江戸東京たてもの園 に行ってきた。 入り口を入るといきなり、スズメバチ注意の看板。 そして遠足らしいガキ共の集団。 どうなることかと思ったが、入り口以外ではスズメバチにもガキにも会わず、のんびり建物を見ることができた。
建物はいい。 特に古い日本の家がいい。 俺は、寺や神社を見て歩くのが好きなのだが、それは多分、寺や神社と言うよりも古い日本の建物が好きなんだろう。 昼でもほの暗いところがあっちこっちにあるようなね。 祖父の家を思い出すからかもしれない。
父方の祖父の家。 田舎の農家は何処でもそうだと思うが、風呂が離れている。 夜、風呂に入るのに、一歩外に出ると本当に真っ暗で、しかし目が慣れるまで闇の中にじっと立っていることもできず、手探り足探りで風呂への道を進む、あの堪らない緊張感。 風呂場に入ったら入ったで、窓の外に何か、人ではない何かがいそうで、もちろんそんなものは見たくなくて、それでも視線は吸い寄せられるように僅かに開いた窓に向かって、そんなときに限って、窓辺で鳴いていた虫たちが、まるで誰かが近付いて来たかのようにぴたりと鳴き止むのだ。
母方の祖父の家。 よせばいいのに叔父の部屋に入って、積み上げてある少年マガジンからわざわざ 「後ろの百太郎」 なんかを選んで読み耽って、ボーンボーンと古臭い時計が鳴るのに飛び上がるほどびっくりして、はっと見回せば部屋の中はすっかり暗くなっていて、障子の低い位置についている磨りガラスに、土間の黒しか無いはずのガラスに、小さな人影がゆらゆらしているのが見えたような気がして、怖くなって炬燵にもぐりこむと、奴等は素早く炬燵布団のすぐ外側に押し寄せて、俺が潜むコタツの周りをゆっくりと回るのだ。
そんな、今となっては懐かしいばかりの恐怖。 仏壇や神棚や床の間の隅っこに潜んでいた、小さな恐怖をね。 思い出してしまうのだよ。
千と千尋の神隠しで舞台となっていた風呂屋が実はこれだったという子宝湯。 kgに貫が併記してある体重計に乗って、自分の体重に愕然とした。 ショックから立ち直れないでいたら、俺の後に乗った綺麗なお姉さん(本当に美人だった)も、体重計に乗って 「あっ! うそっ!」 と言っていた。 どうやら、実際の体重よりもちょっと多く表示されるらしい。 だが、そんなのが何の慰めにもならない俺の惨状。 ちょっとダイエットしよう。 ちゃんとダイエットしよう。
ところで、田中真紀子は、無所属で立候補するのかな。 出れば当選するような気もするけど。