前席に透明フィルムを貼る 2004年6月24日
夏は暑いです(当たり前)。
エアコンを点けることも出来ますが、入ってくる光を遮ることは出来ません。
車内温度が上がったり、半袖の腕がじりじり焼けるのを体感出来ます(汗
#着色フィルムは法律上不可=夜間の視界が確保できない
そこで、透明なフィルムを貼ってみることにしました。
前の車(コルサ)にも紫外線除けのフィルムを貼っていたのですが、
プリウスにも貼ってみることになるとは思っていませんでした(^^;
まず、お店に行ってフィルムを買ってきます。
単に紫外線除けのフィルムと違って断熱系付きは高いですね〜
大きな紙をウィンドウ枠に
押しつけて、型を取ります。
そして台紙側にマーキングします。
はさみで切り取ります。
大きなゴミを取り除いて、
石鹸液を吹き付けます。
フィルムを台紙面を剥離しながら
貼り付けていきます。
一番最初に取り付けた運転席は気泡が入ったり、髪を挟んだりと散々でした(死
続いて着けた助手席側は、一見気が付かないほど綺麗なのですが(*^^*
運転席側は貼り直します(汗
確認テスト、その1<紫外線>
薄曇りでちょっと日が差す程度の
朝に、UVメーターをトランクに置いて
紫外線量を測定してみました。
フィルムを被せると、
1/50以下にまで遮蔽されました。
何もしないプリウス(11型ユーロ)のフロントサイドガラスは
以前測ったときは、1/4しか遮断されていませんでしたから、
フィルム無しと有りでは大違いな事が判ります。
これで肌を露出させて、多い日でも安心(違
確認テスト、その2<赤外線>
紫外線の場合は、その値をUVメーターにより求められましたけど、
赤外線の量を測定する器具は持ち合わせていません。
しかも、全部の赤外線を遮断するわけでも無いので
長い時間計測するといずれ高い温度に収束する可能性があります。
そのため、遮蔽しない場合と、遮蔽した場合の温度の立ち上がりの差を
効果の有る無しとして判定することにしてみました。
測定器具です(汗
タングステンランプをガラスに透過させ、、
その下のゴム板に光を当てるようにします。
ゴム板の温度は放射温度計で測定します。
温度は10秒毎に測定します。
放射温度計の赤外線センサーに、
余計な角度から赤外線が当たらないように、
アルミホイルでカバーします。
光を安定させるために測定開始15秒前に、
タングステンランプを点けます。
00秒に発泡スチロールの上にゴム板を載せたまま
青色の矢印のように光の真下に動かします。
と同時に、温度測定開始。
測定中の様子です。
時計の針を見ながら測定し、
紙に温度を記載していきます。
約3分ほど測定してみました。
次に、ガラス板にフィルムを貼ります。
少しブラウン色をしていますね。
引き続き、同じようにランプを点けて測定します。
測定結果です。
いきなり温度上昇の角度が違うことが一目見て判ると思います。
これは太陽光を浴びて、じりじり焼けるか、ちりちり焼けるかの差でしょう。
#どんな表現だ?っていう突っ込みがあるかも(^_^;
←
3分後には、10℃の差がっ!
←
会社には分光光度計があるので、波長毎の透過率を測定してみました。
波長は190−1100nmです。
#上位機種では2500nmまで測定できます・・・うちでは全く不要エリア
というか、この機械でスペクトルを測るのは自分しか居ないだろう(^_^;
測定してみて
可視光に近い赤外線領域は素通りなのですね。900nm以上で初めて通し難くなります。
それ以降は計測できませんでした。
紫外線領域は完全に遮断しております。かなり安心です(^^
ついでに、他の透明素材の透過率を測定してみました。
透明に見えるようでもスペクトルは違いますね〜。
特に赤外線については、遮断能力は無いようです(1100nmまでの話)
また紫外線もあまり遮断していないようです。
ちょっと気になったので、UVランプを測定してみました。
UVランプを逆さまにします。
下にUVメーターを置いて、
スイッチをオンにします。
遮蔽物無しでは、6.83の数値です。
フィルムを挟むと、ほぼ0になります。
太陽光とUVランプでは光の波長が違いますけど、
太陽光ではUVメーターの値は0にはなりませんでした。
ゴマ粒ほどのセンサーで測っている領域は400〜260nm。
紫外線赤外線カットフィルムでは、400nmは20%ほど透過している模様。
太陽光でUVメーターを測ったときには、紫外線透過率が2%で
UVランプ(280nm)で同じように測ったときは、0%の結果が出たのは当然なのですね。
というわけで、暑いのが苦手、燃費は気になる、エアコンは我慢(ぉ
日焼けも嫌って方にはお勧めです(^_^;
参考になりましたでしょうか?(汗
お わ り