私はちょっとした小遣い稼ぎで、ある有限会社の文書の打ち込みなんかをしている。普通のバイトと違ってこの時間に〜、というのがなく、これだけの物をいつまでに、という形なので空いた時間に出来て都合いいのだ。仕事量が少ないから稼ぎもたいしたものじゃないけれど、まあないよりましだし。ついでに調べながらやったりするから社会勉強にもなるし。
で。最近、NPO法人化するとかで、会社の定款を打っていた。定款というのは会社とか法人とかの目的・組織・仕事などの基本的な規則を記した物。学校の生徒手帳に書いてある学則や生徒会則なんかの会社版、と言う感じ。役所の発行している用例(見本みたいなの)の文章自体、一般人が読むと首をひねるようなものが多く、わかりにくい。
作業としては私が打った物を、その会社の人が役所に持っていって審査を受け、そこで訂正があったらまた私が訂正して、とやっていたのだが、どうにも細かい。日ごとに担当する人が違うらしく、その人のくせも出ているようだ。だからある人に訂正された所を直したら、次の人に訂正し直された、何て事もある。
何にしてもとても面倒な作業なのだ。
その中で、怒るのを通り越して呆れてしまうことがあった。解散についての項の一部に「社員のけつぼう」という言葉があった。最初は普通に「欠乏」として提出したら、役所の人にこれはおかしい、正しくは「欠亡」だ、と直された。その訂正を見て思う。これ、どういう意味だ?別に死ななくても人数が足りなくなれば解散するだろう。第一こんな熟語あったか? 一応手元にあった国語辞書やら広辞苑やらみたがそれらしきものはない。仕方がないから「欠乏」と「欠亡」とそのページだけ2種類用意して渡しておいた。それがちょっと前のこと。
やっと通った、と言う話をようやく聞けた。問題の箇所、直された通りに「欠亡」でだしたら、今回の人は変だ、と、やはり言ったらしい。ちゃんと「欠乏」の方に差し替えて審査を越えられたのは良かった。
良かったが。こんな事でいいのか、役所。前回の人だったら誤字のまま正式書類になってたのか? 辞書すら見ず、人に訂正を強要するのもどうかと思うし、自分に間違いはない、というような態度も頂けない。煩雑な審査のシステムにしても難があるのではないだろうか。
他の機関では肩代わりできない仕事を背負っているのだから、もうちょっとしっかりして欲しいものだ。