スミラン諸島滞在記2001(4) 2002/11/10

             

 

      ダイビング2日目からは、大物ポイントで潜る事になっていた為か

    皆さんの顔つきも昨日と違っているようです。

    午後には憧れのポイントでもある「リチュリューロック」で潜る予定なので

    本船はスミラン諸島から北上していました。

 

    1、2本目は「コタチャイ」でした。

    ここは強い流れがあったので、根につかまって大物狙いです。

    グループの皆からは「ジンベイ」を見たい為か、皆さん気合が入っていて

    オーラが漂っていました。

    しかし、ちょっと気を抜いたりすると、強い流れで吹き飛ばされる位の

    場所でした。

    僕は大物が突然出ても対処できるよう、ビデオをフックに掛けずに片手で

    持っていたので、体をホールドするのが本当に大変でした。

 

    根につかまっている間、目の前を「ドイツ人」グループが通り過ぎていきます。

    沢山フィンキックしているのにも係わらず、ほとんど前に進んでいません。

    仕舞には後ろに下がってきていました。

    皆さんは常に冷静で、その内に前に進むのを止めて、別の場所に移動して

    行きました。

    潜っていたドイツ人はガイドをいれて男性3人だけで、他の男性、女性の方々は

    途中でエキジットしたか潜っていないようでした。

    「コタチャイ」では、流れが強かったので大物を期待したんですが、

    結局、大物は出ませんでした。

 

    2本目が終わり、昼食を食べました。

    食事の時間になると、タイ人のスタッフが沢山の料理をダイニングサロンに

    運んでくれます。

    日本人のゲストが多い為か、本当は辛い料理も日本人にあわせてくれている様で

    とてもおいしかったです。

    ベジタリアンのドイツ人の何人かは、自分たちとは別の料理を

      食べているようでした。

    マーレウエストでは、飲み物はもちろんですが食事以外の時間でもパンや

    フルーツなどを食べる事ができて、自分は沢山つまみ食いをしてました。

    帰国後、体重が増えていたのは言うまでもありません (笑)

    

    食事も終わり、外を見ると本船はさらに北上していました。

    約1時間半位たった頃に、「リチュリューロックに着いたよ」との声が

    聞こえてきました。

    周りには島もなく、ただ海があるのみで地平線しか見えません。

    それなのに、なんでここが「リチュリューロック」だと分かるんでしょうか?

    船はまだ、動いているし「ん〜。 ちょっと疑問」

    答えは簡単、海面から岩が1メ−トル位突き出ているんですね!

    ブリーフィングも終わり、さぁエントリーです。

 

    最初の感想は「ん〜。透明度が悪いよ〜」でした。

    エントリーした場所も魚が少なく大丈夫か不安になりましたが、

    それは最初だけで、その後は大興奮の連続でした。

    久米島のAさんには「透明度悪い時は期待できる」と言われていたので

    顔はニヤニヤしながら潜っていました。

    「ギンガメアジ」が数が,すごく多くて、パラオや他の場所でも、

    これだけ沢山の数は見る事が出来なかったので、とてもびっくりしました。

    「ギンガメ」の大きさも(小・中・大・特大)と4種類の大きさの「ギンガメ」

    がいて、体の大きさが同じ魚達が群れを作って仲良く泳いでいました。

    (小)は約20cmで(中)は約35cmで(大)は約50cmで(特大)は60〜70cmも

      ありました。

      その他にも「バラクーダ」「カスリハタ」「カスミアジ」など、ここで見る魚

    普通サイズより大きいのが、とても面白かった。

    あっという間に、3本目も終わり憧れの「リチュリューロック」での

    初ダイビングは大満足でした。

    しかし、最大の目的は「ジンベイザメ」なので、ガイドに「ジンベイ」の情報

    を聞いてみるが、どこの船でも目撃されていないとの事。

 

    4本目は、南下して停泊ポイントである所で、ダイビングをしました。

    小物が多く、「ジョーフィッシュ」「アンダマンフォックスフェイス」

    「ローランズダムワーゼル」「タイマイ」「ヤッコエイ」などを見ました。

    また、明日の1本目は「リチュリューロック」なので、「ジンベイザメ」

    を期待したい。

 

    ダイビング3日目、本船は朝7時位に「リチュリューロック」に着いていた。

    7時半からエントリーして、早朝にも係わらず沢山の「ギンガメ」が自分たちを

    迎えてくれた。

    「今日は渦を巻いているぞ!」ギンガメの渦の中に入りたいが為に

    ちょっとダッシュしてみる。

    初ギンガメ渦の中も無事に達成し、あとは「ジンベイ」が

    出て欲しかったんだけど、ダメでした。(残念)

 

    2本目は、また流れが強い「コタチャイ」、そして3本目の「コボン」で

    「初マンタ」を見る事が出来ました。(やったー! \(^O^)/)

    それはエントリーしてから、すぐの事でした。

    ガイドのMさんが、タンクを叩いているので見てみると

    目の前に「マンタ」が一枚いるじゃありませんか!

    しかも、その「マンタ」はとても大きく約5M、4畳半位あったと思います。

    その時の状況は、興奮していて細かい事は覚えていませんが、

    我を忘れて一所懸命に「マンタ」を追いかけていました。

    僕は海中生物で1番好きなのが「マンタ」なので、優雅な姿を見ていて

    本当に感動しました。

    

    毎晩あるビデオ上映会で、自分のビデオが映っていたときのこと。

      マンタの所が上映されると、皆さん「なんか、聞こえるぞ」なんて言いながら、

    大笑いしています。

    最初は分からなかった自分も「テレビ」に近づいてみると僕の声が

    聞こえてきました。

    そう、マンタを撮影している時に、「でけぇー」「おぉー」「マンター」とか

    無意識に叫んでいたのでした。(レギュをくわえながら)

    僕が撮影した画像は、下や斜め横下から「マンタ」を撮るものが

    多かったけど自分のレベルを考えると、とても良く撮影できていました。

    他の方々のビデオも上映され、その日は皆さん夜遅くまで「マンタ」の

    話題で持切りでした。

 

    ダイビング最終日は、午前中に2本潜る事になっており、場所は昨日と同じ

    「コボン」です。

    潜る場所は「コボン」か「スミラン」のどちらかだったんですが、

    前日に場所決めの投票があり、日本人全員が「ジンベイ」目当てでしたので

    多数決で「コボン」に決まりました。

    「コボン」では「アケボノハゼ」を30Mの所で、撮る事ができましたが、

    最大の目的である「ジンベイザメ」は見る事ができませんでした。

    しかし、「リチュリューロック」の魚影の濃さで代表されるように、

    美しいスミラン、スリン諸島が大好きになりました。

 

    その日の夕方に「パトンビーチホテル」にチャックインして、

    夜は近くにあるショッピングセンターの中にある料理店で、

    ガイドさん含め全員で打ち上げをしました。

    料理は「タイ式しゃぶしゃぶ」で、食べきれないくらい沢山の具が出され、

    お腹いっぱいになりました。

    5日間お世話になったガイドの方々とは、ここでお別れです。

    夏に下田で再会する事や、またプーケットに行く事を約束して

    皆さん帰路に着いたのでした。

 

    僕は今回のスミラン旅行でも、久米島に続いてある方からかなりの影響を

    受けました。

    その方(以下Tさん)は1000本近く潜り込んでいて、川崎在住の

    僕より一回り上のビデオ撮影する男性の方でした。

    Tさんはパソコンでビデオ編集をしている方で、僕に色々教えてくれました。

    僕はその話に夢中になりました。

    PCを使ってビデオ編集すると自由自在に編集する事ができて、好きな曲も

    入れることもできるし、映画のエンディングみたいに字幕を

    入れることもできる。

    トランジション効果で、画像を加工することもできる事を知りました。

    その話を聞かなければ、ビデオ編集をする為にビデオデッキを2台使って、

    編集をしようとするところでしたので、本当にTさんとスミランで

    ご一緒したのはラッキーな事でした。

    スミランから帰国した1ヶ月後には、新しいPCを購入していました。

    その後、Tさんとはガイドさん含め伊豆で再会ダイビングをご一緒しました。

    また機会があれば、一緒に潜りたいと思っています。

 

    

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