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11月の花・西荻

山茶花

山茶花が咲き出しました。椿の一種ですが、山茶花は秋から冬、椿は春です。寒椿などは椿なのに開花が冬で紛らわしいのですが。あと、椿は花がゴソッと全部落ちるので、斬首のようで、武士は嫌がったそうです。
漢名は山茶花が「茶梅」、椿が「山茶花」で、学名は Camellia sasanqua Camellia で、椿と共に17世紀に日本からヨーロッパに広まっていったそうです。2005年11月15日、11:48:46
・・・・知らなかったんですが、いまNHKの番組の合間にやる、日本の名曲でしたっけ?「たき火」を流していて、1番目はご存じの「垣根の垣根の曲がり角、たき火だ たき火だ 落ち葉たき・・・」ですが2番目が「さざんかさざんか咲いている・・・・」だそうです。
昭和16年に発表されたこの「童謡」が、なんと軍から禁止されてほとんど放送されず、戦後になってやっと広く謡われるようになったそうです。恐ろしい時代だったんですね。05.11.23

冬珊瑚

外来観葉植物です。初夏に白い花を付け夏に緑の実を付け、秋に黄色から珊瑚色に変わってゆきます。茄子科の植物で学名はSolanum(茄子属) pseudo(偽)-capsicum (唐辛子)Solanum だそうです。capsicum=カプサイシンはいま流行のダイエットで辛みの主成分、脂肪を燃やすと言われています。2005年11月18日、15:42:42

善福寺公園の紅葉が見頃です 2005年11月28日、13:53

11月の西荻の花

秋の色

つくねいも 2005年11月7日、15:45:00
はなみずき 2005年11月7日、15:43:42
つた 2005年11月7日、15:39:00
はぜのき 2005年11月10日、12:58:22

秋の紫の花

紫の小菊?2005年11月7日、15:31:46 メキシカンブッシュセージ2005年11月7日、15:31:34
紫の花?2005年11月7日、15:46:36

No.321 (2005/11/10 11:09) Name:ひろ 表紙で紹介されている秋の紫の花の一つの「?」がついていた花。
あれは「メキシカンブッシュセージ」だと思います。
ハーブの一種ですが・・・使い道は・・・「綺麗♪」っていう程度かな?w
でも、非常に丈夫で、冬前に切り戻すと翌年にはまた元気に芽吹いてくれます。
ドライフラワーにすると翌年の花の時期まで綺麗な紫色を楽しませてくれます。
もしお庭にスペースがおありなら植えられると目を楽しませてくれますよ。ww

秋の実

のぶどう?2005年11月10日、12:48:00 かりん?2005年11月10日、12:43:02

秋の小さな朝顔

2005年11月6日、14:48:40 西荻南4−14

千両

2005年11月6日、14:46:10 西荻南4−14

つわぶき 2005年11月3日、14:08:04

瑠璃茉莉(るりまつり)2005年11月3日、14:11:12

cha
茶13.11.15西荻南4−6

茶は山茶花や椿に近い植物です。
茶の特徴的な成分はカフェイン、カテキンとテアニンです。

カフェインは「苦みの成分」で、主に興奮作用を起こします。
アルカロイド(=アルカリ性の苦みを示す塩基で毒性を持つものが多い、ニコチン、阿片、コカイン等)の仲間です。
玉露などの上級茶ほど含有量が多く番茶等の下級茶には少なく、眠気除去・利尿作用・疲労減少・胃潰瘍には不適などの作用が知られます。日本薬局方の薬剤としても使われ、精神機能亢進剤、心機能・血管調整剤、狭心症、偏頭痛などに用いられます。

カテキンは「渋味の成分」で、タンニン系物質の一種です。
花色の色素キサントフィルの一種で、カロチン(人参・カボチャなど黄色野菜に多く含有)などと近い物質です。カテキンは元々色素であり紅茶製造中(発酵させる)に酸化重合して紅褐色色素になるため紅茶用品種は高カテキン含量でなければなりません。日本茶としては反対に上級茶ほど含有量が少なくなります。茶の中で一番多い成分です。薬剤としては認められていないのですが、サプリメントとしては人気があり、強力な殺菌作用と口臭消しと虫歯予防等でガム等に良く添加されています。近縁の「β-カロチン」なども人気のあるサプリメントで体内でビタミンAに変化します。

テアニンは「うまみの成分」でアミノ酸(タンパク質の構成要素)の一種です。
お茶特有のグルタミン酸といわれ上級茶ほど含有量が多いのですが、うまみ出すためのお茶専用の食品添加物として知られています。
最近、緑茶飲料が流行っています。キリンの「生茶」が代表選手ですが、これは茶葉を60℃という低温で抽出し、テアニンの含有量を多くし旨味を強調しています。13.12.29

紅葉(もみじ)

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かえで13.11.30西荻南4−12 白樺13.11.30西荻南3−3 けやき13.11.28上荻4−14 落ち葉13.11.28西荻北2−39

秋になって緑色の木の葉が落葉する前に色づくのは、緑色(葉緑素=クロロフィル)が分解され、緑色に圧倒され、見えにくかった黄色色素であるカロチノイドが目立ってきて黄色になります。 カロチノイドとは黄色色素の総称です。その代表であるカロチンは人参・唐辛子・卵黄等に含まれます。カロチンは動物の体内でビタミンAに変化しサプリメントとして人気があります。

紅色になるのは、同様に緑色が分解され、アントシアンが蓄積されて目立つようになるからです。勿論、カロチノイドとアントシアンのミックスもあります。アントシアンは花青素と呼ばれ、花の青色(露草やアヤメ)が代表ですが、黄色や赤色など多様に変化します。
13.12.7

いちょう(公孫樹)

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上荻4−22青梅街道13.11.28

いちょう(公孫樹)は、「旧仮名遣い」では「いてふ」と書きます。
ちょうちょう(蝶々)を「てふてふ」と書くのと同じです。
きょう(今日)「けふ」、あおい(葵)「あふひ」などの旧仮名遣いは、江戸時代の初めの頃に契沖が万葉時代の仮名遣いを研究して、「万葉仮名」の使い方に戻れと提唱しました。
それまでは弘法大師が作ったとされる「いろは歌」や、藤原定家などが提唱する表音的仮名遣いが中心で、ごく自然な発音に即した仮名遣いが行われていたのですが、この契沖の考えに国学者がこぞって賛同し、一気に不可思議な不自然な万葉仮名遣いに逆行していったのです。

契沖は名著「万葉代匠記」を表しますが、彼の日本の古典の研究は、荷田春満(かだのあずままろ)に引きつがれ、さらに賀茂真淵によって国学の体系化がなされます。
その真淵学を継承した本居宣長は「源氏物語玉の小櫛」、畢生の大著「古事記伝」によって日本古典学としての国学を完成させるのです。
ただそのあと宣長学の正統を継承したと称する平田篤胤は国学を国粋的・復古的方向から研究し、その思想は幕末の尊皇攘夷・勤王思想運動へつながっていく訳ですが、それと同時に「旧仮名遣い=万葉調仮名遣い」も大手を振って使われていく訳です。
現在は「現代かなづかい」とよばれる表音的仮名遣いですが、江戸初期の契沖から始まって1946年の「現代かなづかい」までの約300年間、1200年も前の万葉時代の仮名遣いが行われていたとは驚きです。

さて公孫樹には植物学上の重大な発見があります。
生命は海で誕生したため、精子が泳いで卵子に到達するのが普通です。
海藻や苔や羊歯の隠花植物では精子が認められますが、高等な花を咲かせる植物(種子植物)では、精子でなく動けない「花粉」という形で進化しました。
公孫樹は種子植物で雌雄異株。雌株には花を咲かせ銀杏(ぎんなん)を実らせます。ところが雄株の花粉と見えたものが花粉でなく遊走子という動き回るための尾っぽを持った精虫だったのです。
種子植物である公孫樹に精子が発見された事によって、銀杏は植物系統学上、苔や羊歯と種子植物の中間にあると云う事になりました
1896年(明治26)に東大に勤める一画工平瀬作五郎がこの世界的大発見をしてしまった訳です。
上司である東大教授たちの面目が丸つぶれになったのは良いとして、本人自身も東大に居づらくなって退職してしまいました。
中国名は銀杏。これをヨーロッパ人はGinkgoと読み間違えて(ginkyouが正しい)ラテン語学名や英名になってしまいました。

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荻窪八幡13.11.28

銀杏返しとは明治時代に大衆の間で一般的であった既婚者の女性の伝統的髪型をい云います。

銀杏は一科一種の化石植物でその始まりは中生代末期(2億5千万年前)と云いますから気が遠くなります。ちょうどそのころ動植物は長い水中生活から陸上生活へと生態圏を拡大し、そこかしこにシダ類が上陸し繁茂した時代です。勿論中生代の黄金期「ジュラ紀」(Jurassic period)は大型爬虫類、いわゆる恐竜が大増殖、シダ類や銀杏の茂みを闊歩しジュラシック・パークを現出していました。



銀杏は中国原産で自生のものはわずかしかないそうです。日本でも寺院などの境内等に限られています。鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏はこの大樹の陰に隠れていた、同宮の別当(べっとう=管長)である公暁(くぎょう、兄頼家の遺子)に2代将軍源実朝が暗殺された事で有名です。1219年28歳の短い生涯を閉じました。ここに源家の鎌倉幕府は幕を閉じ、母である北条政子の北条家幕府が始まるのです。実朝と政子の墓は寿福寺にあります
13.11.30

蔦(つた)

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13.11.15西荻南4−6 13.11.15西荻南4−6 13.11.15松庵3−31

歌舞伎の名作「紅葉宇津谷峠」(つたもみじうつのやとうげ)は河竹黙阿弥(かわたけもくあみ、幕末・明治初期の歌舞伎作者)の傑作で因縁の絡む世話物。1856年市村座で、初演されました。「・・・因果同士の悪縁が、殺す所も宇都谷峠、しがらむ蔦の細道で、血汐の紅葉血の涙、この引明けが命の終わり、許してくだされ文弥殿・・・・」と五・七調の名場面で按摩の文弥が殺されます。
この宇津谷峠は「行き行きて駿河の国に至りぬ。宇津の山に至りて、わが入らむとする道はいと暗う細きに、つた、かへでは茂り、もの心細く……」「駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人にあはぬなりけり」等と、『伊勢物語』に記された宇津ノ谷峠越えの道は、東海道が開かれるまでは京から東国への主要ルートで、「蔦の細道」として、今も残されています。
池波正太郎の鬼平犯科帳駿州・宇津谷峠という作品があり。仕掛け人 藤枝梅庵シリーズにも出てきます。

模様血染御書」(つたもようちぞめのごしゅいん)は猛火の中、自らの腹を切って御朱印(将軍などが領地や特権を与える許可状)を腹中に守るという、男色とマゾの人気怪作など、江戸時代は秋の蔦の色模様の変化を単純に美しいととらえるのではなく、「血染・狂気・異変・まがごと・因縁・しがらみ」等ととらえたようです。
じつは写楽(1794年5月から正味10ヶ月間活躍しその後消息を絶ってしまった謎の天才浮世絵師)ではないかといわれている、正体不明な「屋重三郎」(多面多彩な活躍をした浮世絵の版元)が「蔦屋」と名乗っているのも意味深長です。

蔦は、古来甘味料の「甘葛」(あまずら)であって、早春に蔦のつるを切って樹液を集め煮詰めて甘味料を作りました。延喜式(えんぎしき、967年に施行された3300条の古代最大の法典)では日本全国から毎年貢納された事が見え、宮中などでは、山芋を薄く切ったものを甘葛(あまずら)の汁に混ぜて煮た「芋粥」がしばしば供されています。
芋粥の話は今昔物語にも出てきますが、それを今風にアレンジし、芋粥に飽きたい侍の話は、芥川龍之介の「芋粥」です。
清少納言の枕草子第40段にも「貴(あて)なるもの。・・・・削り氷に甘葛入れて、新しき金碗に入れたる。」とあって、これは現代の「氷スイ」なんでしょうが、やはりあこがれの食べ物だったようです。

米国の蔦はBoston Ivyと呼ばれます。ivyの語源は古英語でifigで、これはラテン語のibex=climberから来ているそうです。いわゆるアイビーリーグ(=Ivy League、Harvard、Yale、Princeton、Cornell)は塀がivyで覆われているということのほかに、Climber(よじ登る人、登山者、絶えず出世を志す人)という意味から来ているんでしょう。13.11。29

kiku

植物図鑑の中で最初にでてきますが、これは植物の中で最も進化した「双子葉植物」の中でも、最も高度に進化した「花」を持っているからです。一つの花と見えるのは、実は無数の花の集合によって形成されています。花びら・花心と見えるものはすべて、小さな花の集合であって、全体として一つの花のように見せて(花のマスゲームで「偽花」という)、昆虫を誘い込む訳です。花の集合ですから、菊は無数の種子が出来ます。
無数の種子が出来るせいでしょうか、顕花植物(花の咲く植物)の中で最大の植物群で23000種にのぼると言われています。
実際に農林水産省の統計によれば、菊は商業的に流通している花卉の中で第一位を占めていて、全体の中で実に1/3以上だそうです。電照菊(電灯照明で開花を遅らせる)、遮光栽培などで一年中出荷出来きるのも大量流通に適しているようです。
菊は奈良時代に中国から入ってきましたが、万葉集には全く出て来ません。一般的になったのは平安時代からの様です。
菊といえば・・・
「菊を採る東籬(とうり=竹垣)のもと、悠然として南山をみる」帰去来之辞の陶淵明
「菊の香や奈良には古き仏たち」重陽の節句(9月9日)を奈良で迎えた芭蕉
「白菊の目に立てて見る塵もなし」清純無垢な園女への献句をした芭蕉
「菊と刀」コロンビア大学のルース・ベネディクト
「菊の香り」チャタレイ夫人のD.H.ローレンス
「お菊さん」フランス海軍士官のピエール・ロティ
「野菊の墓」アララギ派牛飼いの伊藤左千夫等が思い浮かびます。13.11.20 西荻南2−7 撮影13.11.15

八つ手

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中学校の教科書に出てくる高村光太郎の詩「冬が来た」は、出だしが・・・・

きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった

となっています。「八つ手の白い花」は本格的な冬が来る前に咲くもんなのですね。
この詩はこの後がなかなか良いんですが・・・・八つ手と関係ないので省略。

八つ手といえば、葉が「八つ又」になっているが故の命名のようですが、伏見通りのお気に入りの古本や「花鳥風月」で買った「植物雑記帳」(赤澤時之著)には「ヤツデ果たして八つ手か?」とあって・・・・8本の八つ手の葉を片っ端から数えてみたら、7つ手が398葉、9つ手が352葉、8つ手が178葉、5つ手が134葉、6つ手が94葉の順で、一番多いのが実は7つ手、8つ手は3番目だったんです。植物学上は奇数が基本だそうです。では何故「八つ手」なのでしょう。これは単に、末広がりで縁起がいいとか、「八百万(やおよろず)」「八百屋」のように数が多い事を言ったものでしょう。13.111.5 西荻南4−12

さざんか2005年11月3日、14:14:38

お茶と椿、両方の近縁です。

葉はお茶としてなかなか香り高く味もいいそうです。現在ダイエット茶としても人気があるそうです。
実からは椿油ならぬ「山茶花油」がとれ、髪油に適しているようです。

山茶花と椿の花の大きな違いは、

椿の花は全体がポタっと落ちるのに、
山茶花はパラパラと花びらが分かれて落ちてきます。
山茶花の雌しべはバラバラ、椿の雌しべはまとまっていて筒状。
花期が春と秋


山茶花究という三枚目俳優がいましたが、これは3×3=9という事だそうです。13.11.5 西荻南4−12

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枇杷13.11.15西荻南4−6 枇杷13.11.15西荻南4−6

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