ええもう最初の日は「あの奥に成志さんの配電盤が…」と気になって仕方ありませんでしたよ(天保DVD副音声参照)。
本にも書きましたが、初演版をなんとか表情が分かる程度の画質のダビングビデオを人から借りて見てまして(天一郎が照明に向かってかざした物が何かも今回見るまでわかりませんでした(笑))私この演目がもの凄く好きです。新感線関係の演目の中で1・2を争うほど。あんまり楽しみで初見前夜には遅刻して劇場に入れない夢さえ見てしまいました(馬鹿)。『ガラスの仮●』のパロデイーでありつつ、更にミュージカルパロがいっぱいということで、元ネタが分かるかどうかで多少見る人にとっての面白さにばらつきがあったかと思います。毎回成志さんのロベスピエールが出てきた途端に客席の一部が大爆笑してましたし。私は最近の作品は全然分からなかったのですが(奇跡の人だけはつい最近見たばかりだったので鼻から液体出そうになりましたが。そりゃミュージカルは無茶だよ(笑))、古いネタならまかして!だし、なにしろガラスの亀ん(因みにこれはガラス…にスチュワーデス物語をくっつけるという荒業ですよ(笑))部分がわかれば充分です。
ほんとに面白いです!
4回見られたのですが、木野花さんは
本当に毎日違うことをしてらっしゃいました。そして、最初のお面を後ろに投げ損なってみたり、成志さんから台詞のいい直しを要求されて逆切れしたりもしていました(笑)。木野さんもう55歳なのに…恐ろしいパワーです。割と歌が走り気味だったりするのですが、翌日には直っていたり。でも数日後にはまた走っていたり。なんか可愛い人だよ(^^)。亀の着ぐるみも可愛かったし。麗子さんと先生のシーンが大好き。この二人の関係性はとてもいいです。麗子さんのシーンはすごく増えていて今回の方がキャラがはっきりして良かったと思います。ピンの取り合いのとこで東京楽27日は「間接って素晴らしい〜」と歌ってはった(^^)。4回目にして初めてマスクの女ホームレスが川崎先生だと気づきました。
川原(正)さんは全部わかったんだが…。高橋由美子ちゃんは本当に歌が上手い。この人はアイドルに向いてないと昔から思ってました…。そして密かにウォルフガング萌え(笑)あの衣装好きです。もちろんロべスピエール攻めで!アマデはロべには受けでウォルフには攻め希望!っていうかあの劇中劇は勿体無いから何かの形で独立させてほしいです。燃える楽譜は15日には無かったです。そしてカケルちゃんこと森奈みはるさん。やっぱアユ平くんはいなくなってしまいましたな。その分多喜次さんがちょっといい役にならはって。この役は前は植本潤さんがやってたんですよ。ビデオで見た時は、姫川あゆ●と桜●路優が
実は同じ顔だという点に着目した
中島かずきやるな!と思ったものです。植本さんの二重人格のシーン凄いんですよ。やっぱね、植本さんの方が面白いんじゃないかと思っていたのパフォーマンス的に。でもね、お話的には森奈さんのほうがよかったと思いました。女の子同士でやった方が「終生のライバル」という感じが出るの<この台詞初演に無かったような気がしますが、いいですねこれ。そうそうこれこれって感じ(笑)これと月影先生の「私の花道を〜」という台詞 やっぱり歌は迫力だし。洗濯人がどうも決まらないのですが(^^)。洗濯人、インデイさんと前田さん、ちゃんと日舞踊ってましたね。アイロンのネタはよかったと思う。24日、茜の自転車激突シーンで、舞台でいつまでも転がりつづけてたそばつゆの徳利?を森奈さんがじょーずに処理なされてました。髭剃り痕は15日には無かったです。カケルちゃんの男っぷりはどんどん過剰になっていってました。そして27日には昔の写真が凄いことに(笑)ここまできて替えんでも!例の写真、森奈さん本人ですよね?なんかりりぱの野田さんに似てるような…
ところで大懸案だった(私にとって)天一郎×カケルの
萌えの問題なのですが、結果として
下がりませんでした。にゃぜにゃらば
成志天一郎が巨乳マニアでなかったから!おっぱいなんかどうだっていいって…ホモ?ホモなの天一郎?!直球でホモか?!建作とできればその命はいらぬか?!なぜ?なぜ成志さんだと直球ホモになってしまうのでしょう?古田天一郎は藪雨と巨乳好き対決をしていたのに!やっぱ古田さんの時は女好きが看板だからはずせなかっただけでホントはアユ平が好きだったとそういうこと?ハアハアハア…いや、まあそういうわけで、何かがグルグル回りっぱなしでした。建作男らしかったからいっそ天一郎受けで<そりゃあ攻めがああなっちゃ
舞台も憎みます(笑)。成志さんは本当に卑怯だった(笑)。顔がおかしすぎます。虚ろな目すんのやめて。何か成志さんて今まで音域狭い印象だったのですが歌上手でしたねー。何しろ声がいいし。でも髷のかつらが本当に似合ってなかった(笑)。普通の時も麗子さんに「髪型が全然似合ってない」と言われてましたが。脚本では初演通りバニーガールのままなのにどうしてウサギの着ぐるみになったんでしょう。まさか、は、恥ずかしかったのかしら?それとも
似合わなかった?<こっちが有力 あの取り外しできるブツをずーっと笑ってたら隣の友人に気づかれてしまいました…しまった… 初演の古田さんは、あの「古田新太が負けてるよ^^」な感じがおかしかったのですが、成志さんはやっぱり何やっても成志さん味で素晴らしいです(笑)。それとエマちゃんが綺麗だった〜v前はよし子さんがやってた役ですが(名前違ってますが。綾部彩美とか上川端麗子とかってわざと言いづらい名前にしてるのかな?中島さんのいじわるで^^))エマちゃんいいです〜。「あち!煮えとる!銀座」とか「下北沢はおまえらの庭じゃないんだよ!<わかりづらい!(^^)」とかがんばってはった。粟根さんを拉致ってて羨ましかったです(^^)。
そして、いよいよ粟根さんコーナー(^^)。粟根さんは本当に毎回
計ったように同じでした。ていうか初演から同じにしゃべってるところさえあります。この人も台詞を音符で覚えているのでは?と思うぐらい。マシンぶりを初めて堪能しました。劇場ロビーの壁にいきなりパンフ写真が貼ってあって(なんで貼ってあったんだろう…)、パンフ買う前に
噂の写真(よそのサイトで大分話題に^^)を見てしまいましたが
どうよこの微妙っぷり。N●VAウサギ?いや、気持ちは分かる。分かるけどなんでスタイリストの人はシャツ中に入れちゃったのかしら
粟根さんはお尻が大きいのに(粟根さんファンを半分ぐらい敵にまわす覚悟で^^)。ポーズのお陰で
腕が短い(残りの更に半分を敵に…)のはうまいことカバーされてるのに。隠そうよそういうのは!右近サンのお腹だってあんなにうまく隠してるんだから!パンフ44p45pの成志さんの写真との並びはもう、この人たちは一晩いくらですか?な感じです。レートはユーロでみたいな。しかも
安そうみたいな(^^)。
が!舞台に登場した藪雨史郎、一瞬息止まりましたよ。短髪だよ!粟根さんホントに髪切ったんだ!衣装も初演に比べてググッとカッコ良くなって、男前じゃないですか
藪雨のクセに!いやーん素敵ー!まあ初演の医者−B・J−手塚治虫−バックステージ物−七色インコという繋がりは、
分かるけど遠い。あんま意味なかったですし。今度の見た目は大ヒットです。ぼっちゃんなインテリっぽい。刈り上げた襟足がかわええ…vそして新聞記事の写真が物凄く凶悪(^^)。一度最前列で見られたのですが、近くで見ると流星号(初演時より立派^^)腕時計はもの凄くカッコイイデザインしています。例の歌の時の、コート無し腕まくりの姿が一番いいわv『おっぱいこそロマン』の時が。<来たぞ(笑)
もう、
初ソロナンバーこれかい!みたいな(笑)大傑作。一度聞いたら絶対忘れられない。お陰で、無理やりCD聞かされた友人からたくさん苦情をいただいております(笑)。粟根さん歌下手なのかと思ってたのですが、CDで聞くと確かに幾分スリリングですが舞台では堂々たる歌いっぷりです。ほんとになんで今まで粟根さんの歌無かったんでしょう。フラメンコ風な踊りもカッコイイ!これはもしかしてラ・マンチャの男のパロでしょうか?もうもう、まくった二の腕がねハアハア;<落ちつけ 一度だけ最前列粟根さんのまん前(
ベスト巨乳ポジションと呼んでいます)で見たのですが凄い迫力でした。最後のとこ顎から喉にかけて血管が5・6本くっきりと…。右近さん以外の男性出演者全員のコーラスも素敵。いのうえさんはこういうとこホントにサイコ−です(笑)。そして実はその間の女性陣の
全然興味ない態度がたまらないの(笑)ここ、大好きなシーンです。ただ、茜が意外とボインだというのは
やや説得力に欠けると思うので、あのシーンだけでもなんか入れたら良かったんじゃないかと思うんですが、まああれは藪雨なりの韜晦なのですよね。粟根さんの歌はまたぜひ聞きたいです。男のロマンなんか歌い上げるだけあって藪雨は男らしいです。それに
メロンパンサイズまでを巨乳認定する意外と物のわかったいいヤツです。おとなしく月影先生と結ばれればいいのに(^^)。実は私、紅天狗の舞台に我志郎さん、後生と続いて、最後に藪雨が助けにくる時いっつも泣きそうになってしまうんですよ、笑いポイントだけどねここ;いやホントにね。いいんですここが。男が女を助けに来るってこういうことだよ。そして藪雨医者のくせに殺陣上手すぎです(笑)。おまえも家で練習してたんだろ!<天一郎に多喜次さんが言ったアドリブ 覆面してても粟根さんの殺陣分かる〜。分かるようになってしまった;;ホントにその衣装よくお似合いです史郎さん。ここでは眼鏡無しです。初演のビデオで眼鏡のない粟根さんの顔を見て
「意外とさみしい顔だわ…」と思った記憶があるんですが(笑)今回はそんなことなかったです。
目バリが入っていたか?ガラスの亀にも粟根さん混じってますが4回目にやっと気づきました。ホームレスにも混じってたのかしらひょっとして…む。確かめたい気持ちが…。川原(正)さんはホントにすぐ分かるんですけどね、ひとりだけ
顔が丸いから…。
川原さんは『ヘレン』の、先生のダメ出しでキレイなポーズで止まって「きれいに決まったのに〜」みたいにぶうぶう言ってたときが可愛かったです。逆木さんは近くで見ると実は指に、ばんそうこうではなくて星と髑髏のマークのフィンガーバンドをしてるんですよ。最前列しか見えないよ(笑)そして足がテーピングだらけでした。凄いジャンプしてるもんねえ新感線で数少ない私より年上の役者なのに…。右近さんは
太ってました。や、だって初演のとき凄くほっそりしてたから余計に…。あー、近くで見るとお腹と太ももの境目あたりが凄い迫力だった;でも、この後生は右近さんの役の中でとても好きです。あの「姉さん!」ていう叫びが好きなの。美しいお声ですからね。たまには善玉もいいじゃないですか。
『紅天狗』の何がそんなに好きかといえば、女の人の話だからです。それも若くない。まあ主人公は茜ちゃんなのですが、話のメインは先生です。若くない女の人がまさに好き勝手に生きている、そういう物語は世の中にほとんど存在しないです。そこがこの話の何よりの魅力。中島さんもいのうえさんもそんなこと全然考えてないとは思いますけどね。月影先生は私が新幹線キャラの中で
最も共感できる人なのです、いやマジで。あとは単に歌が多いのが好きだという傾向もあるんですが(秋味Rとかロストセブンとか^^)。初演の曲も、特に「I’m on Fire」とか大好きだったけど新しい曲も元ネタわかんないけど良かったなあ。分かるヤツはもちろんおかしかったしね(プロジェクトXコンボはよかったわ〜)。「赤い情熱〜リプライズ」も好きです。初めて新感線を見た友人が「…これは…いいんですか…?」>『WATER』 と言ってたのが印象的でした(笑)。私も初めて秋味R見たときはそう思ったよ。因みにこの友人は天狗ダンサーズとかガラスの亀に最も衝撃を受けておりました。そういえばいつのまにか見なれちゃったなそういうの…(^^;)カッコイイ組曲と、聖子さんの歌で思わず泣いた(ええ、泣きましたよ!)『亀は生きている』が残ったのも嬉しかったです。でも今回の白眉はやっぱり
巨乳かな!(笑)
ええ、とにかく心の底から堪能させていただきました紅天狗。未見の方には是非見てもらいたいです。DVDでもなんでもいいから。特に私と同世代の少女漫画好きの人<基準としては「エースを狙え!」をリアルタイムで読めた人ぐらいか?(笑) には是非。木野花さんの年齢を考えると、もう再演ってしないよね…って思うんです。それ考えると今見逃すのは損。あと大阪しかないけど行ける人は是非行って見てください。そして月影先生(さきみって読むんですよ^^)に会ってください。きっと、
あなたの中のガラスの亀が見つかるよ多分!(笑)
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