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【特集】リカちゃんよ君は何処へ行く

〜ご当地リカちゃんを求めて〜

 思えばそれは3年前だった。神田明神にふらりと行って、そこの、あろうことかお守り売り場でこれを見つけてしまったのは。神社でリカちゃんを売るという場違いさに加えて、着せ替え人形に巫女服という組み合わせのフェティッシュさに一発で目を奪われた。しかも、よくよく見れば、ご丁寧にも神田明神のお守りが1つ1つの箱の隙間に挟み込まれているではないか。その冗談とも本気ともつかぬ粋なはからいは、しかし、これが押しも押されぬ神社公式グッズだということをいささか無理矢理に主張していた。

 神田明神は場所柄アキバに近いこともあってか、最近ではICチップをかたどったエンブレムステッカータイプのパソコン用お守りを出すなど、時々すごくアキバっぽいものを作って売ってみたりするようだ。けれど、この「巫女リカちゃん」は冗談抜きで限定品だったのか、それともよほど売れなかったのか、現在は売られていない。これがお守り売り場の片隅に並んでいたのは、ネット上などで「巫女さん萌え」がちょっとしたブームになるよりもだいぶ前の話である。

 もう少し遅れて登場すればある意味時代の花形(?)だったというのに、人知れず消えていったご当地限定リカちゃん。その不器用さというか、どういう人をターゲットにしているのかイマイチわからない投げ槍さに惹かれ、そして絶滅危惧種への未練にとりつかれてしまった私は、この時からどこかに行くと土産物屋でついリカちゃんを探してしまうようになったらしい。

 

 

 そんなわけで、それから一ヶ月もたたないうちに見つけたのは、浅草の土産屋の片隅に吊るされていた「三社祭リカちゃん」だった。ハッピは3種類あったけれど、他の柄はオヤジくさくてどうかと思ったので消去法的にこれを選んだ(今思えば、あえて一番オヤジくさいのを選ぶほうがネタとしては正しかった気がしてならないのだが…)。

 ところで、今度はこのリカちゃんの髪型に注目してほしい。何か見覚えないですか?そう、さきほどの巫女リカちゃんの髪型が何か引っかるというか納得いかないというそこのアナタ!声を大にして突っ込もう。

 巫女さんなら、後ろでまとめて水引きで縛るのが通だろ!

 しかも、あろうことか「巫女さん」と「三社祭」の髪型が全く同じだなんて。ご丁寧にもハチマキしてるとこまで一緒だなんて。

 明らかに手抜き。

 こういう狙ってるくせして微妙にツメの甘い作りは、往々にしてヲタクに嫌われるんだぞ。わかったか、神田明神巫女リカちゃん発案者よ。なんて文句をいいつつ、そんなユルさが何だかいとおしくもある今日この頃だったりする。

 

 

 

 ご当地限定リカちゃんは髪を上でまとめてお団子にするのがお約束かと思いきや、ありました、これぞ正統派。すると奴の髪型は二種類なのか。なお、上二つがボールチェーンなのに対してこちらは中途半端なギャル狙いも痛々しいピンクのビーズのストラップになっている。

 これはローソン限定ということだったが、私がみつけた時にはすでに店頭にひとつしかなく(2003年冬)、埃をかぶっていたところを救出された。

 しかも、その売り方があんまりにもあんまり。限定ものブームの頃に売れ残ったものを数年たって気まぐれに引っ張り出してみました的な雰囲気は、隣にならんだ埃まみれのローソン限定キティストラップ&ボールペンその他色々をみれば誰でも感じ取れるだろう。

 しかも、キティものはどれも数個残っているのに対して、こちらは残り一個。そしたらキティのほうが売れてないんじゃないか、むしろそっちにツッコめよと自問したくもなるが、残り一個。五十歩百歩。「数個」よりも「一個だけ」のインパクト。もはや何も言うまい。

 

 

 

 さて、こちらも髪型は正統派。もしかして和服でない制服モノはこっちの髪型なのか。人気の少ない京王線「よみうりランド駅」の改札を出たところにあるキオスクに、残り2,3個。「鉄道営業部リカちゃん」という設定がなんとも細かい。

 「鉄道営業部」の女性が本当にこんなカッコしてるのかどうかは知らないけどね。

 ちなみに下半身はズボンになっている。一歩間違えばパンタロンじゃないかってくらいのズボンに。それが制服の色とあいまってオバサンくささを感じさせる。さらにこれが、真ん中と左右にあしらわれたしつこいくらいの金ボタンの華やかさと絶妙にミスマッチ、全体にちぐはぐなファッションとなってしまった。

 これがまた、例の不完全燃焼なギャル狙いストラップにくっつけられているのだから、どんな客層(年齢層)を相手にしているのかと問いたくなる。私が買った残りは、はたしてどんな人に買われていくのだろうか。

 

 

 現時点で最強のご当地リカちゃん発見。水戸偕楽園脇にある常盤神社の売店だった。しかも堂々と「限定・黄門さまリカちゃん発売中!」って貼り紙までしてあるし。とりあえず目に付いてしまった限りは、そこまで走るしかない。そしてゲット。

 おや、なんだろう。顔のところにゴミがついてるみたいだよ?

↑コレ。

 

・・・ヒゲ!?Σ(´д`);

リカちゃんの肩から顔を覗かせているやたら濃ゆい顔した助さん角さん(全身像は左の写真)もたしかに気になってはいた。でも。でもだよ?

そこまでヨゴレキャラになってもいいのかリカちゃんよ!?

 ちなみにこの「黄門さまリカちゃん」は2004年春時点でも店頭に山積み状態だった。売れてるから増産しているのだろうか。だとすれば、やっぱり中途半端なウケを狙うより、やるならとことんの意気込みが功を奏したのかもしれない。どちらかというとひたすら売れ残りの線が強いというのは禁句だ。そういうことにしておこう。

 これに匹敵するくらい強烈なリカちゃんを知っている方は、どうかご一報ください。

 

 

さて、あなたの町のリカちゃんは大丈夫ですか?

さらなる目撃情報など大歓迎です。何か見つけたらゲストブックメールでヨロシク。

 

 

追記

タカラによる公式サイトにて、殆どのご当地リカちゃんが網羅されている模様。

多くは限定モノのため入手困難らしい(その割に、ありがたみを感じるかは疑問)。

それにしても、これだけたくさん種類があるというのに、

ヒゲまで生やしてるのは「黄門さまリカちゃん」しか見当たらなかった。

やっぱ最強。間違いない(謎)。

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