「あれぇ?たぬきさん。泣いているの?

そうだよねぇ〜。ぽっとさんのお茶は泣けちゃうほどおいしいからねぇ〜。」

ウサギが耳を振りながらしみじみと言いました。

「うん。ぽっとさんが、もどってきて・・・本当によかったよ。」

リスが言うと、みんなはしきりに頷きました。

「はいはい。みなさんお茶のお代わりはいかがですか?」

ぽっとさんはにっこり笑顔で聞きました。


その日の午後

動物達は何度もお代わりをして、たくさんおいしいお茶を飲みました。

夕焼けで空が赤くなってもいつまでもおしゃべりをしました。

大きな森の奥の、ちいさなちいさな原っぱでのお話でした。





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