ギター教室 その5

★みんなが嫌いな基礎練習

 さて、ラスゲアードができるようになったからといって、フラメンコギターをマスターしたことにはならないのはもちろんである。
 フラメンコ天国への道はそんなに甘くない。
 先に進むために、ここらで少しギターの基礎練習を復習しておくことにしよう。

☆右指の動きについての考察
 人は、足をに刺されると痒いのでボリボリと掻くが、このときの指の動きがギターを弾くときの右手の形に似ている。
 腕全体を動かすのではなく、指の先だけをちょこちょこと動かす。
 ギター業界では、次の弦に当たらないように弦をはじく弾き方を「アルアイレ」、はじいた後で次の弦に軽く触れるのを「アポヤンド」、弦に全く触れないのを「カラ振り」と呼んでいる。
 フラメンコでは大きく力強い音が必要なのでアルアイレを使うことは少なく、アポヤンドで弾くことが多い。

 矢のような速度で単音を弾き飛ばすのを「ピカード」と呼ぶ。
 宇宙をワープ速度で飛ぶ第二世代宇宙船エンタープライズ号の艦長である。
 なお、この教室では時折意味不明の文言が登場するが、気にせず読みとばして欲しい。
 速く弾くときは、 と交互に使う。
 最初にアルアイレで練習してからアポヤンドに移ると、弦を渡るときの感覚がつかめる。

☆左手の訓練
 下図のスケールを練習してみよう。
 左手人指し指1、中指2、薬指3、小指4と順番に6弦を押さえていき、全部押さえたところで5弦に移る。
 このとき2、3、4指は押さえたまま残して、1指だけ5弦の「♯ラ」を押さえる
 2で「シ」を押さえる時も、3は6弦にそのまま残しておく。
 要するに次の出番があるまで、指を前の位置で押さえたままにしながら弾くわけである。

 左手の指をなるべくフレットに貼り付けたまま動かす訓練になる。
 ギターという楽器は、左手の指を離すと音が途切れてしまう。
 音を延ばすべきところで延ばし、音程の正確さを増し、弾くスピードを速くする効果がある。
 ムカデ奏法と言い、大学のギタークラブなどでは全フレットをこの方法で弾く訓練をするらしい。
 初めは左手がツリそうになるので、年寄りはほどほどにしておこう。
 腱鞘炎になったりしても、当方は一切関知しないからそのつもりで。
 右指はなるべくを交互に弾くこと。
演奏の見本は...ない


☆アルペジオ
 筆者はアルペジオが得意なので、これを練習しよう。
 図のような3種類のアルペジオがある。
 ゆっくり弾くことはそれほど難しくないが、フラメンコではスピードが要求されるため練習が必要。

演奏の見本1 演奏の見本2

演奏の見本1 演奏の見本2

演奏の見本


☆トレモロ
 筆者はトレモロも得意なので、次にこれを練習しよう。
 トレモロをきれいに弾くにはかなり練習が必要なので、のんびりとやろう。
 上でアルペジオの練習をしたが、指の動きはほとんど同じである。
 注意すべき点は音の粒が揃うようになめらかに弾くこと。
 ふったたた、ふったたたではなく、ふたたた、ふたたたと聞こえるように。
 最終的にはトレモロのスピードを自在に変えられることが望ましい。
演奏の見本


 フラメンコギターではなぜかトレモロを4連で弾くことが多い。
 クラシックギターとの差別化を図っているのであろうか。
 こんな難しいのを弾けるんだぞーと、自慢するためだろうか。
 良くは分からぬが、とにかくたくさん音が聞こえてにぎやかなので練習しておこう。
 えらくややこしそうだが、3連のトレモロが弾ければ特に難しくはない。
演奏の見本


 続く(次はゴルペを打ってみよう)
 その4へ戻る  目次に戻る   その6へ進む