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 屋根の形   中門造り、かぶと造り、本棟造り、入母屋造り



屋根は、切妻、寄棟、入母屋に大別される。そのバリエーションも豊富で、地域により様々なものが見られる。同じような屋根でも、瓦葺きと板葺きとでは、ずいぶん印象が違って見える。一般的に、板葺きや石葺きの屋根勾配は、茅葺きと比べるとかなり緩やかだ。また、板葺きや石葺きの場合は、切妻屋根が比較的多い。茅葺きの場合は、県内では寄棟屋根にするのが一般的だ。
長野県の中南部には、独特な「本棟造り」がある。本棟造りは、切妻、妻入りの大型民家で、棟の先には巨大な雀踊りがついている。県北部の豪雪地帯である飯山市や栄村には、「中門造り」がある。中門造りはL字型の茅葺き農家で、秋田、山形、新潟で広く見られる。また、関東地方で見られる「かぶと造り」も、広く分布する。かぶと造りは茅葺きの養蚕農家であるが、県内では平側をかぶとにしたものが多い。



No.208 県内では珍しい入母屋造り。茅葺きの入母屋造りは、主に麻績村、本城村、生坂村などで見られる。 東筑摩郡坂北村 85.10



No.209 入母屋造りのアップ。 東筑摩郡坂井村 85.10



No.210 中門造りの農家。新潟県以北に多い中門造り(曲がり屋)は、県内では雪の多い飯山市と栄村で見られる。このKさん宅は、当時県内で最も美しい中門造りだったが、80年代に建て替えられた。 飯山市西大滝 79.11



No.211 茅葺き民家のほとんどは、寄棟造り。バックの山は北アルプス。 北安曇郡白馬村 82.10



No.212 切妻のようにも見えるが、寄棟の変形。 東筑摩郡麻績村 80.11
 
No.213 かぶと造りのような農家。 長野市 91.10



No.214 かぶと造り。写真は、妻側ではなく、平側をかぶと造りしたもの。養蚕のためのつくりだ。 北安曇郡白馬村 85.11



No.215 かぶと造りの変形。 長野市篠ノ井山布施 80.10



No.216 茅葺きでは比較的珍しい切妻屋根。草棟になっている。 小諸市 82.5



No.217 切妻大屋根の本棟造りは信州独特のもので、県内の中・南信に見られる。地主階級の大きな建物が多く、風格と威圧感がある。棟には、烏脅し、雀脅し、雀踊りなどと呼ばれる大きな飾りを持つ。この小野家のように懸魚も付属することもある。 上伊那郡辰野町小野 82.12



No.218 本棟造りの堀内家(重文)。 塩尻市堀ノ内 82.10


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