逮捕しちゃうぞ Movie Story
ここでは、「逮捕しちゃうぞ the MOVIE」の内容を簡単に紹介します。

Introduction

 藤島康介先生の人気作品から、OVA、そしてTVシリーズとなって広く人気を獲得した「逮捕しちゃうぞ」が、ついにこの春スクリーンに登場しました。もちろん夏実&美幸をはじめとする墨東署のメンバー総出演、TVシリーズのオリジナルキャラクター東海林巡査長も加わり、今までにないハードな展開が繰り広げられました。スタッフの綿密なロケ班により、リアリティーあふれる映像が実現、西村純二監督、脚本:十川誠志、そして「機動警察パトレイバー」の川井憲二によるスコアと、従来のファンのみならず、誰もが楽しめる一級のエンターテイメントアニメーションが完成しました。

Story(the first half)

 暑い夏の日、墨東署管内の廃工場跡地で突然持ち上がった大戦中の不発弾騒動によって墨東署の平穏は破られた。自衛隊と墨東署員による迅速な処理が続く。その中には警視庁科学捜査研究所で一年間の研修の最後となる日となる美幸の姿があった。美幸のそこでの仕事は自衛隊のよる不発弾処理のサポートを行っていた。大規模な交通規制がしかれる中、ひなたびたビル街の一角のとある駐車場にて、頼子と葵は市民の通報を受けやってきた。放置されていた廃車のトランクの中から大量の密輸銃火器を発見、押収することになる。
 「錦糸町駅前拳銃押収捜査本部」が墨東署に設置され捜査会議がすでに始まっている。と、そのとき墨東署内の階段を慌てて駆け上がる夏実の姿があった。夏実も一年間の研修を終え、朝からちゃんと墨東署に復帰するはずであったが、前日の送迎会による二日酔いため、大胆にも復帰初日から大遅刻。木下警部補からキツイお言葉をもらうことになる。給湯室で夏実の二日酔いでの大遅刻で盛り上がる交通課婦警たち。と、そこに課長が現れ夏実にあるハガキを渡した。そのハガキはヒマラヤに行っている東海林巡査長のもので、明後日のお昼に中華航空で戻ってくるとのことであった。夏実は二日酔いから目覚めウキウキ気分で飛び出していき、側を通った美幸には不思議な顔をしていた。
 久しぶりに愛車のTODAYに乗り込みさっそくパトロールに出かける夏実と美幸。頼子と葵が大事に乗ってくれていて、美幸も休日にメンテしに来ていたために快調に走り出すことができた。懐かしい街の風景を肌で感じていたそのとき、錦糸町駅前交差点で信号機のシステムダウンによる故障が発生。美幸はその情景にとっさの判断で後方車両をストップさせる。偶然現場近くの交番にて武器密輸事件の聞き込みを行っていた徳野警部と杉原刑事が居合わせていた。徳野警部は突っ立ている夏実と美幸を叱咤し、すぐに指示を与え現場の対応をさせた。しかし信号機故障はここだけではなく錦糸町一帯に起こっていた。
 信号機故障で昼間は大忙しになってしまった墨東署交通課署員。仕事が終わり署内のとある部屋で、夏実と美幸のささやかな復帰歓迎会を始めようとしたそのときに、墨東署員のもとに武器取り引きのタレ込みが。徳野警部は30分後にその取り引きが墨東署近くの横十三間川の上の船上で行われるため、署にいる人員をすべて集めてさっそく取り引き現場に向かった。雨降る中、橋の上で二手に分かれて待機する徳野、中嶋たち。水中から船(第二若狭丸)に接近する夏実と美幸。そして現場に乗り込み苦戦の末、見事その現場を抑えることができた。そこで武器の密輸現場から謎のMOディスクを押収した。
 目まぐるしい一日が明けた墨東署であったが、さらなる衝撃が墨東署員を襲うことになる。本庁から不意に訪れた蟻塚警視正が交通課のオフィスを訪れ、武器密輸、交通網の麻痺、そして謎のMOディスク、これらがすべて関連している、その事件の中心人物が課長である、と名指しした上に、課長に手錠をかけ重要参考人として拘留することになる。柄本警部はどこにいる?と・・・
 取調室には蟻塚警視正、木下警部補、そして課長。飲み物を運んできた葵は、帰り間際に机の下に盗聴器をおいて立ち去る。そして課長に対する取り調べが始まり、その取り調べ内容を聴くために給湯室に群がる墨東署員たち。取り調べ中に課長と一連の事件の関係には警察の重大な過去が係わっているようで、警視庁最高レベルだけが知っている“峰一号”とは何かをしきりに問い詰めていた蟻塚警視正。課長はその言葉にわずかに反応していたが答えようとはしなかった。
 取り調べ後、留置場に再び連行される課長。留置場に現れた夏美に対していろいろとつぶやく課長。その中で柄本警部についても語る。柄本警部はかつて課長の親友で、知的犯罪専門のデスクワークをこなしていた人物であったが、二年前に突然失踪してしまい行方が分からないままであった。東京タワーで二年前に柄本警部に会う約束をしていた課長は、今回の事件の中心人物として拘留されているわけであった。
 課長が留置場に入れられてしまい、それを心配する署員たちは全員署内に泊まり込んでいた。と、そこへ謎の電話が捜査本部にかかってくる。それは“隅田川に架かる橋を爆破する”という合成音で造られた予告電話であった。そしてまず手始めに“桜橋を落とす”と言ってきた。半信半疑の署員たちであったが、遠くから低い爆発音が聞こえてきた。その音を聞いた夏実と美幸はさっそくその現場に向かったもののなす術がなく、爆破された桜橋を眺めるだけであった。木下警部補はさっそく墨東署にいる署員を手分けして隅田川に架かる墨田区内の19の橋に向かわせた。今日、東京の街は死ぬわ、と焦りの表情が浮かぶ木下警部補。
 木下警部補は課長のいる留置場に向かい、課長に現在の状況を説明し釈放すると課長からは以外にも橋の爆破は陽動作戦であり、犯人たちはこの墨東署を襲ってくる、真の目的は前日に押収したMOディスクであると言い始めた。木下警部補は本庁のスーパーコンピュータに接続し“峰一号”に関するデータを調べ始めた。と、そのとき突然通信回線が切断される。署員たちの携帯電話も圏外と表示される。そして墨東署の電気が消えた。そのとき墨東署の正面入口等からテロリストたちが大胆にも襲ってきた。署内は交通課の婦警以外すべて駆り出されていたために逃げることしかできない。そのころ通信連絡が付かないこと変に思った夏美は“峰一号”の襲撃サンプルが墨東署であることに気付き、徳野たちのレジェンドと美幸のTODAYのみ慌てて墨東署に向かうことになる。
 墨東署内では交通課婦警たちは銃を携帯していないために武器庫に向かおうとするが、テロリストたちによって固められていた。課長は頼子を連れてMOディスクが置いてある捜査本部に向かう。課長はこのMOの真相について語りだし、MOの使用者名とパスワードを入力する。と、そのときテロリストたちがそこに乗り込んできて、MOディスクが挿入されたノートパソコンを奪っていった。その場を離れた課長は頼子が言うもう一つの武器庫に向かうことになる。向かった先は女子更衣室であった。そこに入ろうとすると、すでに蟻塚警視正や木下警部補、他の婦警たちが武器調達のために最後の望みを託して集合していたのであった。頼子の言うもう一つの武器庫とは美幸のロッカーの中にあったエアガンであった。そしてエアガンを手に取りテロリストたちを正面入口で待ち伏せすることに。木下警部補はテロリストに立ち向かうためにためスカートの裾を破り始め動きやすくすると、交通課の婦警たちも不退転の決意を持って同様に始める。そして正面玄関で課長の合図と共に一斉にテロリストたちにBB弾を撃ち始める。正面入口には今日ヒマラヤから帰ってくる東海林巡査長を向かい入れるための仕掛けがいくつか置いてあり、それを狙ってテロリストたちを怯ませた。
 美幸のTODAY、徳野警部のレジェンドが墨東署にようやく到着すると、すでに墨東署正面入口には銃を持ったテロリストたちが逃走用のステップワゴンに乗り込もうとしていた。テロリストたちは到着したTODAYやレジェンドに銃を向けて撃ち始めており、美幸はとっさの運転でかわすことができたが、徳野警部のレジェンドには後部に銃弾を受けてしまう。テロリストはそれを機に逃走していく。指揮を取ってきた木下警部補はテロリストたちに逃げられてしまったことにうつむいて漏らした言葉は重く、敗北を意味するものであった。だが交通課の婦警たちから発せられた言葉は意外にも花の名前であった。次々と花の名前が婦警たちから言われることによって気付いた木下警部補。“まだ負けと決まったわけじゃない”、警部補はいつもの木下警部補に戻った。それと同時に活気を取り戻す婦警たちであった。
Story(the second half)