籠原駅での連結作業の手順について紹介します。
※写真は複数の列車にまたがって順不同に撮影しているため、掲載順序と写っている編成が一致しない場合があります。
![]() 据え付けられた増結編成 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
![]() 連結対象となる上り列車が到着 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
まず、駅の高崎寄りにある高崎車両センター籠原派出の電車留置線から連結する編成が引き出され、駅の高崎寄りの上下線間にある出区線に据え付けられます。
通常は連結作業の対象となる列車の到着の5分ほど前に据え付けられるようですが、出区線に入るには下り線を平面交差で横切る必要があるため、時間帯によっては1分ほど前になってようやく据え付けられる場合もあるようです。
![]() 移動禁止合図器が点灯 籠原駅で撮影(2006. 1.) |
![]() つっかい棒をセット 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
![]() セットされたつっかい棒 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
列車が到着すると、連結作業員の方がまず移動禁止合図器(ホーム上にある列車の移動を禁止することを示す標識灯)の赤色灯を点灯させます。
次に、ドアにつっかい棒をしていったんドアを閉じ、運転台の機器を操作して車両の連結の準備を整えます。
ドアを閉める際に使用するつっかい棒は、連結作業中に運転士が誤って列車を動かすことがないよう、ドアがわずかに開いた状態を保持するためのものです(ドアが閉まっていない状態では、運転士が誤って列車を動かそうとノッチ(加速レバー)を動かしても反応しないようになっています)。ただし、E231系電車ではつっかい棒を使用すると戸挟み防止装置が働いてドアが開閉を繰り返してしまうため、ドアコックを使用してドアを1箇所だけ開けたままの状態にします。
![]() 出庫線から移動 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
![]() 手前で一旦停車 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
連結する編成はこの段階で既に入換信号機の現示に従って移動を開始しており、停車している編成の直前まで進んできます。
![]() 信号手旗で車両を誘導 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
![]() 夜間はカンテラを使用する 籠原駅で撮影(2004. 4.) |
ここからは連結作業員の方が持つ信号手旗による誘導で車両が移動し、連結します。
211系電車の場合は貫通路の中に立ち、貫通路がないE231系電車などではホームに立って誘導をおこないます。
信号手旗は緑の旗と赤い旗の2本が一組となっており、緑の旗を広げて振れば「進め」、赤い旗を広げれば「止まれ」、両方の旗の柄と柄を突き合わせると「今から連結をする」、2本を絞った状態でまとめて片手に持って高く掲げれば「支障なし」などの意味となります。
なお、夜間は手旗が見えにくくなるため、手旗の代わりにカンテラ(合図灯)を使用します。
E231系電車の連結作業時の手旗誘導(クリックで動画再生(3243KB))
車両が連結されると、連結作業員の方と構内運転士の方が双方の運転台の機器を操作して、電気回路などの接続操作をおこないます。
なお、貫通路の幌の連結作業は2006年(平成18年)7月のダイヤ改正でなくなりました。
![]() 手旗で車掌さんに合図を送る 籠原駅で撮影(2005. 7.) |
ここまでの作業が正常に完了したことが確認されると、連結作業員の方が手旗またはカンテラで増結編成の最後尾に乗車している車掌さんにドアを開くよう合図を送り、ドアが開いたら移動禁止合図器を赤色灯から白色灯に切り替えます(この段階で列車は発車可能となります)。
その後、駅構内の信号扱い所に連結作業が終了したことを報告し、最後に列車の発車を見送ってから移動禁止合図器を消灯して、連結作業は全て完了となります。