ヤマキチョウ Gonepteryx rhamni

コオニユリを訪れたヤマキチョウ♀　2008年8月10日　長野県木曽町

よく似たスジボソヤマキチョウと違って、ヤマキチョウはなかなかいない種類です。長野県の高原でもどこへ行ってもいるわけではありません。生息には潅木林や草原環境が良好に残っていることが必要で、ヤマキチョウが見られる場所というのは、他にもアカセセリやホシチャバネセセリなど、草原性のチョウが多く見られる環境であることが多いと思います。 　識別は要注意で、ネット上でヤマキチョウとしてブログ等に載っているチョウは結構スジボソヤマキチョウの誤同定であったりします。スジボソヤマキチョウと比べると、とまったときにかなり翅が分厚くて胴体が太い感じがするので、一見してなんとなく区別できますし、また♀はスジボソヤマキチョウと比べて青白さが目立つので、飛んでいてもすぐに分かります。

コウゾリナで吸蜜する♂　　2008年8月10日　長野県木曽町

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