シャオの過去
ここでは桜野みねね短編集「ショーウィンドウのエミリー」に紹介されている
「まもって守護月天! 遠い日のシャオリン」の内容を紹介します。

 今は昔、中国が多くの国に分かれ大陸の覇者を争っていた頃、
とある小国が隣国に滅ぼされ姫君一人が城を落ちのびていきました。

第1幕

女中1:
魅花姫、ここまで来れば敵の刺客も、もう追って来ないでしょう
女中2:
少し休むことにいたしましょう
女中1:
姫様?その手に持っておられるのは?

これは古くから城に伝わる宝物、確か名は・・・「支天輪」、
敵国が攻めてきた時、母上がわらわに渡してくれた
「魅花ならばきっと・・・、守護月天の守りが得られるはず・・・」だと言って・・・

 

 魅花:
思い出すのぉ、昔のことを・・・
おぬしに守られながら生きてきた今までのことを・・・
シャオ:
・・・・・・・・・魅花様
女中3:
魅花様、あまりお話になられるとお体に障ります

母上の願い通り、わらわは「守護月天」の主になった・・・

 

シャオ:
魅花様、失礼します
お食事はお済みですか?
女中1:
城を出て以来、姫様は何も食べていないではありませんか
このままでは姫のお体が・・・
女中2:
いつ敵国の刺客がここを見つけるか知れぬのに
姫がこのまま体力をなくされては、逃げることもできなくなってしまいます・・・
シャオ:
魅花様、私は外に出ますが離珠を置いていきます
何かあったら、この子に伝えてください

 

シャオ:
・・・申しわけありません
魅花様を悲しみから救ってさしあげることは、私にはできません・・・
・・・でも、命は守ります、たとえそれを魅花様が拒んでも

 

刺客1:
おい、本当にいるのか、こんな山奥に
刺客2:
ああ、確かな情報だ、姫が供の者数人と隠れ住んでるとさ

 

女中1:
シャオリン様、あれは?
シャオ:
・・・そう、天高、ごくろうさま
女中1:
敵の刺客が現れたのですね!
女中2:
こんなに早く見つかるなんて!
シャオ:
落ち着いてください、星神で結界を張ります
あなた達は建物の中に入っていてください
結界を張ったら、私以外は入ることも出ることもできなくなります

 

シャオ:
来々、塁壁陣
女中1:
・・・姫様?
女中2:
あ・・・シャオリン様! 姫様が!

 

シャオ:
・・・・・・・・・魅花様
・・・・・・・・・・・・
女中1:
家の中には見当たりません!
女中2:
おそらく結界を張る前に外に出たのでしょう
シャオ:
大丈夫です
魅花様は、私が必ず守ります
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