|
ちりん。 鈴が鳴る。 彼の持っている鈴が鳴る。 風が吹いたわけでもない。 まして、彼が動いたわけでもない。 それなのに小さなその鈴は鳴る。 ちりん、ちりんと小さな澄んだ音を響かせる。 何故だろう、と彼は少しだけ気になった。 気にする程のものでもないと、もう一人の彼が言う。 確かに……、と彼は思った。 別に、気にする程の事ではない。 ちりん……と鈴がまた、鳴った。 彼女なら、一体なんと言うだろう? そんな事をふと考えた自分に気付き、少しだけ驚く。 うつろわざるものの作り出す流れは大きい。その流れはやがて周囲の人間達を飲み込み、大きな一つの流れとなって流れ出す……。 それは周知の事実のはずだった。 事実、彼はヒトの歴史を動かしてきた。 今までも。 そして、これからも。 そのために、今彼はここにいるのだ。 ……それなのに。 かまど……壊れてるの、役に立っただね……。 彼女が言った言葉。 泣いているような、笑っているような表情で言った言葉。 そう、彼女だって、自分の大きな流れに飲み込まれたに過ぎない。 それでも、不思議だった。 彼女がとった行動が。 自分の今の感情が。 彼女が流れ着いた先に待っていたのは、死。 限りなく残酷な、死。 残ったのは、彼の持っている鈴だけ。 彼女の存在を示す物は、その小さな鈴だけ。 そうなる事は、彼女も分かっていたはずだった。 彼を庇えば。彼を逃がせば。 それでも、彼女は後悔していないように見えた。 泣き笑いの表情で彼に想いを告げた時……。 自分に会わなければ、彼女は死なずにすんだのだろうか? らしくない事を考えている、と思う。 何故だろう? 一つになったからだろうか? 今まで、迷った事など無かったはずだ。 そして、これからも。 彼はそう自分自身に言い聞かせる。 強引に思考を断ち切って。 迷っては、いけない。 私は……間違っていない……。 ちりんと鈴が鳴る。 小さいけれど、凛とした澄んだ音を響かせて。 でもそれは、もう彼の心には届かない。 彼女は知らない。 彼女が命を賭けて守った相手が今何をしようとしているのかを。 彼女なら、一体なんと言うだろう? その疑問に答えるべき相手は、もういない。 ……夢を見ていた事がある……。 ……儚い、夢を……。 |
|
……あーあ、またやっちまったなぁ〜(苦笑)。適当に書かれた物第二弾(苦笑)。一応イラストと対になるお話らしいよ?題名と同じく〜(ってこの題名、知ってる人しか知らないか)。 ニーナの手紙がグッドエンド後の話なら、こっちはバッドエンド後の話。一応〜……(苦笑)。まさかフォウルの話を書くとは思ってなかったんだけどね。人気高いから(笑)。まぁ、寝る前に「寝れない〜」とかほざきつつ、眠気を呼び込むために書いてたお話だから、大目に見てねん(爆死)。珍しくPCじか打ちだから読み返しもしてないし(苦笑)。しかし、あまりにも抽象的なのだわね、これ……。 それにしても、ニーナの手紙といい、この話といい、どうもブレス話はあまり書かないような文章形体で書かれる傾向にあるみたいだね。こんなブツ切りの文章にするぐらいなら詩にでも挑戦すりゃ良かったかと今更ながらに思ったり〜。その方が読みやすかったりしてね(笑)。書いたこと無いけど。そんでもって甘ったるいのも傾向なのだわ(苦笑)。何でだろう〜。 |