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若年性乳がん

一般的に、若年性乳がんとは、35歳より若い乳がん患者を指します。

私自身が33歳の時でしたから、若年性に分類されるのでしょうが、「若年性乳がん」という言い方をよく聞くようになったのはここ数年(*1)のことで、私は最近まで自分が「若年性乳がん」であったことは自覚していなかったくらいです。テレビなどでも「若年性乳がん」がとりあげられるようになってきたことからもわかるように、近年益々、20代30代の乳がん患者は増えています。当ホームページに来られる方でも、20代はめずらしくありません。

若年性乳がんの定義は年齢によるものだけで、病状について特に、若年性とそうでない場合と違うということはないようですが、むしろ病状以外の点で、若年性であることによる問題というの多々あるように思われます。すなわち、20代30代の女性では、これから結婚・出産を控えた年齢であるということ、これが一番大きいのではないかと私は思います。

乳がんの治療というと知識のない人には乳房切除手術のことくらいしか思いつかないものでしょうが、乳がん治療はそれ以外にも「女性であること」にことごとくダメージを与えるものです。

すなわち、治療の副作用による脱毛、ホルモン療法により生理がストップし更年期のような体の状態になること(当然、性的能力にも影響します)など。治療が終わればもとの体に戻り、妊娠・出産・育児(授乳)にも問題がない人もいますが、そうでない場合もあります。

このあたりのデリケートな問題は本人も人にはなかなか言えない部分ですから、周囲の人には理解しにくいのではないかと思います。術後1、2年たてば見た目には以前とかわらない生活に戻れる人も多く、周囲の人は「すっかり元気になってよかったね!」などと言ってくれますが、本人にすれば肉体的ダメージも精神的ダメージもまだまだ継続中なのです。

それに20代、30代で癌になったということは、その年齢からずっと癌とつきあう人生が始まるということです。私のように病状が軽く、転移再発もなく順調に10年(*2)をクリアした者でも、いまだ常に癌への不安は消えません。そして、やっと10年経過したと思ったら、これからが本来の「癌年齢」を迎える訳ですから。

*1:これを書いているのは2007年5月
*2:他臓器の癌では術後の経過観察期間が3年から5年であるものが多いのに対し、乳がんの場合は一般的に10年と言われている



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