大学時代、初めて話す人によく「関西の人?」って言われました。
佐渡弁は関西訛りがあります。
きっとむかしA、京のほうからこの島にたくさんの人が来たせいでしょう。

ここでは佐渡の‘ことば’を紹介します。

でもあくまで『私が知っている佐渡弁』です。
佐渡は広いので、地域によって全然違ったりもします。

あ? え?聞き返す時、普通に「あ?!」とドス効き気味で言ってしまい、怒っていると思われますが、普通に「え?」と聞き返してるだけです。
朝げり 朝。
あねさん お姉さん。お嫁さん。
あめる ハゲる。
あんちゃん お兄さん。「うちんあんちゃん」と使うと「うちの息子」という意味になる
いおぉて 祝って。「いおぉてやらんか(お祝いに飲みましょう)」って使われる。
うこつく 落ち着きがないこと。「うこうこするな!」と注意されます。
おもしょもこもしょもねぇ おもしろくもなんともない。≒だっちもねぇ
おんでこ 鬼太鼓。佐渡の伝統芸能。
〜が 語尾につける。「〜みたいだよ?」って感じで使うかな?「あっちに行ったが(あっちに行ったよ)」「さっきやっとったが(さっきやってたよ)」
顔めぇ、顔見ぃ 顔を見てくれ。嬉しそうに笑ったり、何かを企んで笑ったり、ちょっとおどけたような表情をしていると「この顔!(見てみてよ。何を考えてるんだか)」って感じに笑われながら言われる。
かちこわす 怪我する。「びんこぉかちこえぇた」は「おでこを怪我した」ってこと。
きんか ハゲ。ハゲ頭。
〜くらんし 〜してください。〜ください。
けなりぃ、けなるい うらやましい
こあつらこい とても暑い。⇔こさぶらこい
こさぶらこい とても寒い。⇔こあつらこい
ごてぎ 大変。
ごてん ごくろうさま。お疲れさま。「ごてん、ごてん」と繰り返すことが多い。
ごむしん お願い。「ごむしんゆぅてきたっちゃ」ってのは「お願いしてきたわ」ってこと。
〜さくる 〜しまくる。「やりさくる」は「やりまくる」ってこと。
さすけね 差し支えない。
否定語+〜し 〜しなさいよ。「行かんし」だったら「行きなさいよ」。「食べんし」だったら「食べなさいよ」。「〜しんし」と言うと「え?ダメなの??」って良く言われるけど逆です。
〜しとる、〜とる 〜している。
しゃ(ん)つける 叩く。
じゃろ、じゃろこべ こら!!直訳すると「この悪がきが〜」って感じだと思う。
じやん、じぃやん おじいさん⇔ばやん、ばぁやん
じょろ、じょろびん カメムシ。=びんさん
しびてぇ、しぶてぇ 冷たい。⇔ぬっくい
しまんしたかえぇ? 直訳すると「今日のお仕事は終わりましたか?」って感じ。「ごめんください」の夕方バージョン。
しょしねぇ、しょぉしぃ 恥ずかしい。「しょしながり」だと「恥ずかしがりやさん」ってこと。「こじょしねぇ(こっぱずかしい)」って使うこともある。
しょんべんじゃか トイレ。
すねこび 足のすね。「膝」のことを「膝こび」とかも言う。
ぜぇご 田舎の子。僻地出身だとこういわれる。でも佐渡人みんな田舎もんじゃん。。って思う。
そらすけ(ん) だから。=だし、だすけ(ん)
だぁ どこの。「だぁあんちゃんさ?(どこの息子さん?)」とか「だぁあねさんさ?(どこのお嬢さん?)」と使う。「だぁ」だけでは使わない。
だし、だすけ(ん) だから。「だしゆぅたねか!」は「だから言ったでしょ!!」ってこと。
=そらすけ(ん)
だち(ゃ)かん ダメ。「らちがあかない」が略された形。
だっちもねぇ くだらない。面白くない。
たぼぉておく 大事に取って置く。
たびんもん 旅の人。島外から来た人を、親しみをこめてこう呼びます。
〜(だ)っちゃ 代表的な語尾。ラムちゃんのアレ。ほとんどの確立でつける。でもつけとけばいいってもんでもない。
ちゅうわんねぇ 昼寝。「ちゅうわん」は昼飯。
つらつけねぇ 冷たい。非情。
てぇすい、てぇそだ 疲れた。大変。苦しい。
ておぉて 手伝って。「みんなでておぉてやってくれぇ(みんなで手伝ってやってください)」って感じで使う。
ととくそ おっちょこちょい。どんくさい。
とんちぼ むじな。とんちのきく坊ってことらしい。生物学的にはタヌキらしいですけど、私は佐渡のとんちぼはタヌキではないと信じています。
泣きみそ 泣き虫。
なにょ〜ぉお〜 何を?!相手が言ったことを聞き返したり、ムカついた時に「もう1回言ってみろ」って感じで使う。
なら 涙。「ならがでる(泣ける)」おならじゃないですから!!
なんせぇ なんせ。「ぇ」をつけないとダメ。
なんと〜ぉ まぁ!!呆れ気味にビックリした時に使う。「なんと〜ぉ、これ見よっちゃまぁ!!(まぁ〜。この惨事を見てください)」って感じ。
にくじ いたずら。「にくじこき」は「いたずらっこ」
にょんさん お坊さん。
ぬっくい 暖かい。⇔しびてぇ
ねしょんこぉ 女の子。お行儀が悪いと「ねしょんこぉんくせに!(女の子でしょ!)と怒られます。ってかよく怒られました。。(-"-;)
ねき そば。軒。
ねまる 座る。「ねき来てねまれ」だと「そばに来て座れ」ってこと。
ねんねぇ 片野尾集落で使われる言葉。「またまた〜」とかびっくりしたような時に出る言葉らしい。
ばやん、ばぁやん おばあさん⇔じやん、じぃやん
晩ねぇ 今日の夜。
びこやん、びこ 愛しい子、かわいい子という意味の呼称。「これ、びこ。びこやん!」と呼ばれたりする。
びちゃる 捨てる。「ほびちゃる」はさしづめ「びちゃる」の最上級形。
ひっちゃく 破く。布など、軟らかい物を裂く。「引き裂く」が変化した言葉?
びんこぉ おでこ。
びんさん カメムシ。「あら〜びんさん、びんさん♪わかいいびんさん♪」と「さん」をつけてカメムシを敬いつつ捕ると臭わない。=じょろ
ぶすこく いじける。「ぶすこき」は「いじけ虫」ってこと。
ふってぇ 大きい。
ふんばる がんばる。
べぇた 薪。「べぇた割り」は「薪割り」
へちこぉぜぇ 余計なお世話。「へち」と略して使うこともある。
べりこき いいかっこしぃ。かっこつけマン。おしゃれさん。
ほいと こじき。「ほいとんこぉ」だと「こじきの子」。「ほいとんこぉんよぉろぉよ〜(こじきの子どものようだわよ〜)」と使う。ようはいやしいってこと。
ぼきとう 棒。「ぼきとう振りもぉて」は「棒を振り回して」の意。
ほこる 投げる。放る。「ほこりつける」は「投げつける」。
ぼぼ 赤ちゃん。
ぼろめる 落ちる。「ひんぼろめぇた」は「ぼろめる」の最上級形。
ぼんぼらふく 溺れる。
まって すごく。私の中では「超<すげぇ<まって」って感じ。「まっってムカつく!!」と小さい「っ」がいっぱぃ入ってたらかなりの勢いでムカついているので注意。「まってら(だ)っつぅのん」とよく使う人がいるが直訳できない。はがゆい感じを表現したいんだと思われる。
まみや 眉毛。
みじょい かわいそう。=もつけねぇ
「かわいい」という意味で使う地域もある。
むてき いっぱい。
無理むってに 無理やり。
もつけねぇ かわいそう。=みじょい
やってください
(やってくらんし)
ご馳走になっていってください。(お酒を)飲んでください。「や」にアクセント。食事の場以外でも使われることがある。「遠慮しないでガンガンやってよ」ってニュアンスのようだ。≧よばれてくらんし
夕べな 昨日の夜。
よばれてくらんし ご馳走になっていってください。
よんどこねぇ 恥ずかしい。情けない。
「だ」が「ら」に変化することが多い。だちかん→らちかん。だっちもねぇ→らっちもねぇ。だっちゃ→らっちゃ。〜だ(断定)→〜ら
○○わん ごはん。「朝わん(朝飯)」「ちゅうわん(昼飯)」「夕わん(夕飯)」