
(Photo:カーニュ・シュル・メール。民家の門。)
文字の色: Pink…地名。 Green…観光スポット。 Yellow…名物、名産品。<11月24日>
昨日気分が悪くて、部屋に入ったとたんに寝てしまい、夜中に起きてそのまま眠れなかった。7:30に0階(こっちでは1階が0階、2階が1階)のレストランで朝食。夜明けが遅いので、朝食を食べているときもまだ外は暗い。8時ごろになってやっと明るくなるのだ。
9:00に出発。今日は昨日のガイドさんとは別の、女性のガイドさんがついている。バスに乗って走りはじめると、まわりの景色が面白くて、どこもここもみんな写真にとりたくなってしまう。建物の高さがほぼ同じ(6〜7階)高さで、どの建物も窓の上に彫刻がほどこしてあったり、手すりが凝ったデザインだったりでおもしろい。作られた時代によって特徴があるとか。とにかく窓の外を次々に流れてゆく街並みを見ていると、なんだかワクワクした気分になってくる。
! ! !…胸の中が感嘆符の洪水。そんな自分がおかしかった。だってフランスに、パリに特別憧れて来たわけでもないのに、まだ何も見ていない、ただバスで街を走っただけなのに、こんなに感激してしまうなんてね。
ホテルのあった下町風のところから、中心部へ近づくにつれて、ますます圧倒される景色が展開される。『パリは街全体が博物館(美術館?)』という言葉が納得できる。
最初の見学地はノートルダム寺院。このときは結構寒かった。ステンドグラスがきれいだったけど、人がたくさんいて荘厳な雰囲気は味わえなかった。
そのあとオランジュリー美術館へ。モネの睡蓮の部屋(全部の壁が横長の睡蓮の大作で飾られている)が2部屋ある。ここに一人でぼーっと一日いて、モネの色に包まれていたら気持いいだろうなあ。
エッフェル塔が見える広場で写真をとるためにちょっと止まった他は、 シャンゼリゼ通りも、凱旋門もバスで通過。昼食でボジョレー・ヌーボーを飲んだ。体調悪いから飲まないほうがいいのはわかってたけど、日本でも今年のボジョレー・ヌーボーはとても美味しいともっばらの評判だったから、味見せずにはいられない。味の違いがわかるほどのワイン通ではないが、とてもよい香りだというのはわかった。意識的に匂いをかごうとしなくても、グラスを口に近づけただけで自然に香りが鼻にとびこんでくるといった感じだ。「美味しいワインというのは、こういうものなのか!」と思った。
さて、午後は待望のオルセー美術館。ここでは、パリ在住のアーチスト平川滋子さんが解説をしてくださる。休館日なので、通常の入り口とは違うところから中に入るのもいい気分。平川さんは40代くらいの、細身のパンツスーツを着こなし、きりりとした素敵な女性。まず最初に「私はカタログではないので、カタログに書いてあることは言いません」とおっしゃったとおり、ありきたりの説明ではなく、筆使い、構図、「写実」ということ、「印象派」ということなど、興味深い話ばかりで面白かった。急ぎ足で、次々に部屋を移動し、平川さんの説明を聞きながら絵を見た。疲れたけど、ものすごく充実した3時間だった。普通に、全部の作品をダラダラと見て歩いたら、こんなに濃密な時間は味わえなかったであろう。来てよかったあ〜。しみじみ。
私はまた具合が悪くなってきて、頭がガンガン痛くなってきたのだけれど、せっかくの貴重な話を聞きもらすまいと、必死でついてまわった。オルセーを見終わり、いったんホテルにもどってから夕食にでかけることになっていたのだが、私は最悪の体調になっていたので、夕食は残念ながらパス。