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 土蔵と物置 2  板葺きの土蔵、かんば葺きの物置、建てぐるみ



商業地や城下町、あるいはその近隣の農村では、瓦葺きで白漆喰なまこ壁の重厚な土蔵が多い。しかし、北信地方の山間部や多雪地帯の農家の土蔵は、茅葺きが多く、雪害に対処して外壁の下部を板張りにする。東信地方の南佐久では、校倉造りに似た「せいろ造り」の土蔵が見られる。せいろ造りには、土を塗らない板倉もある。中信地方の北安曇には、稲わらをかける木組み付きの土蔵が多い。南信地方には、板で囲った「しぶき除け」の土蔵が見られる。

板葺き屋根の土蔵は、東信、中信、南信と県内の広い範囲で見られるが、北信地方では一度も見ることはなかった。県内の土蔵の屋根材としては、ほかに麻幹葺き、鉄平石葺き、かんば葺きなどがある。



No.365 せいろ蔵の入口。草履は、蔵の室内履きなのだろうか。土蔵関係では、おれのベストショットだ。 南佐久郡川上村 82.4



No.366 北安曇の農家の土蔵。板葺き屋根が残っていた。この地域の土蔵は、たいてい外側に木組があって、稲わらを掛けておく。冬囲いなのだろうか。 大町市 82.10



No.367 板葺きの土蔵。 大町市稲尾 86.4



No.368 土蔵を住居に組み込んだもの。「建てぐるみ」と呼ばれ、特に諏訪地方に多い。 小県郡長門町 81.10



No.369 茅葺きの農家と板葺きの土蔵。 上伊那郡高遠町藤沢 88.7



No.370 かんば葺きの物置。白樺の樹皮の上に石をびっしりと敷きつめてある。 茅野市湯川 86.6



No.371 鉄平石と板の混ぜ葺き。 上伊那郡辰野町横川 86.6



No.372 伊那地方で見られるしぶき除け。板で土蔵をか囲ったもの。 駒ケ根市 81.10
 
No.373 屋根に雀踊りをつけた土蔵。漆喰の装飾も、かなり立派だ。絵柄は、大黒さんだろうか。 茅野市湯川 86.6



No.374 左側が土蔵の入口、右側が味噌部屋の入口。下部の斜めになった板は、「鼠返し」。ネズミが土蔵の中に入らないように考えた知恵だ。戸もいい。どことなく風格を感じる。下部の桟が強調されていて、それぞれの下部の中央に眼が行く。飾り板だ。どちらも立派なもの。飾り板は鍵穴の廻りを装飾した鉄板で、鍛冶屋職人が手打ちでこしらえたもの。全体の形王字や分銅(銭を計量した度量衡)、仏像形等様様です。内側の打ち出した模様には、鶴や亀、土蔵のL字形、めでたい図案等が施される。写真は、王字形に富士山と日の出と雲があるめでたい図案が施されているように見える。上には、「爪」とも「櫛」ともいわれる役物。下には石工の叩き出した御影石の階段。日本伝統の技が私達の心を惹き付ける。 南安曇郡三郷村 01.1



No.375 伊那谷に多く見られる土蔵。平入りの土蔵で、大きさは、間口6間、奥行き3間だろうか。大きい土蔵の部類に入る。入り口の戸も大きい。2カ所の入り口があり、「ふたとまえ」の土蔵と呼ばれる。引き手が中央にあり、引く時にはかなりの力が必要とのこと。 伊那市 86.4



No.376 諏訪地方で見られる鉄平石で葺いた土蔵。 茅野市宮川 84.7



土蔵の妻側に書かれた「龍」や「水」の文字は、火伏せの意味がある。

No.377

No.378

No.379




家紋や屋号のほか、「寿」や「宝」などのめでたい文字や大黒などの縁起のいい絵柄で飾られる。

No.380

No.381

No.382

No.383



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