからないが、こっそり家の中で大麻を育てるというもの。ヨダレをな流しながら夜な夜な大麻の成長を見守る姿は、(気持がわからないではないが)想像するだけで笑ってしまう。この「大麻の押し入れ栽培キット」はネット販売で毎年のように出回り、毎年のように警察に捕まっている。ネットで売っても買っても、すぐ足が付くのにね。バカだなあ。 この手のキットを購入するのは、だいたいにおいて園芸とかガーデニングにはまったく縁のないやから。もっとも、庭があってもおおっぴらには植えられないが‥。このキットのポイントは、麻の実が付いてくること。今のご時世、肝心の大麻の種子がなかなか手に入らない。麻の実は小鳥の飼料として売られているが、どうも発芽しない処理が施されているらしい。 数年前、ある大麻栽培事件が新聞に載った。これが実におもしろい。 逮捕されたこの男、「大麻押し入れ栽培キット」を使わずに、ひとりこっそり大麻を栽培する方法を考えた。まずは難関の種子の入手であるが、なんと調味料の七味トウガラシに目をつけた。ひょっとしたら、七味を振りかけているときに大麻の栽培を思いついたのかもしれない。いずれにしても、種子の入手方法がとてもユニーク。なるほどと感心したけど、ほんとかいな‥。警察は、供述のウラを取ったんだろうか。でもその七味男、どういう経緯で捕まったんだろう?七味唐辛子のことしか覚えていないんで、忘れてしまった。こっそり育てて自分で消費するだけなら、御用にならないと思うんだけど‥。 小さい頃、「忍者部隊月光」とか「隠密剣士」などの忍者モノのテレビ番組が人気だった。世の中(子供だけだけど)ちょっとした忍者ブームになり、少年マガジンでは「忍者になるには」などという特集記事が組まれた。林少年は、忍者になるべくその類いの記事を必死で読んだものだ。 さて、忍者はどのようにして驚異的なジャンプ力を取得したか?記事では、その訓練方法を絵付きでこう紹介していた。まず、麻を植える。そして、その麻の上を毎日毎日跳び越える。麻の生長とともに、知らず知らずのうちに驚異的なジャンプ力が身に付くという、なんともおいしい訓練である。麻というのは、3カ月で3メートルも生長する。つまりは、3カ月で3メートルジャンプできるという比例計算だ。ちょっと足りない林少年も、さすがに「そんなバカな」と思った。が、麻さえ植えれば、話は半分としても、ひょっとしたら1.5メートルくらいならいけるかも。そう思えた。というより、確信した。とたんに麻の種がほしくなった。バカだねえ。 そんなある日、学校の社会見学で長野県繊維試験場(違う名前かな?)に行く機会があった。なんとこの試験場の裏に麻畑があったのだ。まさに棚ぼた。休憩時間に麻畑に突入。麻の種を手に入れるためだ。背の高い植物を見上げて、「これが麻か!」と感激したことを覚えている。時期が早く種はなかったが、深く切れ込んだ大きな葉をポケットに隠した。その日以来、遠くからでも麻を識別できるようになった。 高校3年のときの話。「ねえ、ねえ。グラス、買わない?」と、長野駅近くで若い男から声をかけられた。グラスって、なんだろう?そう思いながらも、グラスのなんたるかを知らないことが恥ずかしくて、知ったかぶりをした。グラスがなんだかわからないけど、とにかくそれが危なくて隠微なものに違いないぞ。田舎の高校生にしてみれば、ドキドキワクワクものである。500円しか持っていないと言うと、なら500円でいいと言うでないか。両手てんこ盛りで500円というのは、お買い得だっんだろうか。 60年代くらいまで大麻は、農作物として広く栽培されていた。そのせいで、今でもあちこちに自生している。でも実際に現場を見ると、どうもあやしい。何十本もの大麻が、いかにも良さそうな場所にスクスクと育っているんだね。オヤッと思ってしまう。だれかがこっそり種を蒔いているんじゃないかな。自分で育てるのは危ないけど、空き地に種を蒔いて、適当な時期にこっそり収穫すればいいんだものね。手間もいらないし、リスクも少ない。 60年代から70年代は、長野県の場合、軽井沢が大麻の名産地だった。人目につかない野原がたくさんあり、やはり勝手に種を蒔いて夏の終わりに収穫したからだ。どういう連中の仕業だったんだろうか。軽井沢産とか北海道産というのが、当時はブランド品になっていた。 今はというと、軽井沢ではなく、佐久市や小諸市にかけての千曲川の河川敷が産地になっているようだ。年中行事で、この河川敷での「大麻の一斉刈り取り」というのがある。警察などの関係者が大勢で大麻を刈り取り、山積みにして焼却するのである。ニュース映像を見ながら、「ああ、もったいねえ」と思うのはおれだけだろうか。あの白い煙の風下で深呼吸してみたいような。あはは。 この「大麻一斉刈り取り」をこっそりやればいいのに、わざわざニュースで流すもんだから「千曲川の大麻」が超有名になっている。そのせいで、毎年夏になると「一斉刈り取りの前に刈り取ろう」という連中がちらほら出没するらしい。これまた笑ってしまう。
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人生なんて、忘れ物だらけさ 元麻布のアヴァンティ(SUNTORY SATURDAY WAITING BAR)じゃないが、男には心地よく酔える場所が必要だ。
開店前のステージでは、ピアノとサックスの音合わせの最中。そこに常連客の梅田(津川雅彦)が現れ、いつものようにカウンターの指定席に座る。やがて、「おはよう」「おはようございます」と、店のスタッフがそろう。そしてネオンの明かりがつくと、客が次から次とやって来る。どうでもいいことだけど、さびれたBARという設定のはずなんだけどね。でもまあ、客が来ないことには話が進まないか。 今宵も人々は集う さあ 旅立とう 人生の忘れ物を見つけに ストーリーと設定はとってもいいんだけど、エピソードがやたらクサイ。そろいもそろって、どれもクサイんだなこれが。たとえば、ウェイトレスのゆき(栗山千明)。ヤクザの下っ端の恋人がいて、彼はブツの取引で組とトラブっている。今晩、その彼と駆け落ちするという。そういう立て込んでいるときに、ゆきの母親が店先に現れる。別れた夫(ゆきの父)のために金の無心に来たのだ。ゆきは母親を責めるが、結局は前借りした10万円を黙って手渡す。本当にクサイでしょ。今どき、そんな境遇の女がいるかよ!って感じ。そして、ゆきは梅田に礼を言って、店には黙って彼のもとに走る。ところがだ。閉店後、ゆきは出戻って来るんだよね。「オイオイ、どうしたんだよ。そのまま行っちまえよ!」と、ひとり突っ込んでしまった。でも、ラストの梅田とゆきのセリフは気が利いてたなあ。とってもよかった。ああいうセリフ、大好き。 本来ならどうしょうもなく退屈でクサイ作品になるはずなのだが、けっこうはまってしまった。店の雰囲気と音楽がいいからだろうか。ウィスキーのロックが、やたらうまそうだったもんなあ。ああいう空間にあこがれちゃうよね。う〜ん、クールな男の世界だなあ。
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最近見た映画2 ほかにもたくさん見たんだけど、これじゃあキリがない。今回はこれまで。
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| 長野における正しい家庭訪問の仕方 その2 お茶の飲み方 最も重要でむずかしいのが、長野流のお茶の飲み方。 家の中に入ると、茶の間か座敷に案内される。席に着くや、すぐお茶が出される。テーブルの上には茶碗と漬物。漬物は、もちろん自家製。夏ならキュウリやカブなどの糠漬け、冬ならたくわんか野沢菜だ。 お茶をひとくち飲んだら、必ず漬物を食べる。そして、「これ、うまいねえ」と即座にほめる。間違ってもお茶や器をほめてはいけない。味覚と良識を疑われてしまうからだ。 長野では、お茶の葉や茶碗にはまったくこだわらない。茶碗などは、たいていは結婚式の引き出物である。いつのだれの結婚式の引き出物なのかを忘れるほど、しぶとく長年使う。質素倹約は美徳というわけではなく、器などは実に瑣末なことで、そんなことにどうこういうのは了見の狭いことなのだ。 お茶はチビチビ飲んではいけない。長野では、漬物を食べながらガブ飲みするのが作法。気の利く奥さんなら、横でどんどんお茶を注いでくれる。まるでわんこそばのよう。茶碗が空になることはまずない。どんどん飲むもんだから、お茶はすぐに出がらしになる。でも、薄いお茶とか出がらしという言葉は、長野にはない。気にもせず、そのまま飲み続ける。まあ、お茶はどうでもいいからだ。主役は、あくまでも漬物。 飲む量としたら、まあ少なくても3杯。理想は5杯以上といったところか。たくさん飲めば飲むほど、喜ばれる。 お茶と菓子だけという組み合わせは、長野では非常識この上ない。つまりは主婦の手抜きであり、この家の恥であり、心のこもっていないもてなしなのだ。かりに甘い菓子が出たとしても、漬物の横にである。あくまでも脇役。それから、漬物様を差し置いて、間違っても菓子をほめてはいけない。漬物様と菓子とでは、なんたって格が違うからだ。お茶請けイコール漬物。これ、長野の常識。 万が一漬物がない場合、「漬物があればいいんですけど‥」と奥さんはもう平謝り。主婦としての不徳を深くわびるのである。じや、買ってくればいいじゃないか。そう思う人もいるかもしれない。しかし、買ってきた漬物を客に出すなど、長野では言語道断道路横断とんでもない話なのだ。確かに長野のセブンイレブンにも漬物は売っているが、それは用途が違う。長野には土産物用の漬物工場はあっても、漬物店はほとんど見当たらない。あるとしたら、安曇野のわさび漬けの店くらいだろうか。それすらも、もちろん観光客相手の店である。 ハイカラな家では、コーヒーが出ることもある。そのときもテーブルの上には漬物がのっている。たくわんをボリボリやりながら、コーヒーをすするのが正しい飲み方。コーヒーを飲み終えると、口直しということで必ずお茶が出る。ここでまた、たくわんをボリボリやりながらお茶をガブ飲みするのである。 ※席に座る前に必ずトイレの場所を確認しておくこと。これも常識。
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| 長野における正しい家庭訪問の仕方 その1家の探し方 目指す家が見つからない場合は、その辺を歩いている人に道を尋ねる。訪ねる相手は、おばちゃんがいい。おばちゃんなら、数Km先の家でも必ず教えてくれる。ポイントは、フルネームで聞くこと。同じ姓がやたら多い地区があるからだ。フルネームがわからない場合は、「○○に勤めている○○さん」でOK。 初対面でも、不審がられることはまずない。そればかりか、ヤフーの検索ではないが、その目指す家の話が次から次と出てくる。その知識はさすがだ。700MBのCDに収まるかどうか。 道順を教えてもらったら、しゃべり続けるおばちゃんを置き去りにしてさっさと出発しよう。 では、模範的な会話例。 「高橋光男さんちに行きたいんだけど‥」 「光男さん?国鉄(JRのこと)に行ってる光男さんかい?」 「多分そうだと思う」 「光男さんなあ。前にリンゴの木から落ちてなあ。島田病院に10日ほど入院しただよ」 「それ、いつの話?」 「う〜ん、渡辺のじいさんが区長のころだから、もう10年前の話だわ。あんた、島田病院の若先生話を聞いたかね?」 「高橋さんとこは、遠いのかな?」 「すぐだよ。10分か‥、20分かね」 「車で10分?」 「もちろん歩いてだよ。ここをずうっと行って、突き当たりを左に曲がって、梨畑の手前を右に行けばいい」 「その道、この車で行けるよね」 「トラクターで行けるが、この車じゃ、どうだか‥。ところで、おたくはゲートボールやりなさるかい」 おばちゃんの話す道順を真に受けてはいけない。1Kmといっても、それが400mのこともあれば3Kmのこともある。とにかく、距離感と方位はあきれるほどいい加減だ。ややこしい場合は、地図をかいてもらうのがいちばんだが、それはまったく絶望的。おばちゃんというのは、生まれてから1度も地図をかいたことがないから。 そしてなにより注意するのは、その道がはたして自動車が通れるかどうかということ。なぜなら、そのおばちゃんは車の運転しないからだ。教えてもらった道を行くと、突然畦道に変わることも。 でもまあ、迷ったら、別のおばちゃんに道を尋ねればいい。 ※そのおばちゃんが畑からの帰りで、手に野菜や果物を持っていたら、必ずそれをほめよう。たいていの場合、それをもらえる。遠慮してはいけない。長野では、遠慮は不謹慎だ。
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