 
........おばあちゃん アクト3...ー迷子になっても無事につく方法ー |
プルルルル−!プルルルルー!!
日曜の朝、おばあちゃんから
電話がかかってきました。
もしもし、ぽっとさん?いまから行きますから。
え!
じゃ、駅まで迎えに行くね。何時ころ着く?
いいから、いいから。
え!いや、あ、・・いいから迎えに行くよ。
大丈夫!大丈夫!
いや・・だからさぁ〜・・行くから・・
で、結果
誰も迎えに行かず
家で待っていることになりました。
しかし
待てど暮らせど
おばあちゃんは、やってきません。
一体どうしたのか・・
まったく〜〜〜!!!
おばあちゃん〜!
時間だけが過ぎていきます。
お昼を過ぎるころ
プルルルル−!プルルルルー!!
電話が・・
はい!もしもし?
勢い込んで電話に出ましたよ。
あの〜・・そちらぽっとさんのお宅ですか?
知らない人からの電話です。
はい?
一瞬、血の気が引くような思い・・
はい。ぽっとですが・・どちら様ですか?
あのですね!私、通りがかりのものですが。
お宅のおばあちゃんという方が、ここにいます。
なんだか怒っているような様子です。
え!!あの〜・・何かあったのでしょうか?
何があったか、知りませんよ。
私は、ここを通っただけですから。
いきなり電話番号を渡されて
ここに電話をするように、言われたんです。
あ、あ〜、すみません・・
あの・・そちらは、どこでしょうか?
何とか、場所を教えてもらって
迎えに行きました。
道路端の花壇に
おばあちゃん、腰掛けているじゃありませんか。
あ〜!ぽっとさん。
ゆったり歩くおばあちゃんに
ポカポカお日様が当たって
まるでそこだけ春みたい。
車に乗り込むおばあちゃん。
どうしたの?おばあちゃん。
ず〜っと!待っていたんだよ?
おばあちゃん曰く
ん〜。バスで降りる所が分からなくなって。
迷子になったんですよ。
まったく、困ったもんだなぁ〜このばあさんは。
へぇ〜?・・・
通りがかりの方
すみません。
ビックリなさったでしょう?
ありがとうございます。
しかし・・
やっぱり
おばあちゃん、すごい!
さすが、達人?
おばあちゃんの逞しさには
誰もかないませんよ。
ほんとうに・・
もう〜〜
言葉がありません〜
参りました〜!
追記:ちなみにおばあちゃんのいた花壇の後ろ4メートルに交番が・・
なんと、おばあちゃん、交番の前に座っていたんです〜

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