ルークがいなくなって10日が経ちました。まだいなくなってしまった実感がありません。
足元を風が通り過ぎた感じがするとルークがまだそこにいるんだな、と思ってしまいます。

内輪の友達には話していましたが、今年になってから家庭内でいろいろあって3月末から一人暮らしをしていました。初めての一人暮らしと心労を抱えた私をずっと支えてくれていたのはルークです。食べる気力がなくなってしまった時もT私が倒れたらルークが生きていけないUと思ってルークの為に頑張ってきました。

最初にルークの様子がおかしかったのは5月でした。土曜日の夜中だったのですぐに病院に連れて行く事ができず、月曜に連れて行こうと思っていたら普段通りに戻っていたので、どうせ5月末に予防注射に連れて行く予定だし…と、そのままにしてしまっていました。
予防注射に連れて行った時、去年より体重が減って5キロ位になっていましたが、老猫なのでこんなものなのかな、と思っていました。それから10日位様子を見ていたら、嘔吐の回数が多くなってきたので病院で点滴と注射をしてもらいました。体重は4.75キロ。本当はこのころに血液検査をしてもらえば良かったのですが、食欲が戻ってからの方がいいという事で期間を空けてしまったのです。

6月の後半から7月になっても食欲はあまりなくて時々嘔吐もしていました。この時にちゃんと検査をしてもらえばよかったのですが…夏だから食欲が落ちているのかな、と思っていたのと、私事で忙しく自分の手術もあったりしたので病院に連れて行ったのが8月のアタマになってしまいました。その時の体重は3.7キロに減っていて危険な状態だと言われました。血液検査の結果は糖尿病と肝臓病。それから週に2回の通院と薬&食事療法の生活が始まりました。
でもやはり食欲は出なくて…8/13は3.65キロ、8/19に3.45キロ、8/23に3.35キロ、8/27に3.3キロ…と体重は落ちていくばかりでした。

そして8/29の朝、左手で頭を抱え痙攣して倒れました。今にして思えば、この時が限界だったのでしょう。その日はどうしても外せない用事があり、遠方まで出かけなければなりませんでした。そんな私を気遣ってか、一生懸命立ち上がってご飯を少し食べてT行ってきていいよUと寝転がりました。私は実家の母親に電話をして、ルークを病院に預けてくれるように頼み込みました。(とは言え、母が仕度をしてうちまで来るのに2時間近くかかるのですが…)いつもなら母に抱かれるのは嫌がるのですが、ルークは大人しく病院に行く時のバッグに入ったそうです。
私は用事を済ませ、出先ではT猫が病気なのでUと理由を話して、急いで電車に飛び乗って帰り、病院に迎えに行きました。
病院の先生に様子を聞いたらいつも通りだったようでホッとしましたが、その後はもうあまり動き回らなくなっていました。9/2に3.2キロだった体重が9/5に3.25キロになった時は、少し増えたと思って喜んでいたのですが9/11には2.95キロに減ってしまっていました。

9/8から便秘をしているようで、何度もトイレに入っては砂を引っ掻き回して鳴いていました。猫はあまり水を飲まないので便秘する子が多いそうですが、ルークは今まで一度も便秘をした事がないので、9/11に病院の先生に話したら「あと3日(便が)出なかったら壊して出しましょう」ということになりました。でもその日帰ってからも何度もトイレに出入りして、しまいにはトイレの砂の上にうずくまっている状態で…夜中も30分おきにトイレに入って鳴いていました。翌日もフラフラしながらトイレに向かっていたので、その姿が苦しそうで見ていられなくなって病院に連れて行って便を出してもらう事にしたのです。

鎮静剤を打ってもらい、便を出してもらっている時に、何か変な固まりがあると言われました。
腸管に腫瘍が出来ていたようです。開腹してみないと何だかわからないと言われました。
良性の腫瘍なら取り除いてしばらく入院、悪性の場合は取れないので開腹してもそのまま縫合して死ぬまでこのまま…という話でした。「鎮静剤を打っているので、このまま麻酔をかけて手術しますか?」と聞かれましたが、何だかわからない固まりを抱えて苦しんでいるルークを見ているのは辛いので、そのまま手術をしてもらう事にしました。
結果を電話で知らせてくれるというので、私は一旦家に帰りました。もし悪性の腫瘍だったとしても仕方がない、その時は夕方迎えに行って抱いていてあげよう、などと割と気楽に考えていてルークとこれでお別れだなんて思ってもいませんでした。

1時間ちょっとして病院から電話がありました。無事に手術が終わり腫瘍も取り除いた、と。
でも、そのあとだんだん呼吸が弱くなって…「このまま逝ってしまいそうなんですが…今来ますか?」と聞かれました。私は一瞬何を言われているのかわからなくなって、とにかくすぐに病院に行かなくちゃ、と思ったのですが足が震えてどうしようもなかったので、精神安定剤を飲み、ルークのバッグを持って飛び出しました。
病院に駆け込んだ時、ルークはまだだらーんと伸びていて、私が病院を出る時に見た、鎮静剤を打たれて静かになったルークと同じでした。先生が心臓マッサージをしてくれていて、私も「ルーク頑張って」と声をかけたのですが…もう脳死状態だったみたいです…。8センチもある腫瘍だったんですよ、と取った腫瘍を見せられたり、リンパの方は取れないからとか、心臓が高松宮殿下と同じ症状で…とか、先生がいろいろ説明してくれていたのも何だったか全然頭に入っていません。

まだ暖かく柔らかいルークの身体を抱いて泣きながら家に帰りました。
いつも通りに病院に連れて行って、突然逝ってしまうなんてこれっぽっちも思ってなかったので、こんなことなら出かける前にちゃんと抱っこして顔を見て話しかけてあげればよかった、とかそんな事ばかり考えていました。
体力が落ちている事はわかってたんだから、手術をしない方が良かったのではないか、とも思い、安易に手術に承諾してしまった自分を責めたりもしました。でも腫瘍を残したままあと何日も苦しむルークを見ているのも辛いので、手術して良かったんだと思うしかありませんでした…。
ここ数日、ルークはあまり寝ていなかったようなので、オナカの中を綺麗にしてもらって安心して眠ってしまったのでしょう。とっても安らかな顔をしていました。

ルーク用のバスタオルに身体を包んで、籐のベッドにそっと寝かせた時も、うたた寝をしているような感じでした。その晩はルークの近くで3時間位眠ったでしょうか…(無理矢理クスリを飲んで寝たのですが)
翌日、火葬に連れて行く時もずっと抱いていたのでルークが逝ってしまったという実感はありませんでしたが、小さな骨壷に入ってルークの形がなくなってしまったら急に淋しさが襲ってきました。一緒に行ってくれた猫友達が慰めてくれましたが、やはりしばらくはこの悲しい気持ちが続くのでしょう…。

ルークの方が先に逝ってしまう事は充分承知していましたし、もしかしたらこの夏を越えられないのではないか、と思った事もありました。でもこんなに突然逝ってしまうなんて……悔しくて悲しくてやり切れない気持ちで一杯です…。

でも、ルークの方はもう自分の限界を悟っていたのでしょう。思い返せば、8/29に倒れてから亡くなるまでの2週間、夏はいつも抱っこをせがまないのに、にゃーにゃー鳴いて私の膝の上に乗ってくる事が多かったです。PCに向かっている時も、抱っこした状態で私の左腕にアゴを乗せていました。
ソファに寄りかかってテレビを見ている時は、隣からちょいちょいと私の顔を突ついて「僕の方を見て」と言っているようでした。あまりにもしつこいので「あんたはここにいなさい」と言って抱き上げてお腹の上にルークを乗せてテレビを見ていました。今までは私のお腹の上でそのまま寝てしまう事も多かったのですが、なぜかじーっと私の顔を見つめていました。「体力がないんだからちゃんと寝てなさい」と言っても大きな目でじっと私を見ていて……20〜30分抱いていると安心するのか、降りて私の隣で寝転がっていました。
ルークは私をひとりぼっちにしてしまう事を心配して限界まで頑張っていてくれたんだと思います。私を見つめていた大きな目を思い出すと涙が止まりません…。

今はまだ気持ちの整理がつかなくて、もっとこうしてあげればよかった、という後悔ばかりですが、いつかは笑って想い出話ができるようになるでしょうか……。

ルーク、今までいっぱいありがとう。これからもママを守ってね。

(2003.9.22)

☆☆☆☆☆

泣きながら打っていたので相変わらずまとまりのない文章になってますが…
読み返しても泣いてしまってちっとも添削できないのでお赦しくださいね。

まだルークの事を考えると胸が苦しくて息ができなくなります。
猫と暮らすのが初めてだった私にとって、ルークはいろいろな事を教えてくれた先生でもありました。
大切なものをいっぱいいっぱいもらいました。
犬よりも猫の方がバカだという話を聞きますが、ルークはとっても賢い子でした。
(親バカなんだから、と笑って下さっても構いません(^^;)
私の言葉をちゃんと理解していたと思います。
亡くなる数日前、全然ご飯を食べてくれなくなった時、カリカリを手の平に数粒乗せてルークの口元にもっていきました。
今までは私が手であげると少しは食べてくれていたのですが、その時は全く食べてくれなくて
私は泣きそうな顔で「ルーク、食べないと死んじゃうよ。お願いだからママの為に食べて」と言いました。
そしたらルークは私の顔を見て3粒くらい食べてくれたのです。
前々から思っていましたが、やっぱり私の言ってる言葉がわかるんだ、と確信しました。
それと、猫はよく吐くのですが、病気になって嘔吐が酷くなってから私が床を拭いているとルークはいつもすまなそうにしていました。
(いつ吐いてもいいようにチラシを部屋のあちこちに置いていたのですが、間に合わずに床を汚してしまう事もあったので…)
いつもの事なので叱ったりした事はないのですが、その後、いつの間にかルークはトイレで吐くようになっていたのです。
まだ小さかった頃に、ガツガツ食べて吐いてしまった時「トイレで吐いてくれればいいのに」と思った事はありましたが
まさか猫がトイレに行って吐くとは思えないし……(^^;
でも最期の一ヶ月間、ほとんどルークはトイレで吐いてくれていました。
トイレで吐くように教えた事なんて一度もないのに、本当に賢い子だなぁ…と感激しました。

「そんなに悲しいならまた猫を飼えば?」と言う友人もいますが
今のところ、ルークの事でいっぱいで別の猫と暮らそうとは思っていません。
でも、この先絶対飼わない、とは言い切れません。
前に、友人のお父様が可愛がっていた猫が亡くなった時「もう絶対猫は飼わない」と話していたそうなのですが
何日も経たないうちに散歩の途中で子猫を拾ってきてしまったそうです(^^;
(かなり頑固なお父様だったらしいのですが……)
ですから、私もいつかまた別の猫と暮らす事もあるかもしれません。
その時は、今回の事を肝に命じて、7歳くらいからきちんと定期検査を受けさせてもっと長生きさせてあげたいと思います。
(ルークは、予防注射は毎年受けさせてたんですけど…ずっと元気だったから他の検査はしてなかったんですよね(^^;)

(2003.9.24)



…つづく…?

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