貨物列車の車両(1)

貨物列車は高崎線全線で見ることができます。
ここでは高崎線内で見られる代表的な貨物列車用の車両(貨車)を取り上げています。


コキ50000形コンテナ車

コキ50000形コンテナ車
コキ50000形
積んでいるのは12ftコンテナ
大宮駅で撮影(2000.10.)★
コキ50000形コンテナ車
コキ50000形250000番台車
汚れているが一応ライトグリーンの車体
大宮駅で撮影(2001. 2.)★

コキ50000形コンテナ車は1971年(昭和46年)に登場した車両で、現在JR貨物のコンテナ車の主流となっている車両のひとつです。 車体は台枠のみで床板がないコンテナ車独特の構造です。車体は汚れていることが多くてわかりにくいのですが、一応茶色に塗装されています。1両にJR規格の12ftコンテナ5個(ft=フィート、1ft=約30.5cm)・20ftコンテナ3個のいずれかを積載することが可能です。
最高速度は95km/hですが、国鉄末期からJR化直後にかけて最高速度向上改造を受けた車両があり、ライトグリーンの塗装に変更された250000番台車は最高速度が100km/hに、黄色の塗装に変更された350000番台車は最高速度が110km/hに、それぞれ変更されています。
なお、国鉄時代には車端部に車掌室がついたコキフ50000形も存在しましたが、防護無線装置の整備に伴って貨物列車には車掌が乗務しなくてもよいことになったことから、現在ではすべてコキ50000形に改造されて姿を消しています。

高崎線内では多くのコンテナ列車で使用されています。


コキ100系コンテナ車

コキ104形コンテナ車
コキ104形
31ftコンテナを2個積載した状態
熊谷貨物ターミナル駅で撮影(2000.10.)★
コキ106形コンテナ車
コキ106形
40ftの国際海上コンテナを積載した状態
さいたま新都心駅で撮影(2004. 7.)★

コキ100系コンテナ車は1988年(昭和63年)に登場した車両で、コキ50000形コンテナ車とともに現在JR貨物のコンテナ車の主流となっている車両のひとつです。 車体は上記のコキ50000形と同様に台枠のみで床板がない構造です。仕様や製作時期の差などからコキ100形〜107形のバリエーションがあり、高崎線では主にコキ104形・106形を見ることができます。車体は青く塗装されている(1999年(平成11年)以降に製造されたコキ106形は灰色に変更)ので、コキ50000形とは簡単に区別がつきます。JR規格の12ftコンテナ5個・20ftコンテナ3個・31ftコンテナ2個のいずれかを積載することができますが、コキ50000形よりも車高を下げたためより大型のコンテナの搭載も可能で、最近では「コキ100系積載限定」と書かれたコンテナも見られます。また、寸法的にはISO規格の20・30・40ftのコンテナ(国際海上コンテナ)も積載可能です(40ftコンテナについては、実際に積載可能なのは固定金具がついているコキ104形の一部とコキ106形に限られます)。
最高速度は110km/hです。

高崎線内ではコキ50000形とともに多くのコンテナ列車で使用されています。


コキ200系コンテナ車

コキ200形コンテナ車
コキ200形
ISO規格の20ftコンテナを積載した状態
熊谷貨物ターミナル駅で撮影(2005. 7.)★

コキ100系コンテナ車は2001年(平成13年)に登場した車両です。
コキ100系コンテナ車などでは積載重量の制限から液体輸送用のタンクコンテナなどISO規格のコンテナが2個しか積載できない場合があったため、コンテナの積載効率を向上するために20ftコンテナ2個積みに特化した構造とした車両です。車体長がコキ100系コンテナ車の3分の2ほどしかないのも特徴で、ISO規格の国際海上コンテナを含む20ftコンテナを2個積載可能ですが、JR貨物仕様の12ftコンテナの積載はできなくなっています。
最高速度は110km/hです。

高崎線内では京葉地区からのコンテナ列車の一部などに連結されています。


タキ43000形タンク車

タキ43000形タンク車(2)
タキ43000形
日本石油輸送所有の車両
熊谷貨物ターミナル駅で撮影(2001. 3.)★
タキ43000形タンク車(1)
タキ43000形
日本オイルターミナル所有の車両
大宮駅で撮影(2004.10.)★
タキ43000形タンク車(2)
タキ43000形243000番台車
日本石油輸送所有の車両
ツートンカラーとなった
熊谷貨物ターミナル駅で撮影(2001. 3.)★

タキ43000形タンク車は1967年(昭和42年)に登場したガソリン専用のタンク車で、石油列車用のタンク車の主力となっている車両のひとつです。
車体は鋼製で、タンク自体で車体にかかる牽引力を負担するフレームレス構造となっているのが特徴です。最大積載量は43トンで、1両にガソリンを約48キロリットル(大型ドラム缶約240本分)積載することができます。
登場当初は車体色がダークブルーであったことから「オイルブルートレイン」などと呼ばれた時期もあったようですが、1988年(昭和63年)以降に製造された車両は44トン積みの243000番台となり、車体の色もライトグリーンとグレーのツートンカラーに変更されています。
最高速度は75km/hです。

高崎線内では埼玉県北部や群馬県内などで消費される石油を輸送するため、下記のタキ1000形タンク車などとともに、京浜地区や京葉地区から石油の備蓄設備がある岡部・倉賀野などへ向けて運用されています。

なお、この車両と同型でガソリン以外の石油(軽油など)を42トン積載できるタキ44000形もあります。


タキ1000形タンク車

タキ1000形タンク車(1)
タキ1000形
日本石油輸送所有の車両
倉賀野駅で撮影(2003. 8.)★
タキ1000形タンク車(2)
タキ1000形
日本オイルターミナル所有の車両
大宮駅で撮影(2004.10.)★

タキ1000形タンク車は1992年(平成4年)に登場したガソリン専用のタンク車で、タキ43000形タンク車とともに高崎線を走る石油列車の主力となっている車両のひとつです。
車体はタキ43000形タンク車と同様のフレームレス構造ですが、台車などの軽量化によって最大積載量は45トンに増加しており、1両にガソリンを約50キロリットル(大型ドラム缶約250本分)積載することができます。日本石油輸送所有の車両については車体の色や形がタキ43000形243000番台車と全く同じなので、素人目には車体に表示されている車両番号を見なければ区別するのは困難かもしれません。
タキ43000形タンク車など従来のタンク車では最高速度が遅く、旅客列車のダイヤ設定に悪影響を与えている路線も出ていることから最高速度の向上を図り、最高速度は95km/hとなっています。

高崎線内ではタキ43000形タンク車とともに京浜地区・京葉地区〜岡部・倉賀野などで運用されています。
なお、ひところはタキ43000形タンク車をはじめとする他のタンク車に混じって運用されていましたが、最近ではタキ1000形のみで編成を揃えて最高速度95km/hで運転する列車も徐々に増えつつあるようです。


貨物列車の車両(2)もご覧ください。