信号設備(2)

鉄道用の信号機は、赤・黄・緑の3色で表示されているものだけではありません。


中継信号機

中継信号機(灯列が横一列)
中継信号機(停止信号)
前方の信号機が「停止」の場合
赤羽駅で撮影(2006. 4.)★
中継信号(灯列が斜め一列)
中継信号機(制限信号)
前方の信号機が「警戒」「注意」「減速」の場合
赤羽駅で撮影(2006. 4.)★
中継信号機(灯列が縦一列)
中継信号機(進行信号)
前方の信号機が「進行」の場合
赤羽駅で撮影(2006. 4.)★

鉄道用の信号機はブレーキ距離の関係などから原則として300〜600mの見通し距離を確保する必要がありますが、線路がカーブしているなどしてその距離を確保できない場合は、本来の信号機の手前に写真のような中継信号機と呼ばれる信号機を置きます。
この信号機はあくまでも前方の信号機の表示の補助をする信号機のため、横を列車が通過しても表示は変化せず、前方の信号機と連動して動作します。


入換信号機

入換信号機(灯列が横並び)
入換信号機(停止信号)
籠原駅で撮影(2004. 1.)★
入換信号機(灯列が斜め並び)
入換信号機(進行信号)
籠原駅で撮影(2004. 1.)★

駅構内での入換の際には赤・黄・緑の3色の信号機は使用せず、入換信号機を使用します。
通常、車両の入換作業をおこなう場合は係員による手旗や無線での誘導が必要となりますが、この信号機の指示によって構内の入換をする場合は無線や手旗などによる誘導は不要で、運転士の判断によって車両を動かすことができます。
なお、入換信号機はあくまでも構内の入換のためだけに使用されるものなので、場内信号機などの指示にしたがって進入してくる本線上を運転する列車に対しては、入換信号機は存在しないものとして扱われます。

ちなみに、入換信号機のすぐ下に紫色のランプが1個点灯していますが、これは形状が全く同じ入換信号機と入換標識を区別するためのもので、このランプが点灯しないまま「進行」表示になった場合は入換信号機ではなく入換標識とみなされて、係員による手旗または無線による誘導が必要となります。


誘導信号機

誘導信号機
誘導信号機(進行信号)
東京駅で撮影(2004.10.)★

誘導信号機です。
列車の増結作業時など、1つの閉塞区間に2本の列車を進入させる必要がある場合に使用されます。
高崎線内では大宮駅の上り線・熊谷駅の上り線(3番線への信号機のみ)・籠原駅の上り線・高崎駅の上下線の各場内信号機に取り付けられています。
※要員の配置の関係などから、誘導信号機が設置されている駅=増結作業が可能な駅、というわけではないので念のため。


臨時信号機

徐行予告信号機
徐行予告信号機
高崎駅で撮影(2005. 6.)★
徐行信号機
徐行信号機
新宿駅で撮影(2006.11.)★
徐行解除信号機
徐行解除信号機
新宿駅で撮影(2006.11.)★

徐行予告信号機・徐行信号機・徐行解除信号機です。この3種類をまとめて「臨時信号機」と呼びます。一見したところは単なる標識にしか見えませんが、これでもれっきとした信号機の一種です。
徐行信号機の設置箇所に列車が進入してから徐行解除信号機の設置箇所を列車の最後尾が通過するまでの間、徐行信号機に取り付けられている数字の速度で走行するよう決められています。


手信号

手信号(1)
手旗合図による手信号(進行信号)
大宮駅で撮影(2007. 1.)★
手信号(2)
手信号現示機による手信号(停止信号)
北浦和駅で撮影(2007. 1.)★

信号機の故障や線路の工事などによって通常の信号機が利用できない場合、手旗合図などを信号機の代用として使用することがあります。

手信号代用機

手信号代用機
手信号代用機
桶川駅で撮影(2003. 8.)★

最近では合理化の影響で異常時に手信号による運転を実施できるだけの人員が揃わない駅も増えているため、遠隔操作で手信号を出すことができるようにこういった機器が取り付けられている箇所もあります。


信号設備(1)信号設備(3)のページもご覧ください。