ギター教室 その7

★セビジャーナス(ミララ・カラ)
 
 初心者はいきなりフラメンコギターの独奏曲を練習したりしてはいけないそうだ。
 スペインの偉い人たちによると、バイレ伴奏10年、カンテ伴奏10年修行して初めてギターの独奏ができるようになると言う。
 「コンパス」と呼ばれるフラメンコ独特のリズムを体で憶えてからにしなさい、ということのようだ。
 あまり気にする必要はないが少し気にして、とりあえず伴奏の練習から始めよう。
 「フラメンコギターをやっています」と自己紹介した時、
 「えーっ、伴奏もできないのー」と言われないように。

 フラメンコのバイレを始める人が最初に習う踊りは、「セビジャーナス」と昔から決まっている。
 セビジャーナスで一番有名な曲は「ミララ・カラ」。
 ギターを始める人が最初に練習する「禁じられた遊び」みたいなもんであろう。(今は違うかも知れない)
 セビジャーナスには他に「エル・アディオス」、「ビバ・セビージャ」、「パサラビーダ」などいろいろあるが、一つマスターすれば応用が利くので便利。
 「資料ページ」(ギター教室目次参照)にコード付きで楽譜を入れてあるので、これに添って練習していこう。

 カポタストはカンテの音程に合わせるが、とりあえず4フレットに付けて練習する。

☆出だし
 最初の1小節は「よーし、行くぞー(吉幾三)」という合図なので、威勢よく元気よく大きな音で弾く。
 ma(中指、薬指)と、p(親指)にしてあるが、im(人指し指、中指)でも良いし、ima の3本を使っても良い。
 歯切れ良く始めよう。

 

☆前奏
 次の4小節は、歌い手や踊り手の精神的、肉体的準備が整うまでのつなぎ。
 大勢で踊る時は、みんなが舞台に揃うまで時間がかかるので、この4小節をしばらく続ける。
 ラスゲアードの途中でコードが変わるので注意する。


 
演奏の見本

☆歌い出し 
 踊り手の準備が整ったら、伴奏のパターンを変えて歌い手に「始まるよー」と合図をする。
 合図はなんでも良いが、次のようなものだと分かりやすくて良い。
演奏の見本

☆伴奏のパターン
 セビジャーナスは6拍で一つのかたまりと考える。
 1拍目と4拍目にアクセントがあり、1コンパスと呼ぶ。
 3拍子2つと考えることもできるが、分かりやすくするため、ここでは1コンパス分がなるべく同じ奏法になるように記述している。
 とゴルペでリズムを分かりやすくした奏法、imでにぎやかに行くオーソドックスな奏法の2種類を紹介しておく。
 
 
演奏の見本 演奏の見本


☆締め

 締めは大切である。踊り手が手を挙げてカッコ良く決めたのにギターがずれたらみっともない。
 最後の三連符は、imのアップダウンにしてみた。
 pmpで弾く時は、三連符を4つにして倍の速度で弾くと良い。

演奏の見本

 実際のセビジャーナスのバイレでは、同じフレーズを4回繰り返す。
 カンテも4番まであるわけだ。
 ズン、チャッと終わったら、すかさず最初からまた繰り返す。
 4回以上やると、恥をかくのでやめよう。
 カンテを良く聞いていると、「プリメラー」とか「セグンダー」とか言っておるので憶えると良い。

 セビジャーナスはお祭りの曲。
 みんなでにぎやかに、楽しく弾けるよう練習しよう。

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