秋月キーレスエントリ改造 2003年7月8日


全てはここから始まった 秋月通商から発売されたデンソー製の
「UHF無線リモコンシステム」です。

元はといえば、これでトランクを開けたい!という
動機でこれを組み込むことにしました。
ただトランクを開けるためだけに、これを繋ぐのは
頻度と待機電力から言うと無駄が多すぎます(^^;

その為、これでドアをロックアンロック出来れば
毎日使うので、元が取れるかな?と思ったわけです。


オリジナルの状態では、次のような作動を行います。
はっきり言って、このままでは使い物になりません。

キーの動作 上中下はボタンです作動リレー作動目的
(LOCK) 2回押すと40msGNDリレー2ドアロック?
(UNLOCK) 押すと、400ms+12Vリレー3ドアアンロック?
(PANIC) 押し続けでGNDに400ms30秒繰り返しリレー2ハザード?

リレーの動作作動リレー
リレー1動作せず
リレー2で1回目は作動せず。2度目より40ms、GNDに。で400msec30秒繰り返し
リレー3で400ms、12vに

これを改造して次のようにします。
改造後の作動作動リレー作動目的
 押すと200-300(以下200)msGNDリレー1、2アンサーバック、ロックアンロック
 押すと、400ms+12Vリレー3トランクオープン
 押すと、GNDに400ms30秒繰り返しリレー2ハザード

リレーの動作作動リレー作動目的
リレー1で200ms、GNDにロックアンロック
リレー2で200ms、GNDに。で400ms30秒繰り返しアンサーバック、ハザード
リレー3で400ms、12vにトランクオープン


2003年秋発売の新型プリウスのキー 秋月発売のデンソー製キーレスエントリ
左が、2003年秋発売予定の新型プリウスのキーです、左が今回のもの。
新型だと、携帯してドアの部に手を掛けるだけでロック解除だそうです。
流石にそんな機能は付けられませんが、形だけでも似ていると自己満足(ぉ
#機能面では勝っているぞ〜。。。みたいな

ちなみに、今回のキーレスの信号で現行プリウスのキーレスに
登録できるかどうかやってみましたが、反応しませんでした(^^;


キーレスユニットの改変
裏面の改造結果


今回の改造に当たって、裏面のパターンに少々手を加えました。
1のトランジスタのBからリレー1、2のBに接続(200msほど出力します)
  リレー1制御用のトランジスタはテスト中に壊れたため交換しています。2SC1815相当品
2のGND接続を分離して、フリーにする
3の部分は一時期+12Vにしていたための措置で改造の必要が無かった(汗

参考にさせていただいたサイトです。ありがとうございます
http://www.geocities.jp/torapapasan/car/denso/denso.html(アンテナ)
http://kenji.ram.ne.jp/elec/keyless/index.html(200?msの出力系)


キー連動遅延回路、リンク先に回路図 1ボタンでロックアンロックさせるために
キー照明が消えていたらアンロックさせる
キー照明が点いていたらロックを前提にしています

作動中にキー照明の挙動が変更しても大丈夫なように
抵抗とコンデンサで遅延回路を付けました。


良い考えだと思ったんですが・・・ 結果的に意味が無かったアンサーバック(^^;

ロックアンロックを押すと、ブザーが3回断続的に鳴ります。
自己点滅型LEDで制御しています。
#ダッシュボードに入れて戸を閉めると聞こえません(死
#可変抵抗で時間を調整出来ます。


アンテナ アンテナは小さい金属ループがあるだけなので
感度を上げるために外部に伸ばします。

設置先は、Aピラー



テスト〜 アンサーバックのテスト風景です

室内ではうるさく聞こえますが、
車外だと聞こえませんし見えません(涙


手前のLED群は以前ルームランプ用に
作ったものを再利用しています。

ハザードを+12Vにしていたときは
このLEDを点灯させていました。



納品納品♪。ここまでに数ヶ月(死 漸く出来たキーレスユニットを
元の箱に格納します。

途中で色々考えが変わって
仕様の変更をしたことが
長引いた原因です(汗

でも勉強になりましたねぇ・・・



終わってみればこれだけよ〜 メンテナンスの為コネクタを
介して、各配線をします。

右側にあるのは
後で書きますが
トランクオープナーの
リレーです。




キーレスユニットの配置
配線の海 キーレスユニットは、ハンドルの奥側に
ちょうど良い場所があったので
マジックテープを使って付けました。




画像横倒し 増設したアンテナは
Aピラーに設置します。



エピローグ キックパネルを外して、
コネクタを2つ外します。




車体とドアの配線を納めている
ゴムのブーツを
車体側もドア側も外に押し出します。



ぐにぐに で、出てきたのがコレ。

この内部に制御線を通します。



デッドニングの先にすれば良かった(死、手が真っ黒 ドア内部から引き出します。

なお、これらの配線はドアの内部においては
下側2ケ所にクリップで留めていますので
それを外す必要があります。



証拠隠滅 元の配線に這わせて、きれいにします。
#走行中、異音が出ないようにしないと・・



ぐでぇ〜ん 車体側のブーツも戻します。

配線は、ロック、アンロック、照明です。
将来、拡張する気があるのなら
この段階で増やしておいたほうが良いかも。
#あまり何度もしたくない作業です(w


ぐりぐり パワーウィンドウレギュレーターマスタースイッチ
コネクタです。

ロックは15番にアンロックは6番に
ピンを差し込んで固定します。

ついでに、GNDにも挿しておきます。
#ドアの照明用です



組み込み中は断続的に雨が降って困りました 配線を終えたら、ユニットを
つけてテストしました。


アンロック出来ません。

なぜだぁ〜(涙



調べてみると、キー照明からは常に12Vが出ていました。
つまりキー照明は+側を切るのではなくて、−側で制御しています。
製造1時間 しかも、最後は断続的に切れています
(ゆっくりと消えるための配慮?)
仕方ないので、キー照明が切れたら、12Vが途絶えるように
急遽、回路を組むことにしました。
ついでに、空中配線だったのを整理すべくプリント基板にしました。

製造1時間 従来とコンパチブルな回路にリレーを付加しました。
邪魔っぽいですが、これでショートの心配もフリー(ぉ
更に、増設も容易です。

リレーがチャタリングのような症状を起こすのを
防ぐために470μFのコンデンサを追加しました。


ぴかぴか テスト風景です。

照明の作動原理は前と同じですね。
リレーは1秒くらい状態を保持します。



納品 これを組み込むことによって
キー照明の電源を制御できるようになりました。

これだけで、2日ほど過ぎてしまったような。。
#雨が降ったり、夜になったり。。進まないっすよ(涙




この回路を追加すると、きちんとロックアンロック出来るようになりました♪
感激〜
#画像は、純正と同じ動作なので有りません・・・
アンサーバックは、ドアロックアンロック共に1回です

以前載せたのと同じようなものですが 同じように、自動格納ドアミラーとも
連動していますので、
ドアロックすれば、ミラーも自動に畳まれます。





ハザードユニットの接続

リレーは後ろ向きにあります 黒いリレーの後ろ側についている
コネクタを外します。

外すときは苦労しました。



密なコネクタだこと リレー2でGNDに落ちる線を
コネクタ8番に接続します。

この応用でリバース同期ハザードとか
サンキュウハザードとか出来そうですね。

動作中の画像はありません。
#誰でも自分ので見られますし(^^;
テストしたら40回30秒で停止しました。




トランクオープナー

モーターの応用品ですかね? プリウスのトランクキーって入りが渋くないですか?
買った当初より遠隔操作が出来ればと思っていました。

ToFiTより、トランクオープナーを購入。

これで運転席から制御出来るようですが
座席下からでも操作できますので意味が無いです。


車体にドリル トランク内部にオープナーを付けるには
どこかに設置しなければいけません。

カバーを留めるピン穴を1つ利用して
もう1つは穴を新規にあけて、固定しました。



にゃぁ 正面から見た図です。

穴の中から獲物を狙っている
猫みたいですね。



首が痛かった^^; 下側から見た図です。



塗装を剥がしそうだったです 純正には、これでピン接続するようですが
後ろ側(↓マーク有り)の部分が
塗装を痛めそうなので
加工することにしました。



何度やり直したことだろう(涙 ワイヤ線をループして金具で留めます。
これを引っ掛けることにしました。

調整が結構大変でした。



忍びの術 +側の配線は近くを通っている
コルゲートチューブに便乗します。
延々とヒンジ部分まで。。
−側は近くのネジに留めます。


粗雑だなぁ キーレスリモコンユニットからの出力を
リレーを介して、オープナーに接続します。

バッテリーから直結していますので、
太陽電池なども接続できます。



空間有効活用 ユニットは、ショートしないように
プラスティックの箱に入れて
リア座席の後ろの空間に収めます。

ヒューズもきちんと取り付けます。

−側の配線はCピラーの
アース端末に接続します。



ぱかっ 実際に動作させてみたところです。

これで両手に荷物とか、雨の日とかでも
リモコンを手に持っていれば簡単に開きます。

リンク先にgifアニメで表示されます♪




ドア内部から点滅照明

おまけ的機能ですが、夜間にドアを開けると
後方に危ないことをアピールするためにLEDを仕込みました。
#基本ですが、後方を確認してから開けましょう。

きれいには開けられなかった(死 ドアの内張りにφ5の穴を開けます。
数は好みに応じて開けます。
#とはいえ、最大4つまでかなぁ。。



結構ねじ込んで付けました LEDの頭部分をペンチでカットして
ヤスリで長さを調整します。

そして、ドアの内張りに仕込んで
配線します。



自己点滅型LEDサイコー LEDが点いている状況です。

いつものように、自己点滅型LEDを繋いで
1Hzの周期で点滅します。
#手前に見えているのが、電流制御ダイオードと
#自己点滅型LEDです。



等間隔じゃないし〜(涙 外から見た図。

・・・遠くから見るには分かりませんが
近くで見ると穴の開け方が汚いですね(汗
ドリルではなくてパンチでしたら
きれいに開くんでしょうが
そんな機材持ってませんし。

半透明のパッチで蓋をすれば誤魔化せるかも(w



じゃまじゃま。夜中に踏んづけたらどうしようかと思った 作業中の画像。

台所にドアの内張りが
ごろり横たわっています(汗

雨が悪いんだ(ぉぉ

全然取り付けに移れません。
このまま3日過ぎました(死



工事中。。みたいです ドアに設置して、点灯させたところです。




100万ドルの夜景 夜間の照明です。
きれいですよ〜。

話は変わりますが
CCDって熱ノイズ多いですね。
どきどき赤とか緑の
光点が飛んでいました。
#←修正済み





以上で報告終わりです。

webの検索で見る限り、このキーレスユニットで
一番多くの機能を詰め込んだのではないかと自負しています(^^;
今回の改造で、色々勉強になりましたしリレーを使っての機転も利きました。
毎日修理書を眺めて、考えさせられました。

大きな山に挑むことは人を成長させるのだなぁと思いましたよ・・・
#本職とかで詳しい人には大したことではないのですが(w

ただ今回、心配なのはトランクを誤作動させることでしょうか?(汗
それと、本製品は販売が終了しており手に入れ難いので、記事としては不向きかも。。