チャマダラセセリ Pyrgus maculatus
ミツバツチグリで吸蜜するチャマダラセセリ春型♂ 2006年5月14日 長野県木曽町
昔は各地で見られたはずのチャマダラセセリですが、今はもう本州中部での生息地はほんの数箇所ほどしかないと思います。わずかに残った生息地でも、ここ数年さらに個体数が減っているようです。もともと芝状に刈られた草原にしか生息できないという生態を持っているために、草原が自然状態で長続きしない日本ではなかなか生息するのは難しいようです。生息地のほとんどは採草地や放牧地などに依存していますが、牛や馬を使った農業が行われなくなってしまった今では、もはやこのチョウが生きていけそうな環境はほとんど残っていません。北海道では河川敷などにもまだ生息地が残っているようですが、それでも安泰というわけではなく、各地で生息地が減少しているようです。
ミツバツチグリで吸蜜する春型♂ 2006年5月14日 長野県木曽町
春型♀ 2006年5月14日 長野県木曽町
夏型♂ 2008年8月10日 長野県木曽町
夏型は表の白斑が目立たない。夏型は春型よりもさらに見つけにくい。
ミツバツチグリに産卵する夏型♀ 2008 年8月10日 長野県木曽町
北海道産♂ 翅が細くて白斑が大きい 2007年5月21日 北海道帯広市
北海道でもチャマダラセセリは産地が減っているらしい。この場所は有名ポイントで、いつ来ても採集者がいる。
キジムシロで吸蜜する♀ 2007年5月21日 北海道帯広市
春型♂ 2006年5月14日 長野県木曽町 |
ミツバツチグリに産卵する春型♀ 2006年5月14日 長野県木曽町 |
♀ 2007年5月21日 北海道帯広市 |
ミツバツチグリ葉裏の卵 2008年8月10日 長野県木曽町 |
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