![]() 211系電車 4・5両目にグリーン車が連結されている 熊谷〜籠原で撮影(2005.12.)★ |
211系電車は1986年(昭和61年)に登場した車両です。高崎線内では、当時使用されていた115系電車の非冷房車の置き換え用として、1986年(昭和61年)から使用されています。また、2005年(平成17年)からは東海道線で使われていたグリーン車が転入してきて運用を開始しています。
JR東日本管内を走る211系電車には暖地向けの0・2000番台車と寒冷地向けの1000・3000番台車がありますが、高崎線を走る211系電車は全て押しボタン式の半自動ドアなどを備えた寒冷地向けの車両で、1000番台車はセミクロスシート車、3000番台車はロングシート車です。
また、グリーン車はもともとは暖地向け車両でしたが、高崎線での使用開始にあたって寒冷地向けに改造されて1000番台車(東海道線の113系電車に組み込まれていたサロ124・サロ125から改造された車両は1100番台車)となっています。
211系電車の制御方式は205系電車に続いて国鉄(当時)では2例目となる界磁添加励磁制御と呼ばれる制御方式です。
ブレーキ方式は電気指令式の空気ブレーキと電力回生ブレーキを組み合わせた方式で、モーターつき車両(クモハ・モハ)ではおおむね30km/h前後にスピードが落ちるまで電力回生ブレーキを使用します。
最高速度は110km/hです。
211系電車の車体は、国鉄〜JRで量産された車両としては205系電車に次いで2例目となる軽量ステンレス製です。
ステンレス製のため塗装を省略していますが、代わりに塩化ビニール製の粘着テープの帯を貼り付けています。車体に巻かれている帯に採用されているオレンジ色と緑色の組み合わせは、1950年(昭和25年)に登場して一世を風靡した80系電車(湘南電車)以来の伝統がある「湘南色」と呼ばれる組み合わせです。
なお、先頭車の前面の白い部分は無塗装のFRP(強化プラスチック)製、黒い部分も塗装ではなくアルミニウム板の表面に二次電解発色処理と呼ばれる化学処理を施したもので、塗装が必要な部分が最小限となるよう考慮されています。
![]() クハ210形 先頭車 新前橋駅で撮影(2005. 6.)★ |
![]() サハ211形 中間車 新前橋駅で撮影(2005. 6.)★ |
![]() モハ210形 モーターつき中間車 新前橋駅で撮影(2005. 6.)★ |
![]() クモハ211形 モーターつき先頭車 新前橋駅で撮影(2005. 6.)★ |
![]() サロ211形 平屋タイプのグリーン車 籠原駅で撮影(2006. 3.)★ |
![]() サロ212形 2階建てグリーン車 籠原駅で撮影(2006. 3.)★ |
普通車にはセミクロスシートの車両とロングシートの車両の2種類があります。1000番台車はセミクロスシート車、3000番台車はロングシート車です。
グリーン車は平屋車・2階建て車ともにリクライニングシートが並びます。
![]() ロングシート車の車内 (2005. 6.)★ |
![]() セミクロスシート車の車内 (2005. 6.)★ |
![]() 平屋グリーン車の車内 (2004.12.)★ |
![]() 2階建てグリーン車の車内 (2004.12.)★ |
上記以外の写真や解説は別ページにまとめてあります。
高崎線・宇都宮線を走る211系電車は全て高崎車両センター(群馬県)所属です。
運用は基本的に、上野〜前橋・宇都宮でグリーン車が組み込まれた10両編成及びそれに5両編成を連結した15両編成で使用されます。また、宇都宮線の宇都宮〜黒磯や両毛線の高崎〜小山などでは単独の5両編成での運転も実施されます。なお、グリーン車が組み込まれた編成は車両需給の関係で編成中間に先頭車が組み込まれ、一見3両+2両+5両の編成に見えますが、これは一体の10両編成として運用されます。
高崎線での運転開始当初はセミクロスシート車とロングシート車の運用が区別されていたものの、JR化後はながらく両者が区別されずに混在した状態で使用されていましたが、現在はグリーン車が組み込まれた10両編成は普通車が全車ロングシート車で揃えられており、両者が混在した状態で使用されているのは5両編成のみとなっています。
宇都宮線では一時期小山電車区(栃木県・現小山車両センター)に配置された車両も使用されましたが、現在は高崎線・宇都宮線で使用されている全ての車両が高崎車両センター所属となっています。
※15両編成での運転時には10両編成の前橋寄りに5両編成を連結します
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211系電車は高崎線・宇都宮線以外でも、東海道線の東京〜米原や中央線の名古屋〜中津川などで運用されています。
東海道線の東京〜沼津などで見られる田町車両センター(東京都)所属の車両は高崎線・宇都宮線の車両と同時期に製造された車両で、暖地向けの0番台車(セミクロスシート車)及び2000番台車(ロングシート車)となっています。
また、東海道線の熱海以西などで見られるJR東海所有の車両は、国鉄時代に製造されたごく一部の車両を除き、首都圏の車両とは内装や屋根上の冷房装置の形状をはじめかなりの部分で仕様が異なる5000・5300・6000番台となっています。
また、高崎車両センターでは2006年(平成18年)7月のダイヤ改正で一部の編成が余剰となったことから、これを房総地区に転用することになり、2006年(平成18年)10月21日から運用が開始されています。