人生の達人?


.....おばあちゃん アクト10 ........−おばあちゃん的一人暮らしの心得-


最近、おばあちゃんと会っていない。

電話で長電話もしていない。

というわけで
気になっていた私は
打ち合わせに出たついでに
おばあちゃんの所に寄ってみることにしました。


トントン・・

とノック


返事がない・・


ピンポ〜ン!

とチャイムを鳴らします。



はい!はい!誰ですか?


とおばあちゃんの声。


はい。はい。誰でしょう?

と私。


あ〜?!!



おばあちゃんは叫んで、思いっきりドアを開けてくれました。


おばあちゃん:    
  いや〜〜!!ぽっとさんだ!ぽっとさんだ!

よく来てくれました〜!

会いたかったよ〜!!

      会えるのを待っていたんだよ〜!



全身で喜んでくれるおばあちゃん。


しかし、楽しい時間も
あっという間。

別れの時間は
やって来てしまいました。


おばあちゃんを
置いて帰るのも気になって・・


私:  
 帰りに迎えに来るから、一緒に家においでよ。


と誘ってみると

一瞬嬉しそうな顔をしたものの・・・

いや〜!やめとくわ。


と 
キッパリ!


私:
どうして?おいでよ。


おばあちゃん:  
いや。今日は老人会に行くし。

            帰ってきたら、お不動様に御参りに行くからね。



一人でお不動様は危ないよ〜。

という私に


タクシーで行くからね。大丈夫!!


生き生とした笑顔!


眩しいほどのおばあちゃんの視線!


なんだか自分が小さく見えてしまった瞬間!

おばあちゃんの若さに脱帽!




部屋のあちこちに活けられた花に囲まれて

会うたびに若々しくなっていくおばあちゃん!


6畳2間の部屋で


一番輝いているよ!


う〜ん

やっぱりおばあちゃんすごい!


さすが人生の達人!!


一人暮らしの極意を伝授されているようだけど・・・・

まだまだ、理解のできない
修行の足りない私でした。




 
達人のtop