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マヨネーズキッチン

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マヨネーズキッチン、略してマヨキチ。

決してマヨネーズ既知外ではない。

 

深夜番組「でぶや」でもおなじみのこの店は、テレビや雑誌によく出るのでナニゲに有名みたいだ。

だから、何を今さらという感がないでもないわけだが、今回敢えてここに挑むワケがある。

それは、まず一つ、とりあえずこれ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、コレは一体なんでしょー?

 

 

 

 

真っ赤な液体に浮かぶのは、無造作にぶちゅぶちゅと絞り出されたマヨ。

でもね、これ、実はお酒なんですよ。

 

その名も、ブラッディー・マヨリー。

なかなかにふるったネーミングセンスだ。

ていうか、よーするにブラッディー・マリーにマヨ放り込んだだけ。

 

このガキが適当に食い物色々混ぜて遊んでたらできちゃったような代物を

真面目に作って売り出すという豪快なまでの荒ワザ(←賛辞のつもり)。

 

はたしてこんなことを実行に移す積極的理由ってあるんだろーか。

そして、あるとしたら一体なんなんだろう。

 

そんな素朴な疑問とともに、数年前テレビでみたニュースを思い出す。

 

それは要するに、近頃の若ぇモンは何にでもマヨネーズをかけて食べよってからに・・・という話だった。

が、それだけなら、ファストフードで日本人の味覚がどうのこうのとかいう、ありふれた説教にしか聞こえない。

最初はそう思って聞き流していたのだが、この一言で私の思考は凍りついた。

 

 

 

 

イチゴにさえマヨをかける女子高生がいる。

 

 

 

マヨラーの極北、ここにあり。単純に、カルチャーショックだった。

それと同時に、なんでそんなことするんだろうという好奇心がわきあがる。

さすがにイチゴにマヨをかけてみる気にはなれなかったが(←やっぱやらなきゃダメっすか?)、

このブラッディー・マヨリーにはこれと近い感覚があるような気がしたのだ。

 

 

それに、マヨキチにはカクテル各種(←他にもあるのかよ!)からデザートまで、

あらゆるマヨ料理がこってり取り揃えられているというではないか。

しかもそれを大真面目に売り物にしているとは、まさに全マヨラーの模範といっても過言ではない。

 

 

というわけで、私は件のマヨラー女子高生の気持ちを少しでも理解するべく行動を開始した。

私だって近頃の若ぇモンの端くれなんだから、きっと全くわからないことはない、ハズ!

決してマヨラーじゃないけど、時々無性にマヨが恋しくなるのは否定できないし。

 

 

でも一人では心細いので、まず一緒にマヨキチへ行く同志を集めることに。

そして早くも壁にブチ当たってしまう。

 

 

 

私:「マヨネーズキッチンって知ってる?」

友人A:「あぁ、でぶやでやってたやつね。あれはすごいよねーかくかくしかじか・・・」

私:「で、行こうと思うんだけど付き合ってよ?」

友人A:「ごめん、今、ダイエット中で・・・」

私:「さいですか・・・(T_T)」

 

 

 

友人Aよ、貴女は女性として非常にまっとうです。

まっとうすぎて既にそのへんあきらめきった漢女(をとめ)の私としては涙が出そうです。

しかし、こちらはどうですかね?

 

 

 

私:「この間話したマヨキチの件だけど・・・」

友人B:「ごめん、僕、コレステロールが気になって・・・」

 

 

 

僕!?

しかもコレステロール!?

 

 

何?コレステロールって。どんなんよ?漠然と体に悪そうなイメージしかわいてこないんだけど?

・・・って、仮にそれをえんえんと説明されたらもっと嫌だけどね。

 

 

ちなみに友人Bはアバラの形が見えて腕の血管が浮き出るくらい、

これでもかってほど痩せまくっている。

 

 

んな殺生な!!チョメチョメな私としては余計に涙が込み上げてしまうじゃないか。

まったく男も女も、揃ってマヨり・・・じゃなかった、ヒヨりやがって!!

 

そんなこんなで難航しつつも、なんとか五人ほど集めて店に行った。

有名店ということで、混雑を見越して予約もバッチリ。

一緒に行ったメンツでゆっくりだべれるようにとディナータイム始まってすぐの五時半に入店した。

店構えはこじんまりとして、ぱっと見は小洒落たダイニング・バーといった雰囲気。

ドアを開ければチリンチリンとベルが鳴り、イケメンなバイト店員さんが出迎えてくれたが・・・

 

 

 

客少なすぎ!!

 

 

 

我々の他には外人の二人連れがいただけだった。

しかも、彼らはほどなくして出て行ったので、

幸か不幸か、なんと完全貸切状態に!

 

店の一角ではマジックで思い思いに落書きされたボトルキープのマヨ群が異彩を放っているが、

こういう調子の客の入りだと、一体何本のマヨが賞味期限を過ぎて葬り去られるのか心配になってくる。

そんなマヨをもう一本増やしても申し訳ないと思い、我々一行は予定していたボトルキープを急遽取りやめたのだった。

 

 

まぁ、お昼なら食べ放題をやっているみたいだから結構混むのかもわからないが・・・。

今日はきっと偶然すいてただけなんだよねと皆で自分に言い聞かせ、

なんか複雑な気分になりつつメニューを開く。

 

 

 

とりあえず、まずは酒と前菜いってみよー!

もちろん酒はマヨ入りカクテル。

種類が多いしアルコール濃度も高いので、一度で全種類網羅はとうてい無理だ。

そんなわけで、今回は主だったもの二種類にとどめた。

 

 

一つ目は、コレ(右のやつね)。

マヨガリータとかいうやつだ。マルガリータにマヨを溶かし込んであるらしい。

見た目はカルピスっぽい色で、ヨーグルト系の爽やかな香りがする。

味もそんな感じで、とても飲みやすかった。非常においしい。

ただ、あんまり飲むとちょっともたれてくるけどね。

 

この予想外のおいしさは、この店の日々のカクテル研究成果を感じさせる。

色々な材料の組み合わせとマヨ分量(これ重要)を片っ端からためしまくり、

ついにベストな調合にたどり着いたってわけだ。

 

 

その影には数々の失敗作と実験台にされた人(いや店長本人かな?)の犠牲が・・・

なんて想像を膨らませつつ、心の中で合掌しつついただこう。

 

 

ちなみに写真左は「だしまよ卵」。マヨ入りだし巻き卵だ。

実をいうと、卵料理の隠し味としてマヨを入れるとふわふわになるという裏技がある。

ご家庭でも簡単にできるので、ゼヒおためしあれ。というわけで、こちらも美味。

 

 

 

さて、カクテル二つ目。

忘れちゃいけない、コイツである。

 

 

 

これは実験の成果もクソもないって感じだよな。

とにかく目をつぶってグイッといく。

 

 

 

 

 

 

冷たいトマト味の液体を絡ませたマヨが口の中に流れ込む。

 

ブラッディー・マリーなんて普段飲みたいとも思わないし、

サラダを食べるときいつも真っ先にトマトだけ除けて先に食べるくらい

トマトにマヨ(もしくはドレッシング)をかける習慣のない私には正直つらいものがあった。

 

酒と思うな。冷製スープと思え。

 

・・・なんて駄目グルメで何度もきいたような常套句を念じてこの場を乗り切った。

とはいえ、トマトにマヨをかける習慣のある人には、どうってことない味だったみたいだ。

「割と普通にスープみたいじゃん」なんて言ってるメンツも何人かいた。

 

 

さらに皆で回し飲んでいくと、

ご覧の通り、マヨとトマトがだんだん混ざっていく。

この段階で、私は再度飲んでみることにした。

 

 

 

お!?

 

意外といけるじゃないか。まろやかになっている。

さしずめ冷製トマトクリームスープって感じの混ざり具合だ。悪くない。

もたれることには変わりないけどね。

 

 

カクテルはこの他、ソルティードッグの塩のかわりにマヨをぐるりとかけたマヨドッグが有名。

まぁ、マヨリー飲めば味が大体想像できるしってことで、今回はパスです。

少なくとも飲めないもんではないと思われ。

 

 

酒を開けたらいよいよメインディッシュといこう。

メニューはどれも普通に食欲をそそるものばかりで、しかも種類が多く、マヨう。

それに、酒と卵焼きだけですでに腹の半分は埋まってる気分なのでそんなに数は食えない。

だから次に食べるものは、よく相談して慎重に決めていくことにした。

 

 

 

とりあえず、一つはなんとなく一番うまそうだった「ベーコンとオニオンのマヨパイ」に決定。

これはほんと、普通にすごくおいしかった。

しかし、ここは当然ながら一番危険な香りのするものを注文しなくちゃ意味がない。

 

 

 

そこで、「マヨネーズ・フォンデュ」と「マヨリゾット」を大抜擢。

炭水化物のダブルパンチである。

 

 

 

で、これがフォンデュ。

・・・あのー、なんか黄色い油みたいのが分離してるんですケド??

 

えっと、まぁ、胃に入れば一緒さ!とばかりにパンや野菜をひたす。

チーズフォンデュじゃあるまいしという思惑に反して、意外と具によく絡んできた。

おそらくチーズも入っているのだろう。よく吹き冷ましてから口に入れる。

 

 

 

ん!?

 

・・・なんか、酸っぱいよコレ。

 

そもそもマヨってやつはお酢とかレモンとか入ってるわけだから(うろ覚え)、酸っぱいのは当然だ。

けれど、それにしたって気になる酸味だった。

どうも、マヨとチーズの他に、さらにお酢も加えられているらしい。

しつこくなりすぎないようにとの配慮からだろうが、この酸味は余計だという意見で全会一致。

ついでに友人Cからはこの料理だけ「キュー○ー」じゃなくて「味の○」系のマヨっぽいという意見も。

私にはそのへんの違いってよくわからないが、少なくともクセのある味だと言いたいことには変わりなさそうだ。

 

 

ただ、一つ言えるのは、このフォンデュの微妙な味の調整も、

先のマヨガリータ同様、日々の研究成果じゃないかってことだったりする。

 

 

多少クセはあるけど決して嫌な味じゃないし、

こうやって荒を探したようなこと書いておきながらいうのもなんだが、むしろおいしい部類に入る。

というか、当初予想していた何の工夫もない大量のマヨにフォンデュするものじゃなかったのはエライ。

 

 

 

だいぶいっぱいになってきた腹を少し休ませ、次なるターゲットに向かおう。

それは、こいつ。

 

 

 

ていうかコレ、何に見えます?

 

 

 

 

 

何かサンドイッチの具にみえません?

そう、卵を微塵切りにしてマヨで和えたアレに。

 

 

 

 

 

 

そんなん頼んだ覚えねーよ!!

と、腑に落ちないながらもとりあえず口に入れてみた。

すると、マヨの奥から出てきたのは・・・

 

 

 

 

 

 

!!米だ!ゴハンだ!!

卵微塵切りマヨ和えじゃなかった(味はこれにかなり近いけどね)。

すると、これはまぎれもなく・・・

 

 

 

 

 

マヨリゾットだ。

してやられたり。ていうか、およそリゾットには見えないよ、コレ。

 

そんな軽いショックの中、今まで気にも止めていなかった店内のBGMが

絶妙のタイミングで次の曲に変わった。

 

 

 

 

猪木のテーマとかそんな感じの、格闘技が似合う妙に熱い音楽に。

 

 

 

一同:「いくぜ!!」「いくぜ!!」「いくぜ!!」

という声が聞こえた気がするくらいの勢いで、

皆何かの暗示にかかったかのように黙々とコレを食べ始める。

 

 

 

 

 ・・・・・・

 

 

 

 

一同:「倒したーーーーッ!!」(一斉に)

 

もとい、完食した。妙な達成感、満足感とともに。

考えてみると、以上の料理を各一人前頼んで五人で分けてるわけだから

はっきり言って大した量を食べてるわけじゃない。

 

それなのに、この異様なまでの満腹感である。

満腹中枢がマヨにまみれて狂っちゃったような、

胃から口までマヨびたしにされたような、そんな奇妙な感覚。

でも、決して嫌な感じじゃなかった。

 

 

たかだか普段より多くマヨ食ったってだけなのに、

むしろ何かすごく旨いものをたらふく食ったような幸せ気分が脳を駆け巡ってるような。

脳みそからセロトニンだのエンドルフィンだのって(←スパスパ人間学の見すぎ)、

快感物質がバリバリ分泌されてるイメージを肌で感じることができた。

あぁっ、脳内会議が見えるよぉ!!あははははは

 

 

なんて浮かれてるのも束の間、先に注文しておいたデザート三種が運ばれてくる。

左からマヨネーズジェラート、バナナのマヨネーズグラタン、マヨネーズケーキ。

どれも恐る恐る口をつけたが、なんとこれが意外にイケル。

ケーキは何も知らなければベイクドチーズケーキと変わらない味だし、

アイスもチーズ+カスタードクリームといった風味。

どうもマヨ菓子の基本はそういう味らしかった。

 

一番やばそうだと思っていたバナナのマヨネーズグラタンも、見ての通りグラタンとは程遠かったし、

火を通したバナナにそんな感じの味がついててなかなかのもの。

 

 

どれも異様に重たいことには変わりないけどな。

 

 

まぁ、よく考えたらマヨって卵+オリーブオイル+酸味なわけだから、

こういうお菓子類に使ってそんな感じになるのも当然といえば当然かもしれない。

 

 

 

するとマヨって、料理もお菓子もOKな新手のオールマイティ食材ってわけか。

サラダにはどろっとしたドレッシング、料理には脂っこいソース。

 

 

 

そしてデザートには、ちょっと酸っぱいカスタード・クリーム。

 

 

こう考えればイチゴにかけるというのも納得できそうってもんだ

(あんまりやりたくはないけどね)

 

 

 

そういえば店のトイレにはマヨの食べ方を情報交換する掲示板があって、

そこには「りんごにマヨをかけるとおいしいんだよー」なんてことも書いてあったな。。。

 

「果物にマヨをかける人口」はそれなりに定着してるみたいだし、ここまでくると

マヨラーにとって全ての食材はマヨをおいしく食べるためにあるなんて噂も真実味を帯びてくる。

 

 

 

 

 

こうしてみると、マヨラーが増えてマヨキチが話題になるわけってとりあえず、

・マヨはとにかくあらゆる食材に合う

・クセになるお手軽な満足感=快感

・・・という、この二点にありそうな気がしてきた。

 

しかもこのマヨキチ、お値段もとってもリーズナブル。

料理はおいしいし、思いっきり満腹になるのに(量的には大したことないけど)、

酒まで飲んでなんと今回は一人あたり1000円ちょいで収まった(クーポン使えばさらにお得!)。

しかも、だべり時間を見越して予約したのに、あまりに満腹でだべる間もなく一時間程度でお開き。

だから予算はたっぷり余ってるというのに、その後二次会する気なんてとても起きない。

いろんな意味でおなかいっぱいだ。

金銭的にばかりでなく、時間的にも精神的にもコワイくらいリーズナブル。

というわけで、何か物足りない気分のときはマヨわずゴォ!!

ただしダイエット中の人とかはどうなっても知りませんw

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