おだやかな時

風にふかれて

淡雪のような光が舞う


林の中に木漏れ日がこぼれ落ちるとき


森の妖精のように

かろやかな足取りで

緑の間をすり抜ける


楽しい時は緩やかに流れていく

まるで いつもそうであったように

静かな時間は流れていく


ただ 喜びだけが

湧き上がり


淡雪のようなほのかな光が

あたりをつつむ


木漏れ日のなかを

とおりぬけ

光とともに

風に舞う





きりばん