人生の達人?
    
           


おばあちゃん アクト 11 .......−食事を楽しむ方法ー



親戚も集まって

8人でレストランに食事に行きました。

感じのいい静かな所。


おばあちゃん、ちょっと緊張気味かな?

チラッと見ると物静かな風情で


ん〜・・なかなかいい感じに座っている!


ボーイさんがやってきましたよ。


ボーイさん: お箸のほうがよろしいですか?

と、にこやかに。


おばあちゃん: ・・・・・・・・・・・


私: あ!お箸・・お願いします。



和やかな雰囲気で時は進み

楽しい食事!


おばあちゃん、もくもくと食べています。

おばあちゃんが、会話に加わらないので

ちょっと心配になってきましたよ。


私: おばあちゃん、美味しい?


おばあちゃん:  まったく・・美味しいねえ〜

      ぽっとさんここは何のお店ですか?


私: 洋食屋さんだよ。


おばあちゃん: ・・・・・・・・・・・・・・・・


また、おばあちゃん静かに食事中。


今度は、ステーキがやってきましたよ。


ボーイさん、にこやかにおばあちゃんに向かって


食べやすく切ってまいりました。


焼具合はいかがでございますか?


そういわれたおばあちゃん


お肉を一切れ
お箸で挟んで!!

ジーッと、お肉を見ているではないですか!


思わず、我々8人の目も一切れのお肉に・・・


シーンと場面の一コマが止まったようなこの瞬間!


・・・・・・




ボーイさん、なおもにっこり笑って


いかがですか?


再び、我々8人の目が、ボーイさんから

おばあちゃんへ・・・


おばあちゃん、なおもお肉をじっと観察。


ボーイさん: ・・・・・・・・・・・・・・・・


時間の音だけが聴こえてくるようなこの状況・・・


突然、沈黙を破って我が家族が



あ!いいです。これで・・



ハア〜・・・



8つの声にならない大きなため息が

テーブルの上にこぼれ落ちて・・



ボーイさんが、速やかに退場すると


突然!!

なが〜〜〜〜い沈黙を破って、おばあちゃん


あの人、お肉はどうですか、って言っていたねえ。


ハキハキした大きな声!!


思わず周りを見る8つの顔。

分っていたんなら、答えれば良いのに。。。

と声にならない声が聴こえるような・・・

聴こえないような・・・


帰りの道で


いや〜!今日は、美味しかった!また来ようね〜。


ありがとうございました。


とのおばあちゃんのお言葉。


いつまでも思い出に残るスリルのある

楽しい食事にしてくれたのは

おばあちゃん!


みんなが集まると思い出しては、大笑いになる楽しい食事になりました〜


もしかして、一番あの食事を堪能したのは、おばあちゃん??



ん〜・・・さすがおばあちゃん!!



言葉にできないおばあちゃんの凄さに

一同!参りました!!!!




    
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