15年の……



 先日、我が家にあった鉢植えの1つが枯れてしまいました。

 それは15年近く前に私への誕生日プレゼントとしてやってきました。
 元々誕生日を祝う習慣がなかった我が家ではプレゼント自体結構珍しかったのですけれど。
 それをくれた友達とは直に別れてしまい、名前はかろうじて覚えていますが、もはや顔も思い出せません。
 でもそれは植物だったので、時が経ってもそのまま私の近くに存在し続けていました。

 それは確かジャスミンの1種だったと聞いた記憶があります。
 私はそんなに植物には詳しくないので、それがどんな種類だったのかわかりません。
 とりあえず草ではなく、小型の木だったようです。
 その植物の特徴や、きちんとした育て方もわかっていなくて、ただ他の植物と同じように世話をしてきました。
 まずまずうまくいっていたようで、見たところ元気でいてくれました。
 それは1年に2度咲いたり、全く咲かなかったりと気分屋でしたが、結構可愛かったのです。

 この冬頃からちょっと元気がなさそうで心配でした。
 どこがどう悪そう、というわけではなかったのですが、なんとなくくたびれたように見えて。
 あるいはそれは自然なことだったのかもしれません。
 結局冬は越すことができたのですが、先日とうとう枯れてしまったのでした。

 思ってみれば15年というのは結構な歳月でしょう。
 その間、ずっと我が家に居続けてくれたそれは、随分身近な物でした。
 枯れてしまったのは寂しかったけれど、これだけ長い間共にあったその植物には感謝に近い物も感じます。

 今までどうもありがとう。



 我が家には他にも多少鉢植え植物があります。
 昔、100円でうちにやってきた2つの小さなサボテン……最初枝をとっては分けていたため今はもうかなりの数に増殖していますが……や、1鉢からこれもまた随分と増えたポトスとか。

 変わったところではオジギソウとか。あの、つついたり夜になると葉を閉じるあれです。
 あれってじつは花がちゃんと咲くんですよね。ネムの仲間だけあって結構似た感じです。
 ネムがふさふさした感じなのに対して、こっちは丸くポワッとした感じですけれど。
 実かと思うようなつぶっとしたのが出来て、数日で赤くなり、気が付くと夕方から夜にかけてふさふさしたピンクのものが出てきているのです。
 これもなかなか面白い植物ですよね。

 まぁ、長年うちにいるのもあれば、草っぽいのなんかは結構短期間で寿命を迎えてしまったりもするのですけれど。
 こういう形で貰った植物も初めてなら、これだけ長い期間を共に過ごした植物というのも私には珍しい物でした。
 とにかく思い入れがあったのです。
 なんとなく、そんな植物を偲んでこんな文章を書いてみたのでした。
 こういう長く親しんで貰える贈り物って悪くないなぁと思いつつ。
(まとまりが全然ないですけど……)