宮尾酒造(株) Miyao Shuzo Co.,Ltd. 村上市
| 文政2年(1819)の創業以来、村上市東部を流れる三面川の支流門前川。宮尾酒造は川沿いの上片町で創業から変わらず酒造りを続けてきた。 「代々受け継がれてきた後味のさっぱりとした旨口の酒。本来の旨味があり、しかもさらりとした飲み口の酒質こそ伝統の味」と本物の酒づくりに励んできた宮尾酒造。〆張鶴のファンは首都圏や海外にも多い。 蔵を構える村上は、五百万石や高嶺錦など良質の酒造好適米を産出する米どころ。また、酒の味に影響を与えると言われる水は、敷地内の清冽な井戸水を仕込みや洗い水などに使用している。この地下水は、鮭の遡上で知られる三面川の伏流水で、きめ細かな甘みを持つ軟水だ。宮尾酒造の旨みのもとは、この仕込み水によるところが大きい。 同蔵の酒造りは、10月から翌年4月までの約半年間、ほかの蔵と比べると、やや長い期間にわたり行われる。ひと銘柄ずつゆっくりと、そして丁寧に発酵させ、目指す味に近づける。 同じ種類の酒であっても仕込んだ時期や貯蔵期間の長さが異なれば微妙に違いが出るという。タンク1本ずつに気を配っているので、大量生産はできない。 新潟の地酒が淡麗辛口ともてはやされた地酒ブームの中でも、淡麗で、かつ旨口の酒質で、昔ながらの伝統を守りつつ、量より質にこだわり大吟醸酒はもちろん普通酒でも旨い酒をつくることを目指してきた酒造りには、全国に熱狂的なファンが多い。
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