スサノオ
〜神の剣の物語〜
感想(6/14 赤坂ACTシアター)
<ホントはスサナギが描きたかったんだよん。でもパンフに衣装写真が載ってなかったので資料が無いんです。あの真っ黒な衣装資料無いとナンもわかりません。特に頭の被り物が(ヘッドドレスと言え)。ズルズルバサバサでチャ―ミーだったのに酷いよ、メインキャラなのに(笑)。そんなわけでパンフ写真の中のお気にの一点を模写して色塗ってみました。私は正気ですよ!
今回主演はTOKIOの松岡くんです。生田くんも出ます。そんなわけなのでじゃにのお嬢さんたちの波にまみれて劇場に行くのもシンドイしーなどと思って見送る予定だったのですが、さる人が「オンリーをやるので金が無いから」という理由でチケットを譲ってくれたため、行けることになりました。ありがとうくららさん。大変ラッキーだったと思います。初めから素直に行くことにしとけばよかったんですが、歳なのよ…。若者にまみれると本当に疲れるの、スサパパも言ってたように(「こんな体育会系の若いヤツらと一緒でしかもこんな八百屋(舞台)で!落研出身にはこたえるのよ」(笑))
で、本題です。
新感線のお芝居は良くも悪くも昔の少年漫画と私は思ってるんですが、それがとっても顕著な感じ。初演は89年新感線伝説の一作でほとんど変更が無いらしく、いかにも若い頃作ったらしい勢いとはったりと荒さに満ちています。席は前の方だったので今回は音量もさほどこたえませんでした。S席でないとダメか…。でもやはりちょっと音は割れてた。歌詞が聞き取れないんですよー。残念。「鋼鉄の軍団」とかめっちゃカッコイイのに。
スサオウ松岡は柄が大きくて見栄えするし、概ね良かったんじゃないかと思います。あの衣装に負けてないし。歌も良かったしジャンプの高さなんかいい感じです。どうしても清潔感が漂ってしまうのはアイドルの宿命であって、むしろあの歳で初演古田新太ばりにドロドロの情念なんか醸し出したりしたらその方が問題です。この役は若くてカッコイイ人がやることが何より大事だと思うのでその点充分成功しているのではないかと。見得やつっこみが甘いのは客演の人は大概そうだから、よほどいのうえ演出に馴染んだ人でないと難しいのかもしれないですね。生田斗真もかわいかったし良かったと思います。TVで見ててあんまりきれいな顔と思ってなかったけど、舞台メイクするとばっちり綺麗なあたりさすがにアイドルです。「こう見えて踏みがいのある男です」は結構真実味が…。最後に舞台からはけながら「今『真珠夫人』にはまってます」と言ってました。生田斗真も見ている「真珠夫人」!!昼公演2時からなんですがもしや直前まで見てるのでしょうか?まあ、生田斗真出番まで少し間があるし…。この台詞は日替わりかもしれません。新感線とじゃにーずは意外と合うのかもなと思いました。両方エンターテイメントに徹するという点で共通項もあるし。生田くんのカゼヨミとタケハヤ、クシナダ(野村佑香)ウズメの4人チームのシーンは、典型的なRPGとかアニメの主人公サイドっぽくて可愛かった。
↑「可愛い」と評判だったのでとっても楽しみだった。ホントに可愛かった「世界三大ガッカリのひとつ(笑)」タケハヤ(佐藤仁美)。「タケ」って呼ばれてるのがかわい〜vパパ自転車買ってやんなよ
ウズメの新感線・中谷さとみさんが存在感のある役やっててよかったです。轟天3は病欠しちゃったもんね。カゼヨミは初演で粟根さんがやってた役なんですね。この役は大分風合いが変わってるのかな…。
そんでいよいよ粟根さんですが、「チョイ役なのでは?」という当初の不安を覆して立派なメインキャラです。稽古場では団長と呼ばれていたらしく(座長は松岡ですから)、この舞台しょって立たされてるのがありありと!ステキ―!<じゃかましゃい 松岡スサオウの父親スサナギというオヤジの役なのに可愛い…。説明を求めないでください。私にもこの人のどこが可愛いのか実を言えば全然わからないんです。ただ脳が勝手に、粟根さんを形容しようとする言葉を可愛いと変換するんです。冒頭からナレーションだわ、ボケありツッコミあり立ちまわりあり踊りあり。もはや粟根さんファンのためのフルコースといった趣です。またしても過去の女がらみの設定。おまけに松岡に二度も殺され死にっぷりがまた大変お色気(別に贔屓目で言ってるんじゃないですよ)。私の愛する絶叫台詞も聞けたしひんまがった口も見られたしお腹いっぱいです。やはり粟根さんにはジジイ役が似合うという点も再確認。個人的には「アマテラシ」とエリザベートの死体を見てるときのプルプルしてた足が高ポイントでした。か、かわ…
それと右近さんが台詞を忘れたとき(忘れたんだと思うなー、あれは…)右近さんのほうを「キッ」て感じで見たのが。後ろ姿だったけどまるでオグナのタケルのようでした(笑)あの人殺しのような目で睨んだんでしょうね。、見たかったわその目が(笑)右近さんといえば新感線ファンにはお馴染みですが、初めて見た松岡ファンの客にあれはどうだったでしょう。引かれてないといいですが(笑)。私はといえば右近さんの登場に手叩いて喜んじゃいました。そして舞台隅っこにあれがいる間中ずーっと笑ってました(笑)。いいな、右近さん。最近拗ねてるようですがどうしたんでしょう。
実を言えば劇場に入った段階ではいつもの客層とそんなに違うようには感じられなかったです。平日昼間だし、松岡ファン年齢層が高めと思われますし。でも始まってみるとやはり違いがあきらかで、笑うポイントも違うし、歌が終わると拍手するし、カーテンコールで皆立つし<これはじゃニーズの仕様なんですか? それよりなにより私は松岡客の皆さんが、新感線客にはお馴染みの、この日本史を超でたらめにアレンジしまくったみたいな世界について来れたのか非常に気がかりなんですがどうでしょう。「たかまがはら」とか「おおなむぢ」とか「つくよみ」とか、いきなり言われて漢字で書けるのはオタクだけですよ。(Wink upなんか「オロチ―族」「ヨミ―族」と書いてたぞ、しかも縦書きで)
>スサパパ(死後) 体中に小道具が刺さってるパパ(笑)
ていうかさー、スサ息子に切られて死んでんのになんで?死後誰かにやられたの?包丁刺さってるとこ見ると流れ板に?(笑)
手裏剣を投げる動作をとっても嬉しそうにずーーっとしてました。
休憩はナシで2時間強の舞台でした。長さこれぐらいで充分じゃないかと思うんですがどうですか?ていうか近作が長すぎるですよ。新感線の場合、歌とかギャグとか立ち回りとかあるから、余所より長いのは仕方ないとしても3時間半はないでしょう。確かにこの話は、展開とか人物の描きかたとか荒いけど、2時間でこれだけ出来るんなら他の話ももっと短くできると思うんですが。ああ、でも長いほうがいいっていう人もいるのかなー。漫画もいつまでも終わらないような漫画が好きな人いるからなー。でも帰り終電無いと困るでしょ。
昔、真田広之(が若い頃)主演のミュージカルを見に行ったとき、キスシーンでキャーって悲鳴があがったんですよ。そんなんがあったらつまらんなーと思ってたんですけど、全然そんなことは無かったです。やはり今の客の方がオトナです。特にじゃにの人はきっちり教育されてますしね。
そんなわけで、やっぱり見られて良かったスサノオでした。人間労を惜しんじゃいけませんね。でも実は帰ってから物凄く疲れていて(芝居見に行っただけなのに!ヘボすぎ!)、翌日腰が痛くて起きあがれなかったんです。パパとお揃いだよ。思わず笑っちゃいました。疲れると腰にくるよね…。粟根さんぎっくり腰は大丈夫ですか?アイドル雑誌にジャージに腹巻姿で載ったあなたが心配です(笑)<同い年なんだよ…。
そうそう、左側通路沿いの席だと粟根さんがすぐ横を通ったんですよね。右側だったのでちと残念でした。
てなところでおしまい。またも長くてすいません。
余談ですが
※パンフがね、表紙が型押しで蛇皮風になってるんですよ。これが摩擦係数高すぎて他の本と本の間に入れるのに一苦労(笑)出そうとすると両隣の本もくっついてきます。テーブルの上をスライドしません。表紙にボコボコのある本は良くないと覚えておきましょう(笑)
※ワニが踊ってるところでかかった音楽が「ひばりくん」の白いワニの曲かそれにとても良く似た曲だった気がするのですがどうでしょう。すごく気になってるんです。覚えてる方いたら教えてください。
この衣装が!露出の少ない粟根さんの貴重な生足!経帷子なのでつんつるテンなのね
ていうか経帷子は仏教のね…
ふくらはぎがすごく高い位置にある粟根さん>
パソコンを「友達」と言いきる(パンフ参照)理系おたくなのに体はしっかり鍛えられてる男っていいよね〜v(このへんすでにうわ言なのでお気になさらずに)