人生の達人?
    
           

.....おばあちゃんアクト1.........−行き方が分からなくても目的地につく方法ー



   プルルルル−!プルルルルー!!

 

 ある朝、おばあちゃんから
電話がかかってきました。


「もしもし、ぽっとさん?これから行きますから。」


え!

大丈夫なの?
だって電車で来たことないし・・
迎えに行くよ〜といっても



大丈夫、大丈夫!

といって電話を切ってしまうし・・


何時に来るやら、さっぱり分からず・・

ただただ、はらはら待っていることしかできない私たち。


 プルルルル−!プルルルルー!!


   「はい、もしもし・・。」


 「あーもしもし。こちらタクシーの運転手なんですが。」

     「はい?・・・」

   「今ね〜、お宅のおばあちゃんという人が乗ってるんですが。」


 「・・・・・・おばあちゃん?・・」


      え〜〜! おばあちゃん???

    
どこにいるの〜?一体??


 「車に乗って、どこまで?と聞いたら、どこでしょう?なんて
 

言うんですよ
まったく!

と憤懣やるかたない様子


   「は〜・・。すみません。」

訳も分からず、冷や汗が・・・


「車に乗って、どこに行くか分からないって言うんですよ!」


  「すみません・・・」



「今ね〜、電話番号を教えられて、そこに電話してるんですよ!」


   「一体お宅はどこなんですか!」

えー!!!?

         
ハラハラ・・・門の前を行ったり来たり

もう何なんだ!まったく!

   私も運転手さん同様、イライラしだした時

あ〜・・一台の車が門の前に・・・・・・・・・止まって・・・・


そして


悠然とおばあちゃん登場!

あぜんとする私をみるなり


「いや〜もう、言葉がないよ〜。」

と、おばあちゃん。


へぇ〜?言葉がないのはこっちでしょ、も〜・・


  運転手さん、ごめんなさい。


「一日一善」

ありがとうございました


しかしそう呟きながらも

ある意味、91歳、たくましく生きてるおばあちゃん!

なんか凄いんでないかい?と思ってしまった。





 
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