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安楽寺から別所神社へ向かう高台の道で。
この場所は何度来てもついシャッターを押したくなってしまう。
どこまでも続きそうな山並みと家並み。

別所神社。どういうわけか拝殿がなく、礎石だけが残されている。
先ほど見渡した風景を背後に抱える、裸にされた本殿。
風はこの礎石の上を通って、すぐ向こうに広がる世界の中へと飛び立っていくのだ。

本殿に近付いてみる。私の背の倍くらいの高さはあったろうか。
柱に結び付けられた榊は枯れているが、木目の色と妙に合っている様は自然に絡みついたのかと思わせるほどだ。
取り残されたかのように吹きっさらしのまま、そこに立ちつづける姿。眼下に続く景色を見守る。
そこには、拝殿の影に隠れたままではわからない強さがあった。

神社の裏山。藪の中に石造物や小詞が点在する。
窓が三日月型の石灯篭。ちょっと不思議な感じ。

日も少し傾いてきた。こんな所で迷ったりしないうちに山を下りよう。
