ひとが宗教というかたちで伝えてきた「祈り」のパワーが、アメリカでは科学者の間で認められるようになりました。特に注目されているのが、病人や負傷者の回復を願う祈りの治癒効果。臨床試験として何度もあちこちの大学病院で研究され、いずれも患者への確かな効果が実証されているのです。

 たとえば、サンフランシスコの病院では、先入観や偽薬効果を避けるために担当医にも患者にも誰に誰が祈られているかを知らさない厳格な二重盲験方式で、「祈り」の治癒効果を調べました。さまざまな宗教に属し、祈り慣れているひとたちに、心臓病棟の患者の名前だけを伝え、その回復を毎日祈ってもらうように頼んだのです。その結果、祈られた患者たちはそうでない患者たちより回復が良好で、発作や合併症なども少ないことが統計的に実証されました。

(中略)

 こうしたいくつもの研究例から、医学界も「祈り」のヒーリング・パワーに注目しています。ハーバード大学医学部が開いた「祈りと医学のシンポジウム」には会場に入りきらない千人以上の医師や研究者が押しかけました。そしていまでは、治癒への祈りを提供する教会やボランティア関係を希望する患者に紹介する病院も増えました。

(中略)

「祈り」の気持ちがどんな経路を経て結果に現れるかは明らかではありません。「祈るひと」の意識がエネルギーとして直接、「祈られるひと」に伝わっている可能性もありますが、科学者のなかで趨勢(すうせい)となってきた考え方は、「私たちがふだん見たり聞こえたりできる世界とは別の次元に、さまざま
な宗教が神や創造主として別の名前で呼んできた意識のエネルギーがあって、そのエネルギーにひとの祈りの意識エネルギーが伝わると反応が起こるのではないか」というものです。
祈りは衛星を通じて話す無線電話のようなものだというのです。



「心がやすらぐヒーリング・メッセージ」 より引用

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