敦煌市場

お薦めの本やゲームなどの紹介をしています。
基本的に変なものやマニアックなものが多いです。

中国史関連

三国志水滸伝といったポピュラーなところからそうじゃないのまで。
物語的に面白いとかよりも、ゲーム作成の資料として集めたのが主です。
特に宮崎市定先生の本は、中国史をその時代の中国だけで解釈せずに、時間と空間のつながりを考えさせてくれます。
三国志みたいに使い古されたところ以外にも、まだまだ面白い未開の領域が残っていますよ。

大唐帝国 〜中国の中世〜


 表題は大唐帝国となってますが、範囲は後漢末期、いわゆる三国志のあたりから唐滅亡までと幅広いです。
 誰が誰と戦ってどうこうという話は殆どありません。当時の暮らしや制度、社会背景の分析がメインです。
 三国志というのは非常に有名で面白い作品ですが、それだけで完結してしまっています。ゲームで三国志を遊んでいると、最後は武将が居なくなってしまったりします。その後誰も居なくなった中国は一体どうなるんだ、という自然な疑問にこの本は答えてくれます。

 三国志マニアから中国史マニアへのステップアップに最適です。同じ著者の九品官人法の研究もお薦めです。

水滸伝 虚構の中の史実


  こっちは水滸伝向けです。水滸伝正史というか、水滸伝の舞台である北宋時代を歴史的に検証しています。
 中でもユニークなのが、宋江という人物は二人いるという説です。状況証拠等から、梁山泊の盗賊「宋江」と官軍の将軍「宋江」の二人がいないとつじつまが合わないと言うのです。
 普通に聞いたらとんでもない話だと思ったでしょうが、他ならぬ宮崎先生がおっしゃっていることなので、私はこの説を100%信じております。
 その他にも童貫や蔡京といった悪人達も詳しく掘り下げています。

水滸伝好きから水滸伝マニアへのステップアップに…

 

三国志(正史・全八巻)


 三国志マニアなら持ってて当然という、中国の歴史書「三国志」の邦訳版です。言葉遣いもやりすぎなくらいわかりやすく書いてあるので読みやすいと思います。
 三国志に限らず、中国の歴史書は列伝体といって、個人の伝記をまとめた形になっています。最初にあるのは曹操の伝記ですが、他にも張飛伝、夏侯惇伝、周瑜伝、陳登伝などとそれぞれ細かく分かれています。中には生まれた事と死んだ事しか書かれてない人もいます。そういうのをつなぎ合わせて脚色したのが三国志演義ですが、元の方が面白いエピソードなんかもあります。呉の名将の息子達の駄目っぷりとか、ゲームではまったく役に立たない貴族達の活動とか。三国無双に出てくる、張飛の娘の伝もあったりします。倭人伝では卑弥呼の事にもふれています。
 
 1巻〜4巻までが魏、5巻が蜀、6〜8巻に呉のことが書いてあります。呂布や袁紹は魏書の中に伝が入っています。
 全8巻一気に揃えるにはちょっと高いので、まず最初に5巻の蜀書だけ買ってみるとかでも良いと思います。面白い話がばらけているので、この巻だけ読んでおけば良いっていうのは無いんですが、やっぱり好きな武将の伝記は抑えておきたいです。

西晋の武帝 司馬炎


  三国志直後の西晋時代について書かれた本です。三国志には司馬一族の伝記がありません。三国志が書かれたのは晋王朝の時代で、魏書に書いちゃうと曹一族の家臣という立場になってしまうし、もし晋書が編纂されれば当然その筆頭に置かれる事が予期されていたからです。(そして実際にそうなりました)
 でも晋書は現在邦訳版が発売されていないので、その補完に適した本です。

 司馬一族や買皇后らの私闘が詳細にまとめられています。この時代のもう一方の主役の北方民族についてはあまり記述がないので、そういう用途ならば他の本が良いと思います。私はこれを読んでから司馬炎の弟司馬攸を贔屓して使うようになりました。

ゲーム版の三国志は最後の方知らない奴ばっかり出てくる、という人にお勧めです。

三國志Z


 三国志と言えばこれ。色んな機種に移植されて、現在シリーズ10作目まで発売中です。じゃあなんで7を紹介してるかというと、持ってるやつの中では7が一番新しかったのです。
 領主だけではなく個人単位で主人公を選べるのが7の魅力。弱小国の将軍になって国を守ろうと頑張っていても、強い将軍が参入すると降格して兵士ももらえなくなります。今までのシリーズで自分がやってきたことをコンピュータにされるという画期的作品。もちろん普通に君主でプレイも可能です。
 とにかく富国強兵をしつつ大陸征服をもくろむのですが、細かいストーリーはないので、三国志をまったく知らない人には難しいです。自分好みの軍団を編成したり、本来滅びるはずの勢力でやるとスリリングでいいです。難易度自体はちょっと低めかも知れません。諸葛誕でも普通にクリアできるので。

 普通に最新作で遊んでも良いのですが、シリーズごとにシステムが違うので、かならずしも新しい方が面白いとは限りません。値段次第ですが旧作も非常にお買い得なことがあります。特に3と4は根強い人気を誇っています。

 ここで紹介しているのはWindows版です。ちょっと古いので動作するOS等は良く確認してください。確か家庭用ゲーム機にも移植されてたと思います。

三国志U 覇王の大陸


 三国志と言えばこれ。通称ナムコ三国志。コーエーのよりもあっさりしたグラフィックなのですが、口パクでしゃべったり表情が変わったり、とにかく面白い連中が出てきます。ファミコンにしては動作も軽いので、そういう点でのストレスはあまり感じません。

 ゲームの基本的なルールはコーエーのものとだいたい同じです。シナリオは1つで、劉備・曹操・孫策・董卓・馬騰・袁紹・劉璋の7勢力で30の城を争奪します。2人でのマルチプレイも可能です。
 知力は学問所で上げることが可能(80程度まで)なので、張飛や呂布といったバカが異常に強くなります。そのせいで普段使わない武将が使えるので新鮮な気分になります。武力も一応上がるのですが、戦闘経験を積む必要があるので意図的に上げられるのは数人だと思います。あまり使いませんが一騎打ち用の武器も購入できます。特定の武将にしか買えない武器があったり、なかなか凝っています。
 登場人物数は意外に豊富です。同時期のコーエー作品には出ていない武将もいます。彼らが任務に失敗してしょぼくれた顔をしていても決して叱らないでやって下さい。

 戦闘シーンは若干アクション要素があります。敵の将軍を殺さないように包囲しているとやがて降伏してきます。でも包囲するのがなかなか大変で…
 あんまり色々やる事がないので、気軽にプレイできます。ちょっと変わった三国志を遊びたい人向け。防御側の籠城と計略が強力で、援軍や同盟軍も出せないので、多少能力値が高くても城を落とすのは難しいです。

 情報収集コマンドが人材捜索と金策を兼ねているので無駄が少ない、1ターンに使える命令の数は限定されているけどそれをどの城で使うかは自由、等の後にコーエーシリーズにもとりいれられたシステムが導入してあります。セーブするのに命令書を1枚使うというのは、セーブのタイミングを難しくさせる非常に良いシステムだと思います。

 前作のTも現在手元にありませんが良いゲームでした。開始年代等に違いはありますが、顔の雰囲気など重要なところは同じです。

 ※ファミコン用ソフトです。ファミコン本体が無いとプレイできません。バッテリーバックアップ対応(セーブ箇所1つ)

 なんか最近携帯アプリとしてリメイクされたようです。未プレイですが映像を見る限り顔が…残念です。計略の名前などに名残は感じるのですが。

レトロゲーム

ファミコンからスーパーファミコンまで幅広く取り扱っております。
ゲームの内容自体は昔と変わらないのに8割引9割引という値段ですから、本体さえ持っているならお買い得です。
でもバッテリーバックアップは電池が弱くなってることがあるので、クリアするまでカセットは抜かない方がよいでしょう。
一度抜くと必ずデータが消えるカセットっていうのもあるんで。
あと、ファミコンのカセットはリセットボタンを押しながら、スーファミのカセットはリセットを押さずに電源を切ってください。
理論上それが一番安全だそうです。
あと、ジャンルは私のの独断と偏見を表示しています。

必殺道場破り


ファミコン用 道場育成リアルタイムシミュレーション格闘 バッテリーバックアップ(1ヶ所)

 ストーリーもちゃんとあるんだけど良く思い出せない。とにかく自分の流派が最強であることを証明するために、他の道場を全部潰します。でも放っておくと逆に潰されるので、そうならないように自分と弟子を鍛えなくてはいけません。
 人の道場を乗っ取ると、その道場の技を会得します。最初に選べるのは格闘系の3流派だけですが、鎖鎌、ムチ、棒術、手裏剣などなど、全部で12流派の技を使うことが出来ます。
 毎回雑魚を一人倒さないと修行が出来ず、その雑魚が異常に強いので慣れるまでは相当手こずります。アクションとしての難易度はそれなりに高いです。

 なんでもかんでも混ぜればいいってもんじゃないという見本のようなゲームですが、何故か愛着が湧いてしまう不思議な一品です。いっそのこと最新機種で300流派ぐらいに強化してリメイクして欲しい。あり得ないけど。
 


ナムコクラシック


ファミコン用 ゴルフ パスワード方式(トーナメントモードでコース終了時のみ)

 ゴルフゲームです。動いているゲージをちょうど良いところで止めるとナイスショットとという、この時代の標準的なシステムです。グリーンの芝目や風向き、ボールの回転まで制御できます。でもカーソルの動きがちょっと雑なのでホールインワンを狙って打つのはまず無理だと思います。偶然入った事はありますけど。
 1〜4人でストロークプレイが、2人ならマッチプレイが、1人なら全30戦のトーナメントモードが使用可能です。コースもキャディは1種類しかないんですが、何をやったときかは忘れましたが、パックマンの形をしたコースとか、金髪のキャディさんを見たことがあります。多分トーナメントのパスワードを入れ間違ったとか、そんなんだったと思うんですが。
ひょっとするとツアーをずっと続けるとそういう事が起こるのかも。いつもストロークばっかりやってたので確かめてないのです。ツアーは敵が強くて勝てないので。

 少なくともこの値段は安すぎだろうと思います。Uはやったことないですけど、中古屋の店頭で見かけるときはだいたい1の方が値段が高いです。カセットの状態にもよりますが、あんまり期待しない方が良いだろうと思います。

 私は読んだことがありませんが攻略本も存在するようです。ちょっとお値段高めですが、どんな事が書いてあるかちょっと興味があります。私の知ってる技は、アプローチの時にロングアイアンでちょこっと打つ方法です。風に影響されないし弾道が低くてまっすぐ転がるので、ライや芝目が良ければチップインします。ちょっと油断するとホームランしますが…

スーパー伊忍道 打倒信長

スーパーファミコン用 戦略戦術シミュレーションRPG バッテリーバックアップ

 織田信長に滅ぼされた伊賀の忍者が復讐のために戦うという、史実を元にした仮想戦国物です。
序盤は普通のRPGで、忍術という名の魔法を使ったり、仲間を集めながら旅をします。そして力が付いてきたら大名に仕官し、信長の軍団に攻撃を仕掛けていくという壮大なゲームです。
 問題はゲームバランスで、下手をすると、序盤で宿にも泊まれず外も歩けずと言う状態になります。泊まれないのは資金難からではなく、敵の忍者に寝込みを襲われるからです。日本全国歩いていくので、しばしば迷子にもなります。戦略モードに入っても、運が悪いと最初の数ターンで信長が強くなりすぎてクリア不能になる場合があるようです。

 これもジャンル混ぜすぎゲームの一つです。でもこういうのは魅力的なのでついつい買ってしまうのです。難易度が高いというか、辛くて厳しいゲームが欲しい人にお勧め。お値段もなんと99%OFF!(送料は別途必要)です。