
おばあちゃん アクト 27...−100歳!表彰される−当日編−
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無事に当日を迎えたものの・・
何とか滑り込みセーフ状態で・・
片付けは、当日の朝9時半
区長さんが来る寸前に終了しました。
おばあちゃんの着物は
準備が間に合わず・・
ステキな洋装で納得してくれました。
髪をかっこよく切って
ヘアバンドも買いました。
ギリギリ、間に合って
みんな大慌てで定位置に座り
ホッとしたと思ったら
ぽっとさん、ちょっとトイレに行ってくるわ。
と、おばあちゃん。
え〜!
みんなに無言で見送られ
9時28分
おばあちゃん、トイレへ。
30分にぴったり
ピンポ〜ン! と、豊島区長さんが到着です。
狭い部屋ですから、入る隙間もなく・・
遠慮する区長さんは
入り口トイレの前に
座ってしまいました。
なかなか出てこないおばあちゃんに焦る私たち・・
すみませ〜ん。なんか・・トイレに入っちゃって・・
と分けの分からない言い訳をする私。
はやく出てきて〜
と、心ひそかに叫んでも
全然出てこないおばあちゃん。
はぁ・・・・
声にならないため息が
家族たちから転がり落ちるころ。
あ”〜・・・・
区長さんの後ろから水を流す音が・・・
トイレのドアを開けて
さっそうと
おばあちゃん登場です!
あ、あ、あの、おばあちゃんです。
と、区長さんにおばあちゃんを紹介しました。
「こんにちは、おばあちゃん。」
振り向いた区長さんの
にこやかな挨拶を受けながら
無言で席に向かうおばあちゃん。
終始無言のおばあちゃん。
緊張しているのかな?
おばあちゃんも緊張するんだ。
なんて妙な関心をしている私の耳に
区長さんとおばあちゃんの会話が聞こえてきました。
区長: 「いや〜!おばあちゃん、元気ですね〜!しっかりなさっていますね〜!」
「驚いた!しっかりなさっていますよ〜。」
「とても100歳には見えませんね〜!」
おどろく区長さんのお話を
じっと
ききながら
おもむろに
おばあちゃん曰く。
私は、体は動けなくなっても心は自由!
一瞬言葉をなくす
区長さんと私たち。
こころは、ふらふら
あちこち行っているんです。
ふらふらって・・
危ないよ。おばあちゃん・・
と、心の中で
一人突っ込みを入れてみたけれど・・
あ〜・・そうか・・
そういうことなのか!
気がつきましたよ。
まえにおばあちゃんが言っていたこと。
ぽっとさん、私は世界遺産が好きなんだ。
テレビで世界中をみて
心でふらふら旅しているんだよ。
パリにも
インドにも。
楽しいよ〜!ぽっとさん。
そうか!
おばあちゃん!
おばあちゃんの自由なこころ
柔らかな想像力
すごいなあ〜!
さすが明治の女!
さすがおばあちゃん!
おばあちゃんの中に
ひろがる豊かな世界をのぞいた気分。
やっぱり
おばあちゃんには、誰もかないませんよ〜

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