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5月の花 2008

5月の空に恒例の鯉幟 2008_0504_174000
下池の緑は今を盛りと鮮やかです 2008_0504_173212
シナガチョウはとても元気そうでした 2008_0504_174454 バリケン君は人気者です 2008_0504_174319
善福寺のシャクナゲは強烈です 2008_0504_175408
さつきでしょうか? 2008_0504_171407 善福寺
新町の早咲き桜はなんと、たわわなさくらんぼになっていました 2008_0504_171731
空き地の雑草「はるじおん」も今が盛りです 2008_0504_172116 善福寺
相変わらず署名が盛んです。一段と緑が濃くなってきました 2008_0504_163821

5月の西荻の野の花 2006

久しぶりに晴れた25日に西荻の野の花を撮してみました。

西荻の5月の花

長実雛芥子(ながみひなげし)

2006年5月18日、13:32:16 西荻南4-30 こんな感じで群生しています。
長実ひなげし 投稿者:西荻大全 投稿日:2006/05/17(Wed) 22:44 No.72 私もいつもなんという名前か疑問に思っていました。ネットで調べたところ、全国各地で繁殖しているそうです。ヨーロッパ原産だそうです。長実雛芥子(ながみひなげし)ケシ科ケシ属・・・越冬するそうです、確かに実は長いですね。花期も長くて3月頃から見かけますね。
お神楽 投稿者:おんじ 投稿日:2006/05/17(Wed) 00:10 No.71・・・最近、この季節になると、オレンジ色で直径4センチほどのケシのような花をよく見かけますが、昔の西荻窪では見られませんでした。いったいどこから来たのでしょうか。繁殖力旺盛のようですが、他所ではあまり見かけません。どう考えても外来種なのでしょうが、もともとの植生が乱れたらと思うと気になります。

西荻の5月の花 MORE

真っ盛りのバラを中心に集めてみました。

西荻北5-7 バラが見事です。 2006年5月16日、16:13:34

花と緑の西荻 2006年5月15日、14:35:12 MORE

5月の西荻の花 2006年5月4日、15:25:42

桐の花

素晴らしい桐の花を見つけました。善福寺川沿いの宿橋(やどりはし)のたもとで、どんぐり公園の崖下北側です。西荻北5-18-1

東女の桐 西荻北4-24 13.5.9
トレニア 南荻窪2-18  13.7.8

西荻ではゴールデンウイークと共に桐の花が咲きます。
花期は短く1週間ほどで消えてしまいます。
気が付くと何気なく咲いていて、また何時とはなしに消えて行きます・・・何事も無かったかのように。
それだけに印象に残る花です。
まるで能舞台のような・・・何とはない始まりとそして終わり・・・哀切こもる、はかない残像をのこしてくれます。

和名「キリ」は、植えてから2年後に一度根元から切ったほうが速く成長する性質があるため、「一度切る」ところから「キリ」の名がついたようです。成長の早い木で、女の子が産まれると、桐の木を植えて、お嫁入りの時に(10年から15年で大きくなる)、その木で桐ダンスを作ると云う風習は、田舎では今でも行われているようです。桐は、吸水性が無く、湿気を通さず、狂わず、丈夫という和箪笥に最適の材ですが、燃えにくいと云う不思議な性質も持っています。桐の熱伝導性は小さく、桐の発火点は425℃と言われており、杉が240℃程度であることからも発火し難いようです。実際、火事場で桐ダンスだけが表面だけが焦げて黒くなって、中身が無事という例があるそうです。
「桐」は漢名「木と同じ」ということです。ごまのはぐさ科は「いぬふぐり」や「きんぎょうそう」みたいな草ばかりですが、桐だけは例外で15m位の高さになります。桐の葉は広葉樹の中では最大といわれます。それで「桐一葉落ちて秋をしる」というような諺ができたのでしょう。

ゴマノハグサ科は、世界中に3000種類も在るという巨大な科ですが、ほとんどが、単なる雑草ですが、園芸植物として、キンギョソウ、トレニア(写真)位で見るべきモノはありません。有用植物としても「桐」「ジギタリス」「地黄」等をあげるのみです。

2006年東女の桐 花札・桐

デジタル・ジギタリス・地黄
DIGITALISはジギタリスのラテン語学名で、DIGIの原義は「」ですが、現在は「数字・デジタル=DIGITAL」の意味に専ら使われています。「デジタル」という言葉の元は両手の指で数字を数えることから来たんですね。TALISは魔除け。「形が指のような魔除けの花」という事でしょうか。英語名FOXGLOVE(狐の手袋)のほうが似つかわしい名前だと思いますが。1775年にイギリスの医師が、ある老婆の家伝の秘薬から、有効成分ジキタリスを突き止めたという西洋生薬?の最重要品目で、有名な強心薬です。花は桐にそっくりですが、如何にも「毒草」といったくどい花です。
「地黄」も花は桐にそっくり。その根は、中国、漢末の200年ころ張仲景が編纂した、中国臨床医学の古典「傷寒論」に出てくるほどの、漢方の基本的な薬草です。八味地黄丸・荊芥連ぎょう湯・牛車腎気丸などの補血や強壮、虚弱を対象の処方に使います。13.5.9 西荻北4-24
桐の花は5月に咲きます。季語も夏ですが花札では12月で鳳凰と組み合わせていますが。これは「ピンからキリ」に掛けたと云われています。桐の紋と云えば、天皇家、豊臣家、日本政府、東京高等師範学校(今の筑波大)で使われています。パスポートの中は今でも桐の紋のようです。上記平成13年の西荻北の写真の(神明通りの東女付近)桐は健在でした(写真2006年5月14日、13:20:20)。2006年5月4日、15:25:42

すいかずら

2006年5月15日、13:21:22 松庵3-23

すいかずらは
「吸葛」=「水を吸う葛、蜜を子どもが吸うから」、
「酔蔓」=「酔うような甘い香り」、
「忍冬」=「葉が冬でもしぼまない」、
「金銀花」=「中国の呼び名、花色が、白から黄に変化するので」
などと呼びます。
英語名は
「Honeysuckle」=「蜜を吸う」

(13.5.10撮影 松庵3-23)

近所の城山(西荻図書館の向かい小高い森)に生えていました。小さい頃は甘いものに飢えていました。戦後、家は貧しくお菓子なんか滅多に食べた事はありませんでした。そのかわり、ミツバチのように花の蜜を知っていました。蜂を観察していると蜜を蓄えている花が判るのです。
私の3大甘味はグラジオラス、サルビアとすいかずらでした。特にすいかずらの甘い香り(グラジオラスとサルビアは香りが無かった!)の蜜は最高のおやつでした。「すいかずら」という名前も勿論ここから来ています。英語名でもHonneysuckle(honney=蜜、suckle=乳を吸う)は同じです。

上代から「かずら」(葛・蔓)という日本語は、蔓草(つるくさ)の総称でしたが、同時に頭の飾りとして蔓草を髪に巻き付け、これを「鬘」(かずら)といったようです。
また、禿を隠す「かつら」も「かずら」と云っていました。「かずら」=「かみつら」で、かみ=髪、つら=つる=蔓と云うことだそうです。13.6.21

5月の西荻の花

はなかたばみ

むらさきかたばみともいいますが、学名oxalisオキザリスが一般的に使われています。南アメリカ原産で江戸時代に観賞用に入ってきたそうです。私の小さい頃は臙脂色の葉を持つ「あかかたばみ」と、緑葉の「カタバミ」のがありましたが、両方とも黄色い花。これは雑草視され駆逐され、あまり見かけません。
小さい頃は葉を噛むと酸っぱいのでイソップ物語の「酸っぱいぶどう」みたいな草だなと思っていました。癖になって親に注意されても、見つけるとつい噛んでしまいました。これは実は酸が含まれていて、昔はカタバミを揉んで銅鏡や飾り金具などの金属磨きに使ったそうですが、実際試してみると市販の銅磨きと異なり、研磨性がないので見事に輝きます
カタバミの学名ギリシャ語のoxalisはoxygen(酸素)と同根であることから判るように、この酸っぱい物質はoxalic acidとA.L.ラボアジェ(化学の基礎を作った偉大なフランス人、1794年ギロチンで処刑)によって命名されました。oxalic acid=蓚酸は身近なところでインク消し(今は使わないですが、あの臭いは忘れられないと言う人が多いでしょう)がそうです。また、ほうれん草などのあかざ科の植物に大量に含まれていて人体のカルシュウムと結合し尿結石を作ります。近頃「ほうれん草のサラダ」なるものを出すレストランがありますが、無知この上ないと思います。ほうれん草は昔から茹でこぼすものというのは根拠があったのです。
話は長くなりますが蓚酸の「蓚」とはスイバの漢名です。和名スイバは「酸い葉」からきています。スイバとはスカンポであって、「土手の酢かん棒ジャワ更紗・・・」と童謡に謡われている草です。かっての善福寺川の川辺は一面スカンポだらけでした。これも多量の蓚酸を含んでいます・・・さすがにこれを噛む子はいなかったようです。(宮前1-18)13.5.27

蛇苺(13.5.13撮影 南荻窪2-20 ) ゆすら梅(13.5.18撮影 西荻南4-6)

蛇苺とゆすら梅

両方とも、美味しそうな赤い小さな実である、バラ科であるという共通点があります。
ゆすら梅は小学校2年生の時、すぐ向かいの同級生の家の玄関の脇になっていました。実を盗む時は見付からないようにこっそりと忍び寄って採りました。イッパイ取ってばれないように数も5-6程度。子供心にも楽しい小悪事でした。







raspberry西荻北1-13(13.6.26)

蛇苺は「毒がある」といわれていたので、美味しそうでしたが決して口にはしませんでした。勿論これは俗信で、今回写真を撮った時、初めて食べてみましたが無味で種がザリザリするだけのものでした。
バラ科は花の型に特徴・共通性があり、花びらも5枚のものが多いのですぐわかります。花と果物が多く、こでまり、ゆきやなぎ、海棠、林檎、梨、枇杷、ぼけ、カリン、山吹、苺、ラズベリー、ブラックベリー、はまなす、薔薇、あんず、梅、桃、桜、さくらんぼ、など最大の有用植物を含む科でしょう。

バラ科のROSEは地中海起源の非インド・ヨーロッパ語だと推測されています。古代英語、ギリシャ語、フランス語のROSEと、古代北方語、ラテン語、イタリア語、スペイン語のROSAに分かれます。
ゆすら梅の「ゆすら」の語源には、木を「ゆすって」実を落とすと、花が「うっすら」としている梅の2説ありますが、わたしは後者を支持。子供の時に、木を揺すっても実は落ちませんでした。13.6.22













どくだみ

シブイ花が多くて申し訳ないのですが、私はこの日陰に生える濃緑と白花のコントラストが大好きです。欧米では観賞用に栽培しているようです。白い花と言っても、実はこの白の花びらと見えるモノはハナミズキやあじさいと同様、葉が変形したもの(植物学では苞(ほう)といっている)。黄色い柱は無数の雄しべと雌しべの集合であって、花びらはどこにもありません。
どくだみは植物分類学上微妙な位置にある。すなわち種から双葉の出る「双子葉類」16万種の最末席がどくだみであって、種から芽の1本しか出ない「単子葉類」の百合科やイネ科の直前にある。このことはおそらく、太古地上に現れた最も原初的な双子葉類なのだろうと勝手に推測。
どくだみ=毒痛みから来ていると言う人が多いが、「毒を矯める・止める」という説のほうが納得。「矯める」とは、「角を矯めて牛を殺す」とか、キリスト教の「矯風会」とか、校歌にも「矯めん麻の葉」とあるように「矯正」と言うことで、多少強制的な響きがあります。これは十薬(じゅうやく)などといわれ10の効能があり、ゲンノショウコなどと共に、古来最も人気があり、且つ実効性のある強力な民間薬と言うことでしょう。生で切り傷や化膿にアルデヒド類(ホルマリン等)の強い抗菌性が作用する。乾燥してフラボノイド(植物の黄色色素でガムなどに入れる)が血液をきれいにし、特に皮膚病に効きます。(南荻窪2-36)13.5.27


においばんまつり

間違いやすいのは花屋さんでは茉莉花(まつりか)といっているが、茉莉花とはジャスミン(乾燥した花を茉莉茶=ジャスミン茶にする)のこと。分類もモクセイ科でアジア、インドに分布する。
においばんまつりはナス科で「匂蕃茉莉」。明治になってブラジルから入ってきたとき「蕃」=未開の地の茉莉花と命名。
素晴らしい芳香と、色が紫から白に変わるのがたのしい。この紫は「花青素=アントシアン」という色素による。なす、赤紫蘇等で水溶性がありナスを糠漬けにすると糠に色が移るのはご存じの通り。同様に、「におい蕃まつり」の花も雨に当たると白くなってしまう。
ナス科は有用植物が多く、煙草、朝鮮朝顔、唐辛子、ピーマン、トマト、馬鈴薯、ほおずき等である。アルカロイド(アルカリ性で苦く毒性を有する)を含むモノがほとんど。煙草=ニコチン、朝鮮朝顔=アトロピン、唐辛子=カプサイシン、馬鈴薯の芽=ソラニン、ほおずき=フィサリンなど。



洋種朝鮮朝顔(西荻南1-12)13.6.24

中でも朝鮮朝顔(曼陀羅華)のアトロピンは鎮痙剤や目薬の瞳孔拡散剤として使われる。有吉佐和子の傑作小説「華岡青州の妻」には朝鮮朝顔による経口全身麻酔の漢方薬「通仙散」がでてくる。華岡青洲(1760-1835)は紀州平山の人、祖父の代からの医家で23歳の時京都で修行、そのとき中国三国時代の名外科医「華侘」が麻酔薬「麻沸散」を調合したことを知った。帰郷後父の後を継いで外科診療の傍ら麻酔薬の研究を重ね、経口全身麻酔で、世界初の乳癌摘出手術に成功したのは1804年10月13日だった。今から190年以上も前のことである。のち彼が没するまでの30年間、紀州には全国から患者が集まった。手術記録は乳癌だけでも153例に及ぶという。この全身麻酔による外科手術という画期的な医術は世界に先立つこと40年も早かったという。現在でも彼の開発した「十味敗毒湯」(桜樹の皮、桔梗、生姜、ウド、荊芥=薄荷の一種、ぶくりょう=赤松の根に生えるきのこ、甘草=甘味料、さいこ、ぼうふう、せんきゅう=いずれも芹の一種,すなわち10種類の薬草で毒をやぶると言う意)は鼻炎やできものの特効薬で広く使われている。13.6.2






テイカカズラ

昔からある植物で夾竹桃科の植物らしく葉に艶があり、香りも大変上品です。
新古今和歌集の選者で書家でもある藤原定家が式子内親王を忘れられず、その墓に「定家葛」になってからみつくという金春禅竹の謡曲「定家葛」の執着・妄執のイメージとはとても似つかない。かえって式子内親王の気品高い歌風に似合っている。定家と親王のラブロマンスは史実ではないが新古今和歌集に女流歌人最多の49首が撰ばれていることが憶測?を生んだのではないでしょうか。
葉を陰干ししたモノを扁桃腺炎に。あまり結実しないので、繁殖は取り木による。葉や茎を折ると白い汁が出てくる。子供の頃は花を上から落として風車のように回転させて遊んだ(西荻北4-9)13.5.12




ひるがお

朝顔、夕顔も同じヒルガオ科ですが、ヒルガオのみ代表的な雑草除草剤で駆除しにくいのは、根が深いと言うこともありますが、なんと言ってもサツマイモの近縁種。ヒルガオを駆除すればサツマイモは作れません。サツマイモの若芽が食べられるようにヒルガオの若芽もおひたしに出来ます。種からはLSDに似た幻覚剤も抽出できるそうです。
植物の染色体は2倍体が基本(染色体が2本一組で対になっている)。しかしサツマイモは6倍体(6本一組)なので、掛け合わせが複雑なせいか、通常は花が咲きません。川原などの痩せ地で栽培すると、仕方なくヒルガオのような花を咲かせ、朝顔の種のような実を付けます。
ところで、ジャガイモは4倍体で、花は付けますが種はほとんど出来ず「茎」に栄養を溜めて発芽させ繁殖させます。
サツマイモは「根」に栄養を溜め発芽させます。これらを「栄養体生殖」といって、「倍体植物」など、種子に頼らない植物の基本的な繁殖方法です。
ほとんど種の出来ない「3倍体」(減数分裂する時バラバラになってしまう)である、彼岸花は、葉の一部である、「球根」(鱗茎)に栄養を溜めます。
「昼顔」といえばルイス・ブニュエル監督カトリーヌ・ドヌーブ主演のフランス映画(1967年)が有名ですが。同じ監督が作った1930年の同名の映画は「アンダルシアの犬」とともに「唯一の真のシュールレアリズム映画」として絶賛され、映画史的にも重要です。今見ても草創期の映画の”新しい芸術の創造”の熱気が伝わってきてとても新鮮です。
そもそも「映画」というものは1895年に始まるフランス映画が元祖。,ハリウッド映画しか見ていない人に是非見ていただきたいと思います。(南荻窪2-20)13.6.1  18.5.27





西荻の辺境にある秘密の草むら

時々、貴重な重宝を頂く読者よりの情報で嬉しくなって、すぐ訪ねました。
場所は西荻の辺境、杉並区、練馬区、武蔵野市の接点・境界です。
行き方は東京女子大の正門を塀に沿って左へどこまでも行きます。
変な・奇妙な5差路に出ます。(そこは南善福寺のバスの車庫で、方向変換用の大きな鉄の円盤・ターンテーブルがあります。)
5差路に出たら左に折れて(宮本小路という道路標識が立っています)2~3軒先の左側に折れる私道です。

住所は武蔵野市吉祥寺東町2-35です。

貴重な「虫取りナデシコ」が垣根に沿って見事に咲き乱れています。
色々な花が自然に咲き乱れていて、今が見頃でしょう。

14.5.18撮影

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