標準装着でついてくるぐらいだから、安物で使い物にならないのかと思っていましたが、基本はしっかり押さえてあります。
もちろん、後付けのアルパインやパナソニック等の市販最先端ナビに比べると機能的に見劣りしますが、少なくとも私は満足しています。
GDI車には全てカーナビが標準で装着されています。なお、表示部はどう見てもTFTカラー液晶でくっきりとして見やすい画面です。(ちなみにカタログでは「ブラウン管」(笑)となっています)
画面のメニューをタッチするだけで済むので操作が直感的でやりやすい反面、画面が手垢でベトベトに汚れます。ただし、この汚れも画面表示中は目立たないので実用上は差し支えありません。
ナビゲーション本体はトランクルーム奥の床に固定されており、ちょっと邪魔です。どうせなら天吊りにしてくれればよかったのに。
地図CD-ROMは住友電工製のもので「北海道・東北版」
「関東VICS対応版」
「中部版」
「近畿版」
「中国・四国・九州版」の計5枚が付属しています。どのCD-ROMにも全国の500mスケールの地図が全て収録されており、さらに各地域版の100mスケールの詳細な地図が収録されているという形態です。自分の住む地域のCD-ROMを入れておけば、普段はまず交換の必要はないでしょう。
地図CD-ROMは残念ながらナビ研の規格に対応していないので、純正もしくは、住友電工製のCD-ROMしか使用することは出来ません。
概ね良好です。たまに地図上の変なところを走っていたりしますが、気づかれないようにこっそり修正して(笑)正しいルートを何事もなかったかのように走行しています。またGPS衛星受信数は4〜6個コンスタントに捕捉出来ています。ただ自立走行がイマイチ弱いのか、インター等でぐるぐる回ると、大抵とんでも無いところに飛んでいきます。また、「早走り」「遅走り」といった傾向も見られますが、そのための距離補正機能は自動で行われるのみで、ユーザーが数値を設定しても、走っているうちに勝手に書き換えてくれます。その自動設定される数値もある一定値に落ちつくでもなく、結構ばらついているようです。
100mスケールの地図は実用十分な詳細度で、結構細い道まで掲載されてます。一方、施設名称に関しては、公共施設等の充実度に比べて一般店舗等の掲載には偏りがあるようで、他のメジャーな市販ナビに比べて若干劣るように思います。
なお、ガソリンスタンド等の看板を模したランドマークは、100mスケールにしても表示されず(名称のみ表示)、2分割表示で詳細画面を表示した場合にのみ表示されるようです。
目的地を設定する場合、住所の他、駅名や施設名でも検索できます。電話番号による検索は出来ません。検索の際、いきなり日本地図が出てくるのにはちょっと面食らいますが、近畿→大阪府→○○市→△△町1丁目という4段階の選択も、タッチパネルで行うのでそう苦にはなりません。
目的地が設定できたら、経由地設定の有無・有料道路優先の有無・国道優先の有無のそれぞれ3つの項目を決定して設定完了です。自動ルート探索が開始され、計算時間もそれほど待たされることなく終了します。これで計算されたルートが表示されますが、気に入らない場合は先ほどの3つの(経由地・有料道路・国道)パラメータを変更するしか有りません。できれば同条件で何通りかの推奨ルートを再計算してくれればいいのですが。また、経由地が1つしか設定できないのも物足りません。
ちなみに、自動設定されるルートは、そこそこ満足のいく物です。一部気に入らないルート設定があって、勝手に自分の知っている裏道や近道等を通った場合でも、自動ルート再探索の設定にしておけば考え直してくれます。
ルート案内中は、分岐点や右左折地点に近づくと音声と交差点の拡大図で案内してくれます。ラジオや音楽等を聞いているときは、右後ろのスピーカーのボリュームだけが下がって、続いて音声で同スピーカーより案内されるので、ガンガン音楽を鳴らしているときでも聞き漏らすことがありません。このあたりの連携プレーはさすが純正装着の強みですね。
交差点拡大図も複雑な形状の交差点を曲がる際に役立ちます。結構マイナーな交差点までちゃんと拡大図が用意されているのには驚きです。