F-DIサービスとはFUJIFILMの行っているデジタルカメラプリントサービスです。デジカメのデータが記録されているメディアを対応DPEショップに持ち込むと、通常のフィルム写真と同じ質感でプリントしてくれます。従来のフィルムをポンと現像に出す感覚をデジタルカメラにも持ち込もうという戦略ですね。
とりあえず、FinePix700で今まで撮った画像の中から適当な物を選りすぐって、8MBのスマートメディアに詰め込めるだけ詰め込みました(25枚入りました)。記録メディア1件あたり基本料金の500円を取られるので、小容量メディアで複数枚持ち込むより、大容量メディアで1枚にまとめた方が得です。
また、注意しないといけないのはファイルフォーマットがExifでないと別途変換料金を取られるということです。FinePix700の生成する画像はExifフォーマットなので問題ないのですが、一旦パソコンのフォトレタッチソフト等で画像を編集して再保存したものは、ただのJpegフォーマットになってしまいます。また、ファイル名も変更してはいけないことになっていますが、今回一つのスマートメディアにまとめるにあたって、ファイル名が重複してしまったので、重ならないよう連番を変更してしまいましたが問題ありませんでした。命名規則(例:DSCxxxxx.JPG)さえ守ればOKなのだと思います。
申し込みは、まず対応DPE店を探すことから始まります。F-DIサービス店リストのページに行って近所でF-DIサービスを行っているDPE店を探します。どんどん増えているとは言え、まだ多いとは言えない状況ですね。
見つかったお店に、さっそくスマートメディアを持って出かけました。ごく普通の小さなDPEショップです。一番恐いのはバイトの兄ちゃんとかに「何ですか、それ?」っていう対応をされること(笑)だったのですが、あっさり受け付けてもらえました。フィルムのプリントと同様に名前と電話番号を聞かれて、あとは「全コマ、Lサイズプリントでいいですね」との問いにうなずいただけです。たったそれだけで、面倒な手続きは何もありませんでした。実際には簡単な注文書に記載する必要があるのですが、店の方で書いてくれていました。また、スマートメディアは厚紙製の保護ケースに入れてもらえるので、プラスチックケース等に入れずそのまま渡して問題ないと思います。
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ひたすら待つこと1週間、ようやく出来上がりました。料金は基本料金500円にプリント単価50円×25枚で、計1,750円でした。
期待の出来上がりの質感は、銀塩プリントそのものです。知らない人が見たら、デジカメで撮ったとはまず気が付かないでしょう。PM-770C で表現しきれなかった微妙なグラデーションもしっかり表現されています。
プリントサイズは実測で89mm×117mmです。ちょうど縦がフィルムのLサイズプリントと同じサイズで、横はモニターの縦横比(4:3)に合わせてLサイズプリントより短く仕上がっています。FinePix700の出力サイズは1280×1024ドットと4:3ではなく通常より縦長なのですが、4:3にあわせるために上下が約40ドットずつ切り取られています。左右もマージンをとるため各20ドットずつぐらいはトリミングされています。
プリントはどちらかというとMacintoshのガンマに合わせてあるようで、ちょっと白っぽいというか、明るい感じです。Windowsマシンで画像を確認しているユーザーは仕上がりにちょっと違和感があるかもしれません。
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ともかく、手軽で高画質というのは魅力なので、もう少し安く、そして所用日数が短くなれば普及していくのではないでしょうか?かくいう私は当分の間PM-770Cのお世話になろうと思ってます。