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助けられた人の間ではさゆりのことを“天使”“女神”と呼ばれていた。 また人助けをしながら“タスーケタスーケ”と呪文のように唱えるという。 |
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さゆりは“う〜〜〜太助〜〜〜太助〜〜〜愛よ届いてぇぇ”とうなされるように寝ている。 そこに現れたのが太助の姉・那奈であった。 |
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太助がシャオやルーアンという女性と一緒に暮らしていること。 さゆりにとっては驚きでいっぱいであった。 |
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那奈の後ろにいたさゆりがひょこっと出てきて、 「ま〜、あなたがシャオちゃんね、こんにちはぁ」 と笑顔で挨拶するとそこで意気投合し、リビングにてテレビのリモコン操作によるチャンネル変更で と、さゆりはふと、ほふく前進して近づいてきているルーアンとキリュウの存在に気づき、 太助が戻ってきてリビングにてお茶することになり、さゆりは 「ねぇねぇシャオちゃん、後でお部屋を案内してもらえるかしら」 と話し出す・・・さゆりの心の中では、 “ひさしぶり過ぎて忘れちゃったゥ” しかしその言葉は表には出さず、また太助には“自分が母親なのよ”と一言も言い出さない。 |
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「おかあさん!いや〜〜〜お義母さん、僕の部屋も案内しますよぉ」 さゆりは驚きとともにうれしそうな表情で、微笑ましく答える。 「ありがとう」 太助は自分の部屋の前に立ってにこやかに、 「ささっ、おかあさん、ここが僕の部屋ですぅ」 さゆりは太助の部屋に入って一番最初に目が行ったのはベッドであった。 「ずいぶん年季の入ったベッドねぇ、小さい時から使ってるの?」 さゆりがそう尋ねたのは、さゆりが太助のために買って上げたベッドであったからだった。 「俺の母親が買ってくれたんだそうです、まだ小さかったから覚えてないけど」 太助がそう答えると、さゆりは太助を見つめ少し間をおいて、 「・・・・・・そうなの」 リビングに戻り那奈はシャオ、ルーアン、キリュウたちと麻雀をし始めた。 さゆりは太助を覗き込むようにして話し始めた。 「ねっ、教えてもらえば出来るかも!あなたもやらない?、太助」 太助が少し戸惑う表情をしているときにさゆりは思っていた。 “私はね・・・太助、願っていたの届くように、私の愛が届くように、届くように、届くように” 「あの・・・俺は、いいや、自分の部屋で本でも読んでるから・・・」 と、太助はうつむき加減に話して自分の部屋に閉じこもってしまった。 |
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何してんの?と尋ねられるとさゆりは、 「だって那奈ちゃん、私の愛は届いてなかったんだもの」 那奈が少し呆気に取られ、アホらしく思っているときにさゆりは続けた。 「私、決めたの、わかったのよ、このままじゃダメなの・・・だから・・・」 っと少し涙を浮かべて話すさゆりであった。 「別れは言わないわ、辛くなるから、シャオちゃんによろしくね〜〜〜」 っと、スリッパを履き変えて靴で走ろうした・・・までは良かったが、転んでしまった。 「う"う"ーーー太助〜〜〜太助ぇぇぇぇぇたーすーけーぇぇ」 |
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そばにはシャオが付き添っていた。 さゆりは布団の中で窓の外に見える空をじっと見つめて、 「・・・・・・月が見えないわね」 少しさみしげな口調であったのでシャオは軒轅に乗ってさゆりを夜空に連れ出した。 私は守護月天、月の精霊です 「え・・・・・・」 シャオが月が見えてきたと伝えてくれたときに、さゆりは大きな満月を目前にし、 ああ愛は本当に月まで届いていたのかもしれない・・・・・・ 七梨家に戻ったさゆりは月を眺めながら帰る準備を始めていた。 「だってぇ私を待ってる人達がいるんだもの・・・・・・」 そう 私の思いも 私の愛も 月はちゃんと届けてくれた 翌朝、さゆりは荷物を持って家の外に出ると太助が待っていった。 「離れていても伝わる気持ちはあると思わない?」 さゆりの表情は清々しい。 「シャオも似たようなこと、言ってた」 「そう!!や〜〜〜っぱり」 さゆりは太助の返答がよっぽどうれしかったのか、歌を歌う感じでリズムに乗り |