◆灰吹精錬法 灰吹法(はいふきほう)は、鉛を利用して銀を分離・精製する冶金技術で、古代から近世まで世界各地で使われた。 (仕組み) まず、銀を含む鉱石を鉛と一緒に溶かすと、銀は鉛に溶け込みやすいため、鉛−銀の合金になる。次に、その合金を灰吹炉と呼ばれる炉で高温加熱し、空気を送り込と鉛は酸素と結びついて酸化鉛になり、溶けた状態で灰吹(はいふき)と呼ばれる多孔質の灰(骨灰など)に吸収されるか、外へ流れ出す。一方、銀は酸化しにくいため、炉の中央に金属銀として残留する。という性質の差を利用して銀を取り出すのが灰吹法で、日本では中世〜近世の銀山(石見銀山など)で重要な精錬技術として用いられた。